2000年 イギリス篇 flower arrangement, Prior Park

朝食

シリアルをミックスして。
前日から、日本での現実的な仕事の夢ばかり見て起床。

午前中のレッスン

レッスンの前に、またハーブのレシピを書き留めていたら、「英語の勉強のためには部屋にたくさんある子供向きの本を読むことよ」と云われたので切り替えました。
私は形容詞の使い方がとてもおかしいらしく、コツが掴めなくなっていて、次第に喋ることに臆病になりつつありました。
「自分が何を感じ、何をしたかをもっと語りなさい」
話したいことはいっぱいあっても、みんなのスピードにも全然ついていけなくて、かなり焦っていました。
そこで机上のレッスンはもう今日は終わりにして、フラワーアレンジメントを。
庭のあちこちからSueの指示で花やグリーンを切ってきます。

アレンジメントは全部で3種類教えて貰いました。
迂闊にも一つしか写真とって無い・・・。
これは、玄関のホールに飾られました。
Sue伝授の英国式フラワーアレンジメントのポイントは「可愛く見せること」。
形のとり方や色の合わせ方にもルールがあるのだけれど、それらは全てひとえに可愛く見せるためのものであるって事。
こういうのは楽しい!

Justineが車でSueのおつかいに行くのに私も同行させて貰いました。
ホームセンターで、植物の苗をあれこれ見た後で、地鶏の卵を4~50個購入。圧巻です。
「ママは地鶏の卵じゃないとダメなのよ、私はベジだから食べられないけど」とJustine。
それから引き続きSueのおつかいで小学校にお届けものを。
小学校では運動会が催されており、なんともカワイイ体操服に身を包んだ子供達がかけっこしたりするのを、お父さんお母さん達はティカップ片手に暖かい声援を送っていました。
ほんとに愛らしいのです、子供達が。
あとは、小さな商店でdouble creamを買い、帰宅。
Justineはオーストラリア訛があるとみんなが云ってたので聞いてみると、小学生の頃の2年間だけオーストラリアの親戚の家に滞在していたそうです。

昼食

レタスとキュウリのサラダ、egg fried
rice、茹で卵、ベーコン、オリーブ、フランスパン。

おつかいで仕入れた卵は新鮮でしっかりしていました。
茹で卵って手で掴んで食べるものだと思ってたので、彼らが器用にナイフとフォークで切り分けるのを見て、滑らないように気をつけながら私も初めてそんな風に真似しました。
マヨネーズを付けながら頂きます。
炒飯はいつ食べてもパラリとしていて美味しい。
ベーコンは普段日本で売られているのよりはるかに厚切り。
これくらいの厚さがないと食べた気しないですよね。

Prior Park Landscape Garden

学生£2.8 ガイドブック£2.85
the National Trust所有の、元は18世紀のRalph Allen(郵便システム改革に成功したりBath stoneの採石で大儲けした人)の邸宅だった処。
Bathは7つの小高い丘に囲まれているのですが、その一つの谷あります。
この建物は高校になっていて、Sueの息子Sebastionはここに通っています。
一般に開放されているお庭を歩きます。

広大な敷地には、ガーデナー数人と、お散歩中の母子連れのみでとても静か。
こんなに美しい景観をほぼ独占できてしまうなんてとても贅沢です。
このThe Palladian Bridgeはイタリア人建築家がもたらした物。

やはりお花にも目がつい止まります。左側は葉っぱを見ると薔薇っぽいのですが、なんでしょう? 可憐で可愛らしい。
あまりに広くて、処処こういうのが置いてありました。
使う羽目にならなくて良かった!

帰りのバスの運転手さん今日の一言、私を見るなり、下りるバス停の名を歌うように節をつけて叫びました。
今度の日曜にはBathを発って、Cheltenhamに移動するのだと伝えると「ずっと居ればいいのに」と云いました。
もう一人居た年配のご婦人「もしかしてあなたはSueの処に居るの?」と尋ねてきたので、そうですと答えたら、「彼女の家に訪れる人を大体知ってるのよ」と。
ご近所さんでした。
何だか英語をうまく話せないで落ち込んでいる時だったので、二人とも私は英語を上手に話してると云ってくれたのはとても嬉しく、ちょっと心暖まるひとときでした。
ホントは全然ダメなんだけど。

夕食

昨日のボートハウスの経営者ご夫婦が招待されてディナーを。
シッティングルームでSueとJulianがお話している間に、Justineと一緒にご飯とプディングを作りました。
これはお料理が並ぶ前のセッティング。
普段から使うこの白いプレートはとてもお料理が映え、収納しやすいのです。
シンプルなプレートは暮らしに必要不可欠だと実感しました。
中央のアレンジメントも今朝のレッスンで作ったものです・・・がこれだとよく判らないですねぇ。
Pork with creamは、豚ヒレ肉を炒め、小麦粉をふり、牛乳を足し、ダブルクリームをたっぷり加えて塩胡椒。クリーミーなソースに絡めます。今までやったこと無い料理法でした。
牛肉とサヤインゲンはさっと炒めたのは、懐かしい感じ。
ベジタリアンフードとして、スタッフドパンケーキ。薄いパンケーキにクルジット(ズッキーニ)、ブロッコリー、チーズを包んでオーブンで焼きます。
美味しい!
プレーンライスは他のおかずと混ぜながら頂きます。白のドライワインと共に。
ボートハウスのMaryとTerryは人懐っこい老夫婦。
かなり訛があって聞き取るのがきつかったけど、それでも暖かい人柄が緊張をほぐしてくれ、会話にもたつきながらもついていきました。
Orange cake
スポンジケーキを横半分に。下半分にはオレンジ2個を絞ったのを染み込ませます。
別のオレンジ2個は、皮をむいて8枚のスライスを残して後は小さく刻みます。
刻んだオレンジは少し取っておいて、後は全部下半分の台に散らし、ダブルクリーム(日本では生クリーム)を泡立てた物をかけ、上半分のスポンジをかぶせます。
8枚のオレンジスライスは更に半分に切り、ケーキの上に放射状に並べ、取っておいた刻んだオレンジを中央に盛ります。
カラメルソースを作り、上から全体にかけます。完全に冷め切ってから、泡立てたダブルクリームを絞り完成!マスカットの甘いワインと共に。
このケーキもうまく出来ました。カラメルのかりっとした食感や、オレンジの爽やかなスポンジ、簡単だから皆さんも試してみて下さい。

今回、お客様を招いてのディナーだったので写真は遠慮しました。
でもこの日のメニューも忘れたくなくて、その夜即スケッチしておいたのです。
だからほんとに美味しそうかどうか伝わりにくいかもしれませんがお許しを。