2001年 イギリス篇 York, cream tea, The National Railway Museum

朝食(Caps Celler Bar)

今朝は、ちょっとお寝坊して7時半起床。卵料理は目玉焼きをオーダー。食後のフルーツにはキーウィフルーツを食べ、お土産に林檎を一つ失敬。
チェックアウト。ショートヘアの女性が担当。「居心地は如何?」「とてもヨカッタからまた来たいです」「休暇?お仕事?」「休暇です」「良かった、また来てね」スペンサーと楽しく過ごせたのも和んだ、と云ったら「今チャーチルがsitting roomにいるわよ」と連れてってくれました。そこで快適な滞在のお礼をチャーチルに云い、しばしじゃれました。「貴女、猫がとても好きなのね」と、本来は子供向きのお土産らしい猫のチョコレートをプレゼントしてくれました。ラッキー。
Twin roomだったけど最初の提示通り、£125だったので、単にお部屋が空いててグレードアップしてくれたらしい。
ここのスタッフは誰も彼も感じが良くて、猫好きには特にオススメしたいホテルです。気持ちよくホテルを後にしました。

Kings Cross Station

Brit Rail Passに使用開始のはんこを貰う為、窓口の列に並びます。カウンタのおじさんが「何処まで行くの?」「Yorkまでです」「じゃ、10時半のがあるよ」と教えてくれました。
恐れを知らずに例えると、「ザ・ベストテン」のようなパタパタとめくれるように掲示されるこのボードに、随時、最新の列車の情報が反映されていくので、皆自分の乗るべきものはどれか、表示されるまで固唾を飲んで見守ります。
私のはこれ!4番線から出る、アバディーン行き。左端の奴です。
ピーターバラの次はもうヨーク。2時間の列車の旅です。6年ぶりにこのルートを一人で辿るのも感慨深い。
01年当時まだ、ハリーポッターをまったくもって知らなかったのですが、知ってれば9番線と10番線の間をうろついたかもしれないのに。
4番線ホーム。
2等席の車両を目指して歩きます。
発車10分前だとかなり席は埋まっていて、しかも車両の端にある荷物置き場もかなり一杯。それでも何とか見つけたのだけど、上の段しかあいてなくて、持ち上げるのもこれまた一苦労・・・と、其処へひとりの黒人系の若い女性が手伝ってくれました。しかも「私の隣空いてるから座るといいわ、禁煙席よ」と願ってもないことを。嬉しくてお礼をいい、お言葉に甘えました。アメリカから来たジャカルタさんといい、アバディーンのお友達の処に行くのだとか。凄い長旅なのだなあ。
お喋りしてても甚だしく眠く、ヴィッテル飲みつつ、眠くて眠くてうつらうつらしてると2時間ほどでもうYork。大きな時計も記憶のままです。

Hedly House Hotel



Bootham BarからBoothamをずっとBRに当たるまで行って、Bootham Terraceを入ったところにあるホテル。素晴らしく豪華ではない、ほどほどのゲストハウスというかB&Bというか(私は区別が良く判りません)。Yorkサイトで予算と場所、また英国式朝食やホスピタルトレイ(部屋でお茶が飲めるセット)がついていること等を条件に見つけました。
シャワー付シングルルーム £45(でも、バスタブがついてた)
左)外観写真。向かって右端の3Fが私の部屋。
右)私の部屋。向かって左が廊下へのドア。右は浴室です。椅子の後ろと浴室にはヒーターがあるのですが、しっかり夜はヒーターが入っていました。6月も下旬なのに、必要なのですよ!


左)浴室。アメニティセットも一通りありましたが質感はそこそこ。シャワーヘッドが若干緩くて、テープで留めた後がありちょっと苦笑してしまう。
中)浴室から部屋を。クローゼットや椅子、ドレッサーなどはありますが、合板で出来ている家具。
右)上げ下げ窓の外は、道路、その向こうがローカル線。2両くらいの小さな列車が時折過ぎていくのがとてものどかに感じられます。緑が部屋から眺められるのはほっとします。

13時半頃チェックインして、3Fの10号室まで荷物を抱えて登り(リフトは無し)、写真を撮った後で一旦ベッドに倒れこみました。今朝までの素敵な感じのホテルとは格が違いますが、スタッフの感じもいいし、部屋も広いし、ベッドはセミダブルで悠々と眠れそうだし、ホスピタリティトレイにはおやつもついていたので、まあ、いいかなと。お腹がとても空いていたので、とりあえず林檎を食べ、お茶をしに街へ出掛けることにします。
Sitting room Yorkの観光地のパンフレットなどがインフォメーションセンターよろしくたくさん並んでいて、とても便利。

此処にも猫が2匹居ました。家族経営らしく、その時居たスタッフのおばあちゃんに尋ねたら、「生姜色のほうは、Wallece、白黒の方はWhiskeyよ」と教えてくれました。
面白かったのは、色を例える時に「生姜色」と云う表現を使ったこと。

私なら薄い茶色とか使いそうですが、ことほど然様に生姜という食材が普通なのかなあと。
また、なんでモノトーンの方がウィスキーなのかを尋ねたら、そういう銘柄があるのだそうです。成る程~。
因みにこのWhiskeyの方がとても人懐っこい子でした。
いつも玄関脇のシッティングルームでお見送りと出迎えをしてくれていました。

Cream Tea(Bullivant of York)

