2000年 イギリス篇 The Daffodil, Sezincote

朝食

お気に入りのナッツのシリアル、ミルクティ、トースト。今朝はトーストにレモンカードをつけてみました。爽やかな酸っぱさでまろやかで好きな味。後にタルトのフィリングとしても使われたりするのを聞きました。

Lesson

日記を「英語の文」らしく添削。
それから宿題の添削。「昨日はたくさん宿題を出したけど、日記があることを忘れていたわ。道理で昨日の晩、殆ど貴女を見かけなかったはずだわ」と、情状酌量の意味もこめてか、日記には星が一つ増えていました。

人の話を聞くときの相槌として「そうそう、その通り」って意味で「Absolutley」と云うのをBathのお宅で馴染んでいたので、いつも使っていた処、Tamiからアドバイス。「ちょっと気取ったインテリな感じがするからあんまり使わないほうがいいわ」
そうだったのか!それ以来、わざと「Absolutley」と気取った風に云うのが私たちの間での冗談になっていました。
英国風カレーの作り方も伝授。今日の晩ゴハンはカレーだ!ワクワク。カレー粉を使うのが一般的で便利なのだと云っていました。
日本ではカレー粉も勿論使うけど、ルウをチョコレートみたいに板状にしたものが豊富で、それを割りいれて使うのがとてもポピュラーだと話したら、面白がっていました。

それからイレブンジズに連れて行ってもらいました。

Tea(The Daffodil)

1930年代のアールデコ様式の映画館をレストランにした処。
此処のすぐ近くのブティックに先に寄ってあれこれと洋服を一緒に見ました。サイズがなかなか合うのが無かったのですが、一着だけ黒のセクシーなドレスを試着した処、大絶賛を受けてしまいました。
「これを着てboy friendの前に立てばすぐdinnerへ連れて行ってくれるわ。いや、結婚を申し込むはずよ!」うーん、そもそも日本では着て歩けないかも。

気を取り直してThe Daffodilへ入り、上のThe Circle Barへいきました。


左)Barのカウンター。
右)下のメインレストランを見下ろす。奥のステージに当たる部分がオープンキッチンになっています。フレンチと地中海の要素を取り入れた英国料理を出すそうで、機会があればまずはランチから試してみたい。左右対称のアールデコのデザインがすっきりとした空間を演出しています。
The cafe latte in The Dafodil―――
Tamiがキャプションをつけてくれました。
しっかり苦いエスプレッソで淹れられていて、普段自分でお砂糖を入れない私が2個もブラウンシュガーを落としました。£1.50
この時は英国の抱える問題を色々聞きました。アッパークラスはどんどん減っていき、ミドルクラスは増加傾向、ロークラスはそれを上回る勢い。政府が子供一人につき補助を出すから8~10人くらい子供を作っちゃう家庭もざらだとか。(私のヒアリングがもし間違ってたらどうかご指摘ください)大変だ~補助貰っても育てるのにはきっとそれ以上の出費が必要なんだろうに。

昼食

ピクニックランチを大急ぎで作る。
フランスパンを自然解凍して、ディルソースを塗り、ハムとチェダーチーズを挟む。ミネラルウォーター。葡萄2種。

これをもって、昨日予約したコーチツアーのピックアップポイント(プロムナードのoasisの前)の近くまでTamiに大急ぎで送って貰う。
12時55分出発に無事間に合いました。

Gloucestershire’s Glorius Garden

Tamiのアレンジで午後はエクスカーション。昨日ツーリストインフォメーションで予約したのがこのツアー(学生£12)。

「Cotswolds Coach Tours」の中の一つのツアーで、これは2000年に新設されたものみたい。毎週木曜午後に開催され、隔週で行き先が変わります。
丁度この週はBatsford ArboretumもしくはSezincote House and Gardenの選択で「必ずSezincoteって頼むのよ!」とTamiに念を押されて予約しました。
このチケットがなんとも素敵だったのですが、あえなく回収。昨日の晩、写真に撮っといて良かった。

やがてやってきたコーチに乗り、ガイドさんの説明を聞きながら、お昼ごはん。
全てが聞き取れるわけではないのですが、とても上品で丁寧な英語を話していました。ちょっと云い間違えただけなのに「I beg your pardon?」っていちいち云う人も初めてでした。

このツアー、日本人らしき人は、私の前に座っていた女性と、私の反対側の窓側に居た年配の男性。それぞれ一人参加の模様。意外と日本人率高し?10数人くらいしかいなかったと記憶しているので。

Cirencester



最初に寄った街。
コーチで前の席の由美子さんとお話するようになり、20分ほど停車したこの辺りをぶらぶらしました。
こんな可愛いティールームもあったのですが全然お茶する時間も無く残念。いつかまた訪れることがありますように。

Sezincote House and Garden



先にBatsford
Arboretumにコーチが止まり、由美子さんと日本人のおじさんだけを下ろして、私たちはこの場所へ・・・。
サイゼンコート、実はこの場所を未だに正確に知らないのです。Tamiに聞いても「後で地図で教えてあげるわ」と云われ結局そのままだったりして。もしご存知の方がいらしたら是非教えて頂きたいです。

