2001年 イギリス篇 Virgin Atlantic, The Pembridge Court Hotel

成田空港

7時ごろの上野発のスカイライナーを降りる頃、「のりこさん!」と声をかけられて振り返ると、度々私のサイトでも登場するAちゃんでした。同じ11時のBritish Airwaysに乗る彼女と空港で会うだろうとうすうす予想してたけど、まさか此処で会うとは吃驚。飛行機のチェックインや両替を共にし、昨日TELで打ち合わせた土曜日の再会を再確認して別れました。
しょっちゅう成田に行く訳ではないので、第2ターミナルもこんな風に綺麗になってたのね~と感銘を覚えましたがあまり探検する余裕も意外と無く出国して軽い朝食。紅茶とブルーベリーのペストリーは全く魅力を覚えず、京成上野の改札前のお店で購入&スカイライナー内での朝ゴハン、と云ういつものパターンにすべきだったか?と思いつつ。
お土産やさんで「東京土産にひよ子」とあった為、国際的にもひよ子は既に福岡土産ではないのだと思い知り、「ひよ子は福岡土産」啓蒙活動に終止符を打たざるを得なくなりました。

昼食

スプリングオニオンライスサラダ、ベジタブルラザニア、パルメザンハーブブレッド、チーズとビスケット、チョコレートオレンジチーズケーキ、チョコレート、紅茶。

00年はベジ食を予め予約しておきましたが、やはり特に食事制限の無い私は、メニューを開いて「うーん、どれにしよう?!」と考える時間がとても楽しいのだと云うことに気付き、普通に選択しました。
例え、鳥の照り焼きに比べてカロリーが2倍半あろうとも、メカジキのソテーに比べて飽和脂肪酸が4倍あろうとも、「これを食べるのだ」と選択したい。
やっぱり美味しいですよね~Virginのゴハン。パンが特に良かった。

Virgin機内にて

機内で配られるヘッドフォンがスケルトンでとても可愛くて、手にした瞬間思わず「可愛いですね!」と隣の一人旅らしい、年齢がきっと私とそう違わなさそうな女性に声をかけて、それからロンドンに着くまでの間、あれこれとお喋りをして過ごしました。彼女は、英国人彼氏と同棲している日本人友達の処に訪ねて行くのだそうで、英国に着いたら程なくしてスペインに小旅行に出掛けるのだとか。人それぞれの渡英理由が興味深い。
座席に置かれてるお土産グッズはブルーのバッグに黄色グッズたち。毎度のことだけど、歯磨きセットや靴下、ミントキャンディ、ボールペンとメモ、etc.とこまごまと嬉しいものばかり。
お楽しみの一つのエンターテイメントは、システムが故障していて、しばらくは「復旧に努めてます」と何度もアナウンスが入ったのですが、その内「今日は御免なさい」ってお詫びのアナウンスになりました。時々映画とか運良く見れたりもして。「川の流れのように」を1本見て、私が勝手に感じた事は「年を取っても自分のしたいことが堂々と貫けるような意志のあるお洒落な女性になりたい」と云う事。秋元康はそんなメッセージをこの映画に託したかどうかは知らないけど。
システムの不具合にむしろ同情すらしてしまったのは、今の自分の仕事が不具合に対する理解を深めているからかなあと、日本に置いてきた仕事達をふと振り返り。あちこちで苦情を受けているクルーもなんだか気の毒。

リフレッシュメント

春日小鯛笹寿司、海老笹寿司

これまた久しぶりのVirginの一口お寿司。00年はとっくに売り切れちゃったから。。。丁度良い小ぶりな一口で、随分と口の中がサッパリとするものです。
映画の合間に配られる待ち遠しいアイスは、明治のオレンジとバニラのバーでした。

軽食

バナナ、全粒粉ロールパン、コテージパイ、紅茶。

メニューにフレッシュフルーツとあったのですがバナナとは、遺憾。
ベジじゃなくてもグリンピースやらマッシュポテトでお野菜沢山食べられて嬉しい限り。
下に敷かれたランチョンマットが昼食時と違っててこれまた可愛い。

ヒースローに16時頃到着。
00年もそうだったけど、入国審査を通った後に制服を来た何の係りか判らない女性がすっと寄ってきて2、3質問をしてきました。限りなく空港の人っぽいんだけど「何日滞在するの?」「前回はいつ来た?」とか云う全く普通の質問で普通に答えたら「ありがとう、楽しい滞在を!」と送り出されるのです。こういう経験はありませんか?

