2000年 イギリス篇 flapjack, scrable, Victorian cake, about Diana, the Holst Birthplace Museum, cream tea

朝食

何食べたかは忘れたけど、Tamiと、昨夜来ていた弟さんのTalの話を。
「彼のことどんな人だと思う?」「Jollyな人」「そうね、昨日のTalはjollyだったわ、実際」
Talは人口を専門とする学者で、東欧の情勢を愁いたりするのが常で、あまり人と接するのがうまくないのだとか。小さい頃から視力が弱くて、メガネをかけていたから「4つ目がある」と云う風にいじめにあったせいもあって・・・。すさまじい、苛め方だなあ・・・。
今でもTamiの処に来ても「こんにちは、元気?」と云う前に、座るや否や「ポーランドでは今・・・」と始めちゃうんだとか。
「だから昨日、初対面のNorikoと楽しそうに話をしているのを見て驚いたのよ」
私も本当は人と接するのがうまくない、特に大勢の中にいるとあまり話せず、聞き役に回るほう。だけど、一緒にいて心地好く過ごせる人とは楽に話せるし・・・。やっぱり相性ですかね。

Lesson

英国の代表的なお菓子、FlapjackとVictorian Cakeを作りました。フラップジャックの事は知らなくて、でも作ってみると私の好きなタイプのお菓子でまた発見でした。オート麦を固めたお菓子で歯ごたえがあります。

お菓子作りをしながらふとBBCラジオから聞こえたDianaさんのお話。そうだ、聞かなきゃ。
「英国の人はDianaさんのこと嫌いなの?」
Tamiが「とんでもない! どうしてそんな事聞くの?! そんな事ある訳無いじゃない!!!」私はBathでの顛末を話しました。
Tamiは紅潮させて「あったまきた! 確かに保守的な人はそう思う人もいるのは事実。だけど外国人にそんな事云ったら、英国人はみんなそうだと思わせてしまうじゃない。とても危険なことだわ。そんな事Norikoに云うべきことではないわ!」
「Bathの後にCheltenhamで良かった。心配してたの、そんなにDianaさんって嫌われてるの?って」
「ほんとに良かったわ、聞いてくれてよかったし。」

そのフラップジャックをおやつにミルクティと共に。
スクラブルと云う単語を並べるゲーム。かなり難しいけど、単語を一生懸命思い出すのに素晴らしく役立ちます。幸いこの写真では見えませんがTamiが2つもあまり上品ではない単語を苦し紛れに使い「こんな単語を私が教えたなんて誰にも云わないでね」と口止め。
まあ、使うときがあまり無いから、いいか。
勝負は当然Tamiの勝ち。でも随分頑張ったのですよ。

昼食

今日のサンドウィッチは、beetrootのスライスとcheddar
cheeseをおろしたもの。ビートルーツもとても英国的な食材で、見た目は柴漬けにそっくりで、匂いほど酸っぱくないのです。日本人にも馴染みやすい味だと思います。
いつもチーズをおろすcheese graterはま円筒型アンティーク。
是非この形のチーズおろし器を手に入れたいなあ。これが古いからBrookeが新しいチーズグラターをTamiにプレゼントしてくれたそうですが、Tamiはやっぱりこのアンティークの方が使ってて馴染むのだとか。判る気がします。