さて、この建物は日記作家サミュエル・ピープスの甥の孫Colonel John Cokerellがインドのベンガルから1795年に帰ってきたときに、ギルフォード伯爵3世の地所から彼のお友達の処になるべく近い場所に持ってきたってのがそもそもらしいのです。
すっかりインドかぶれになってしまったのか、そこかしこのインテリアにインドっぽさが漂い、なんだか妙な気分。ヒンズーとイスラムが混じった不思議なテイストで、この館の丁寧なガイドさんも「mishmash-styleですわ、全く」ってな感じで。中のガイドツアーが終わると庭を自由散策。本館から繋がったオランジュリー前で写真を撮って貰い。

池の睡蓮。そして、庭の木々の緑のグラデーションが美しく。
庭の一角に、カバーに覆われた象の像。この邸宅の持ち主が帰ってきたらお目見えするのでしょうか?


左)広大な敷地の中にはテニスコートも併設。流石テニス発祥の国であります。
中)幾つかある池の一つには頭が3つに分かれた蛇の像が。ちょっと異様な雰囲気。
右)その池のそばの散策路は橋の下を潜って別の庭へ続きます。
敷地の入り口付近の橋。
とにかく広大な敷地で、植物も良く育っています。松や桜もあったのですが、こんなに大きいと日本で感じる風情のかけらもありません。まあよく育ったこと、と云う感じです。
でも、十分楽しめる館&ガーデンでした。面白かった!
アジア趣味の憧れがよおく判ります。

Broadway

コーチで合流し、コッツウォルズの一つの町に停車。由美子さんとの2Shot。
Batsford Arboretumは、ピクニックに行くような感じの処で、子供連れなんかで楽しめるそうです。だから大人の散策には不向きとか。「道理で他の人は殆ど降りないと思ったわ」
ちょっとばかりとほほだったのが、もう一人いた日本人のおじさん。私たちにくっついて廻り、話の内容が「何故あなたはここにこうしてツアーに参加してるの?何のために英国旅行をしているの?」と問い掛けたくなるような他力本願ぶりで、しかもコーチの中でガイドさんが説明している最中に話し掛けてきたりで由美子さんも私も少々困惑。


ブロードウェイの街並みはコッツウォルズの例に漏れず、可愛らしい!
左側のティーポットのお店はとても眺めてて飽きないラインナップでした。

夕方Cheltenhamのoasis前に帰着。犬の訓練師の修行中のホリデイで、チェルトナムのB&Bに滞在の由美子さんと、ホームステイ中の私は、この後晩ご飯でもと云い出しそうな日本人おじさんをシャットアウトして、再会を期してお別れ。

夕食

帰宅すると、Tamiの弟さんのTalが訪問。あまりの背の高さに驚き。私は今までにTalより高い人に実際にあったことがありません。
Tamiが「彼女はユーモアのセンスがあるのよ」と私を紹介した処(実際はそうでもないのですが)、Talが「日本人の・女性に・ユーモアが!」と大袈裟におどけて驚いて見せたその様子がとてもおかしく。
大人しい女性ばかりだったらしい。でもきっとBathでは私はそう思われていたに違いない。相性だ、と強く思いました。
まあ、Talはとにかく面白くてずっとうちにいる間喋りっぱなしでした。


英国風カレー。玉葱をじっくり炒めてスパイスミックスを入れ、とろ火で炒め、肉と水を入れ煮込むのです。
お皿の向うの赤いのは、トマトを細切れにし、同じように刻んだ玉葱と一緒にラズベリービネガーに漬け込みます。口の中がサッパリする箸休めです。ビネガーにも色々な種類があるのですね。上にかかった白いのはプレーンヨーグルトにミントを刻んだもの。ミントの新しい使い方を学びました。
タイ米のロングライスはさらさらしたカレールーを含んで食べやすい。
ナンも添えてくれました。でもこれは私に云わせればフォカッチャだ!ガーリックとコリアンダー風味でTesco製。何とか風味って処で微妙に外国を感じます。ラズベリービネガーもガーリック&コリアンダー風味のナンもまず普通に日本ではお目にかからない。あ~やはり英国の日常のスーパーがうちの最寄駅にそのまま来ないかな~とぼんやり願いたくなります。

食後一生懸命宿題をし、今夜はリビングでTamiとMalekとの団欒に参加。
果物(私たちには珍しいカスターフルーツの説明)のこと、体重のこと。痩せなきゃ症候群が酷すぎるとのことで、英国では痩せたモデルさんを使うのをやめようと云う動きがあるとか。私は英国に来て2週間ちょっと立った処で4kg太った話を。毎晩、Bathroomに置いてあるBoots製の体重計で計っていたのです。「Norikoは痩せようとする努力は必要ないわ。でも2週間でどうしてそんなに太ったのかしら」「ダイエットよりシェイプアップの必要があるのよ。原因は、毎日チーズや甘いものを食べたりしたことと、全体に食べる量が増えたからだと思うなあ」「私もチーズ大好きなんだけど太るのよね」Malekはあと10kgは落とした方がいいと云う結論に。
精神的に辛いときには食欲も落ちるから、みっともないけど一応痩せるのがなんとなく嬉しかったりしてしまう。でも美味しく食べられる幸せが感じられない。ある程度シアワセなほうがいいかな。