The Pembridge Court Hotel

ヒースローの地下鉄への長い道のりを経て、Piccadilly
LineでEarl’s Court乗り換え、の筈がうつらうつら眠っててうっかりBarons Courtで一旦降りてしまうドジを。気を取り直し、Earl’s courtでEdgeware Road行きに乗り換え、Notting Hill Gateにて下車。ホテルへ直行。

駅からすぐの通りはホテル街でプチホテルがあちこちに並んでいます。

Figaro Japon英国特集に掲載されてて決めたhotel。魅力的なポイントはたくさんありましたが泊まってみてそのよさをまた実感しました。感動!今までLondonで泊まった中で一番好き!

左はホテル入り口。フロントヤードがとても綺麗にお手入れのされたお庭でした。
右は、階段の踊り場からレセプションを見下ろした処。ホテルの中にはliftがありますので荷物もある程度重くても安心です。
優しそうなおじさんがカウンタでチェックインの手続きをしてくれ、部屋まで荷物を一緒に運んでくれました。

左は踊り場のティーテーブル。此処で寛ぐ時間は無かったのが残念。このホテルのあちこち何処をとっても行き届いた素敵な調度品で飾られているのです。

右は私の部屋Albert roomの入り口。この他にもVictoria roomなんてのもあり、皇室の方のお名前が使われている?

左)部屋の中から、入り口のドアと窓を望む。
このドアは、上の写真のドアを入って2mくらいの通路を経た二つ目のドアなのです。ガラスの向うにコート掛けなんか見えますよね。
通路の右側にはバスルームがあり、水周りが一切寝室とは隔たれているのです。
右)パイン材のテーブルの上にはTime誌やらPunch誌、各種リーフレットにポストカードがどっさり置かれていました。全体に木をふんだんに使った設えは落ち着きますね。


どうしてThe Pembridge court Hotelを選んだかと云うと、大きく以下の2つの点が。
左)このホテルは全館アンティークで飾られていて、部屋はもとより廊下や階段も鑑賞の対象として実に飽きない。
右)世界的に有名なWorking cats:SpencerとCurchillが出迎えてくれる。(私はわんこもにゃんこもどっちも好きなのです!)
人懐っこい、Spencerは、初日から私の部屋で接待してくれ(?)と云うか、撫でるとゴロゴロ喉を鳴らしたり、ご機嫌よさそうに手を握ったり開いたりし、夜は一緒にベッドで眠り、明け方私の部屋を出て行きました。ああ、猫の居る空間のなんと和むことか。

左)バスルーム。ペーパーホルダーが木で、タオルもふんわりした白いもので、寛ぐ。シャワーとバスタブ。

右)同じバスルームの洗面周り。鏡が木の枠なのが落ち着いた印象を受けます。シャワー同様金具が金色で質の良い空間を演出しています。

アメニティは大好きなMolton Brownですが、コンディショナーは無い。

予約したのはSingle room with showerだったのだけど、twinでしかもバスタブがついている。これは何故?と思いつつきっと空いてたからかしら?と悠長に特に尋ねもせず過ごしていました。
服やコスメ類をそれぞれ使うべき処や棚などに収め、さてお茶でもと云う段になったらお茶セットが無いことに気が付きました。そこで下へ降りていき、Sitting roomや廊下のアンティークを眺めたりして探検。
チェックインしてくれたおじさんが通りかかったので「素敵なアンティークの襟ですね」「そうでしょう?」「ええ、それからお茶をちょっと飲みたいんですが」「ええ、いつでもいいですよ」「お茶セットがお部屋に無かったんですが」「お持ちしますよ、何処で飲みます?Sitting roomでも貴女のお部屋でも」「じゃ私の部屋で頂くことにします」
そして運ばれたのは、4、5杯は優に飲める量でミルクもたっぷり。青いデンマークのシリーズ統一したセットがもう感動。
この日の夕食は、Virgin土産のサンドウィッチ(ホントはダメなのよね?)とパンとビスケットとチーズで軽く。
相変わらずこの季節は日が長いなあと思いながら、スペンサーとごろごろじゃれたりガイドブックで予習したりしながら、ことん、と眠りに落ちました。

前述のようにスペンサーは、明け方4時頃、ドアを前足でカリカリと削って私に開けてとねだって出て行き、再び私は眠りました。