2000年 イギリス篇 短期留学

決意

このままでは何も残らない、大好きな国イギリスで英語を勉強しよう、実際の暮らしに触れよう、あの懐かしい空気に包まれたい、今は良い機会なのではないか・・・と決めた99年の10月。

出掛けるなら6月頃の一番いい季節にしよう。
英国での滞在期間は諸処の事情で1ヶ月。
ちょうど同じように壁を感じていた仕事も運良く春頃までの期間限定の派遣先に切り替えることが出来、英国人主催の英会話教室を見つけ通い始め、一つのけじめをつけ、少しずつ準備をすすめていきました。

留学斡旋業者

留学雑誌では「イギリス」が最初に書いてある業者を意識してチェックし英国の業者ETALのプログラムを最終的に選びました。

私の経験した留学のスタイルは、英語教師(チューター)のお宅でホームステイしながらマンツーマンレッスンを受けるものです。
期間が1ヶ月未満だと、語学学校に入っても慣れた頃に帰らなければならないので、多少割高感はあるものの、短期間でより成果をあげられる可能性を重視しました。
二つの業者に手数料払ってるんですよねぇ・・・これは痛い。
でも自分で全てこなす気力と自信が無かったの・・・。

コース名は、エタールホームスタディplusカルチャー&レジャー 週20時間。
英語のレッスンのみだけでなく、広く英国の暮らしや文化も教えて欲しかったのでこのコースを。
週15時間のコースもあり、厳密に区切りが感じられなくて、私個人としては結果的に15時間で充分だった印象を持ちました。
週あたり£75位の差は大きい!

滞在先は、
Bath 2週間
Cheltenham 1週間
最初、Bathで3週間という希望を出していたのですが業者のほうから「1つの滞在先に3週間は長いほうなので2つにしては?」という提案を貰い、そうなのか・・・とその通りにしました。
後でチューターは二人とも口を揃えて「何でそういう提案をするのか判らない。最低でも4週間は居るべきだ、そのほうが効果は高い」と云っていました。

Bathはまだ行った事の無い、噂に名高い美しい街だと云うことで第1候補に。
CheltenhamはCotswoldの拠点となる街なので第2候補に。

ホリデイの準備

そして最後の1週間はホリデイとして
London 1週間!
これに関しては全て自分でアレンジしました。

直接宿とコンタクトを取るにはインターネットが一番私には簡単でしたので(電話で話す語学力が無いの)Webを持っている処を片っ端から検索して行きました。
土井ゆう子さんの「庭の美しいB&Bに泊る旅」も参考にしました。
更に、ロンドン滞在中私のバイブルとなったFigaro Japonのロンドン特集も大活躍。

郊外のB&Bか、ロンドンの便利のいいプチホテルかに絞り、悩んだ末に憧れのSouth KensingtonのGainsborough Hotelにしました。
ロンドンでのB&Bはあまり安いと結構酷いらしいという話も聞きましたし、ホームステイで気疲れもしてるだろうし、ホテル的なサービスを受けてほっとしたかったから。

このホテルに関しては、宿泊先を聞いた英国人全て(チューター二人と日本での先生)が「高い!もっと節約するべきだ」と意見を述べました。
今までロンドンで泊まったホテルの中で、正規料金で比較すると恐らく一番安いのですが、やはり私のような一人旅の女性が泊まる宿にしては高いというのが通常の英国人の感覚なのだなあと思いました。
この辺りが日本人はお金持ちという印象を与えるのでしょうか。
(私はそうじゃないんだけどなあ~。非日常だから楽しみたいと思ったんだけどなあ)

航空券

絶対、Virginatlantic!
ヴァージンの早割りも含め、ネットで数々の業者に見積もりを出して貰い比較しましたが、購入するタイミングによっても価格は変動するらしく、結局私の場合はH.I.Sで購入し、調べた中では底値だったと感じました。
本当に変わってくるので少しでも安くという方はまめにチェックをしておきましょう。
ベジタリアン系の友達に影響を受けて、予約時にVegan食をリクエストしてみました。

通貨

通貨を確保する手段は複数あった方がいいと思います。
私は絶対に多額のキャッシュを持ち歩かないので通常使っているクレジットカードに加えて、自分の口座から現地通貨で下ろせる方法をとることにしました。
シティバンクや、各都銀の国際カードを発行するサービスなどの選択肢があります。私は都銀で。
安全でレートも有利なT/Cも一瞬頭をよぎったのですが、いろんな方のお話を聞き、また昔使ったときの面倒臭さも思い出され、却下。
クレジットカードの請求が来ましたが、レートがとても良い!

留学保険

通常の旅行なら、海外旅行保険とか、クレジットカードに付帯しているサービスで十分なのですが、今回は留学ということで、専用の保険に加入しました。
ホームステイなどした場合のもしものことをカバーするなど、プラスの内容となっています。
当時、保険関係の知り合いがいましたのでそちらで契約しましたが、
今はネットで簡単に一括資料請求して比較ができるのでお勧めです。

持ち物リストから

辞書(和英・英和) 和英は時々英国人からすると「ニュアンスのずれた」使い方も載ってたけどそれでも絶対必要。
写真 着物を着ることが多かったのでその写真を持って行ったらウケは良かった。
デジカメ C-1400LからC-2020Zに換え、メモリーカードもたっぷり用意。バッテリの持ちが良くなった印象あり。
スプレーの水 肌水とかエビアンなど。飛行機では乾燥して鼻や喉が痛くなるので、しゅっと顔に吹き付けます。必携。
ラベンダーのサシェのアイマスク 眠りの友。
Phone Card 後払いの割安な料金で国際電話をかけられる(らしい)カード。業者が斡旋します。
ホストファミリーに電話を借りる時にはこれを持っていると安心される。
クリアファイル 海外に行くときは必ず持参。上から差し込むタイプでなく、内側から差し込むので落とす心配なし。
日毎に領収書やリーフレット、メモを収納するのに重宝してます。

持っていかなかったリストから

パソコン ノート持ってなかったし、重たいし、ネットに繋げるのも大変そうだったし。
日本食 何をかいわんや。

帰国後の感想

本当に行って来てよかった!
私の人生の中で一番大切な1ヶ月になりました。
英国の暮らしの2つの実例をみれたことが嬉しい。
それは、華美ではなく堅実で本当の豊かさを知っている暮らし。
素晴らしい庭や自然や風景、見応えのある美術館に博物館、出逢った温かい人々、美味しい食べ物・・・どれをとっても忘れられない。
異国の地で1人で行動できたことも自信に繋がりました。
美しいものを美しいと心から思える気持ちもよみがえりました。
生きている英語を四六時中肌で感じることが出来たのも収穫でした。

そして、何よりも以前にもましてイギリスの懐の大きな魅力に絡め捕られてしまったのです。