the Holst Birthplace Museum

「惑星」がきっといちばん有名な作品として知られる作曲家ホルストは、Cheltenhamの出身でVictoria時代の人。その生誕地博物館です。
入り口で上品なおばあ様の係りの人に「大人一枚お願いします」と云ったら「あなた学生に見えるから学生料金でいいですよ」と。ラッキー。と云うか、いつも学生で入ってるのだけど、なんとなく。
使用していたピアノやスコアから当時の生活の様子が再現されていて、Victorian lifeを目の当たりに出来て、とても興味深く、此処に住みたいくらいの気持ちにさせられます。
館内はいつもホルストの作品がかかっていたのですが、ある時流れてきた曲に強く惹かれたので「今かかっていたのは何という曲ですか?」と先ほどの係りの人に尋ねた処、「さあ、私では確かなことが答えられるか。とりあえずこのCDの中にあるのは間違いないけど、キュレーターが帰ってきたらきちんとお答えしますね」とのこと。
果たして間もなく戻ってきて、その若いキュレーターにこんな曲だった、と説明すると「それはA Dream Cityですね」と彼女は誰のプロデュースで何処のフィルの演奏でと教えてくれました。「ちょっと古いCDで、うちでも販売してないんですよ」「この後ロンドンへ行くから其処で探してみることにします」「ロンドンだったらあるかもしれませんね、あるといいですね」
誠実に応対してくれてとても感激しました。ホルストのことが好きなのだなあと云うのが伝わってきます。私の惹かれたのは、女性の歌声、メロディ・・・何もかもがぴたっと感覚にはまったから。タイトルもなんだか良くない?A
Dream Cityって。


左)Larderといって、地下に食料とか台所用品とかを収納する場所。ハーブを乾燥させたものや、砂糖の塊、ビネガー、木の実エトセトラ・・・そしてご丁寧にネズミ!
中)キッチン。大きなオーブンも魅力的だし、素朴なパイン材も素敵。珍しいグッズがたくさんあって、使ってみたい!
右)洗濯とか食器を洗ったりの水廻り。現代的な暮らしも便利でいいけれど、見た目の温かさが全然違います。

実はこれら3点の写真は、許可を頂いて撮影したものです。ハガキを買うときにラーダーの写真が無かったため、どうしても欲しくて「Larderの写真を撮らせて頂いても宜しいでしょうか?」と申し出てみました。「個人用ですか?」「ええ、あの小部屋が一番気に入ってしまったのです」「それでしたらこの申し込み用紙に記入して頂けますか?」と用紙を渡されました。
for my own interesting.
撮った写真をデジカメなのでモニタで見せた処「デジタルカメラなのね、lovely! Best positionで撮れてますよ」
とてもいい気持ちで過ごした博物館でした。


Sale真っ盛り、Laura AshleyとPrincpleでワンピースを購入。私はpetitコーナーで8号を探すのだけど数が少ないのです。英国人女性の標準は何しろ14号、ですからねぇ。その他コマゴマとしたものを買い歩き疲れたので、先日訪ねた美術館博物館のカフェへ行くことにしました。
処がカフェは16時半でお仕舞い。その上、昨日のコーチツアーで一緒だった日本人のおじさんにバッタリ!挨拶して、その後もついてきそうな勢いだったし、どうも日程的に似たような時期にロンドン入りするらしく「案内して貰いたい」なんて昨日の会話で云っていたから、「それでは失礼します、よい旅を!」とそそくさと退散。汗。

tea(The Clarence)



そして飛び込んだのが並びのレストラン。お客さんは誰もいなかったけど、中から気さくなおじさんが出てきて、cream teaの注文を受けてくれました。£2.95
サルタナ入りとプレーンと温めたものをスライスしてサーブ、是非スライスしないで頂きたいし、クリームも今ひとつだったんだけど。でもお店のおじさんやおばさんがとても人懐っこくて、お話するのが楽しく差し湯も追加し、1時間ほどゆったりと日記も書きつつ過ごしました。
「Cheltenhamは気に入ったかね?」「ええ、とても」
観光地観光地してなくて、住むのに丁度いい感じがするのです。


店内のちょっとした雑然さが逆に居心地がいい。
Summer saladなんかがメニューにあってお昼ごはんによさそうな感じ。


帰宅して、ヴィクトリアンケーキの仕上げを。

苺とダブルクリームのシンプルな組み合わせなのですが、あまりの色彩の美しさに見とれてしまいました。

夕食

ペンネにTamiお手製のパスタソースを。赤ワインとマッシュルームがメインのソースで美味しかった。
しかし気持ちはケーキ・・・申し訳ないけど、パスタはさっさと食べて・・・
そしてpudding time!
幸せをかみ締めつつ。Yipee!
「ここに3週間滞在したかった~」と云う話をTamiとしました。Tamiも私とはやりやすかったと。外国的に感情表現を素直に出してくれたから、と。今度はホリデーで訪ねるわ、と約束。