クリームティー£3

お腹が空いていたから、しっかり食べようかどうか非常に迷いました。サンドウィッチや、ジャッケッドポテトなどもあり、朝ごはんも用意してるとても使い勝手の良いお店だったので。でもブーザムバー近くのスープバーが頭に残っていたので、此処はおやつに徹しようと決意。ジャムはblack curruntかrhubarb gingerだったので、珍しい後者に。ルバーブの酸味と生姜のぴりっと引き締まる味で、クロテッドクリームをたっぷりつけても後味がさっぱりしました。お茶は疲れたときのラプサンスーチョン。残念なことに、差し湯は別料金で£1もしたので断念。
テーブルクロスもラタンの椅子も腰壁も優しいピンク色、そして可愛らしい小花の壁紙、スタッフの制服は白いブラウスに黒いスカート。中庭にもテーブルがありましたが、この日は風が強かったので室内にしました。典型的な英国式ティールームの一つのタイプで、すっかり寛げました。このお店は、Tea
Counsil発行のお茶処をたくさん紹介している本(約£6)を英国から取り寄せて、そこで見つけました。写真は全く無く、文章で説明を事細かにしているので、余計想像をたくましくして望むことが出来ますが、期待以上のラブリーなティールームでした。
表には、ティーポットがたくさんあります。

The National Railway Museum

Yorkは鉄道発祥の地で、王室のサルーンなどがとても素敵だと聞き、鉄道博物館に足を運んでみました。行ってみて凄く楽しかった。カフェも充実しているので、その気になればずっと一日過ごせる勢いです。
名称を忘れてしまったのですが、入場してすぐ左が目的の王室関係の列車が多数展示している方、地下道で繋がった方は教育的に歴史や働く列車や仕組みなど、どちらかと云うと本当の鉄道ファンを喜ばす展示です。
王室関係の展示へ直行。
かつての駅を再現していたり、食堂車の活き活きとした展示だったり。


Victorianの列車のインテリアもうっとり。一番好きだったのは、Queen Mary’s Saloon。美しい木製のインテリアが、列車の中に繰り広げられていたなんて。
Edwardian Royal Saloonにはシガールームまで用意されていました。普段の生活を崩すことなく、列車の旅を楽しんだのですね。
どの写真が何様式かはきちんと記録を取ってなくて、この辺りアバウトです。

左)ドレッサー周りも、列車であろうと優雅さを保っています。
右)トイレ! 木の質感が温か味を醸し出しています・・・いいなあ、こう云うトイレ。
庶民の車両になると、ゴージャス感は失われますが、普段の私の乗っている電車より遥かにゆったりした印象。

外に並べられている蒸気機関車達に混じって、当り前のようにニッコリ笑って鎮座する、トーマス!! 国立の博物館がこう云う遊びをする、そんなセンスが大好きです。
地下道をくぐって、もう一つの建物へ。こちらも凄く楽しい!
これは、郵便列車で、仕分けをする車両ですが、各自の椅子の傍にマグカップがあるのが微笑ましい。
郵便の運ばれ方ってとても面白く、また鉄道の発展と密接な関係があったのだというのも学びました。
こんな大きな博物館に来ていつも思うのですが、英国は興味深く子供達が学べる博物館をたくさん用意しているから、うわべだけのテーマパークなんて要らないのですよね。鉄道博物館ではもっとたくさんの写真を撮ったのですが、一部しか紹介出来ないのが残念。
2Fの展示物も面白く、見逃してはなりません。これはTea Basket。世界初の鉄道会社経営のホテルがEuston傍にヴィクトリア時代に出来たのですが、そのホテルのオリジナル。ホテルのためのマッピン&ウェッブのシルバースプーンやらウットリする展示が。
このバスケットにはお湯を沸かすバーナーとやかん、ティーポット、ティーキャディやシュガーボールまでついていました。素敵~。

かくして、国立鉄道博物館を非常に満喫できました。

本日のYork Minster

6年ぶりにヨークミンスターを拝みに。
丁度夕方のサービス中なので、奥の方へは入れませんでしたが、ゴシック様式の建物の中に美しく響く合唱を聴きながら、上部にハート型を擁するステンドグラスにも5人姉妹にも再会。明日もまた来よう。

さて、晩ごはんを買って帰ろう、とブーサムバーの処のお店まで来て閉まってるのを見た時に、今6時半である事を知り、そして此処は英国なのだ、と気付きました。日本と違ってお店が早く閉まるんです! 今夜食べはぐってしまうのか?? あちこち歩き回り、やっとStonegateの辺りで、take away可能なお店Mowbrayを見つけて、安心。熱々のオープンサンドを抱えて一目散に帰宅。が、外の鍵が上手く開けられない。がちゃがちゃやってると、おばあちゃんが出てきて、開け方をアドバイスしてくれました。コツがいるのだわ。

夕食

Stilton&bacon £2.95
やっとごはんにありつける、と思ったら意外な問題が。お湯を沸かすケトルの内側には、湯垢や石灰質やらこびりついていて、とてもそのままお茶を飲むためのお湯を是非沸かしたい、と云う気持ちにはなれなかったのです。とりあえず洗う!可能な限り洗いました。後は煮沸消毒を2、3度。そして胎を決めて、お茶でなくコーヒーにしました。その方が味や香りが判らないから。まあ、自分の目で見えない処では何が起きてるか判らないから、気にするのはこの辺までにしよう、と云う事で。
じたばたしている間にすっかり覚めてしまった晩ごはんですが、白いバゲットを半分に切って、トマトソースにベーコン、マッシュルーム、そしてスティルトンチーズがたっぷり! 熱いともっと美味しかったのだろうなあ。30cmもあるのでかなり満腹。おやつには部屋に置いてあったビスケットを食べました。
シャワーを浴びた後、まだまだ明るいし、TVで20時からやってた「James Bond from Russian with Love」を観ようと張り切ったのですが、所詮ベッドの中にいては眠気には勝てず、21時頃に呆気なく倒れました。