2002年 イギリス篇 Greenwich, Cutty Sark, National Martime Museum, Queen’s House, Old Royal Observatory

朝食


絶対5時に一度目が覚めてまた寝る。7時半起床。トーストにトマトバジル風味のクリームチーズと、Yunpiyoさん特製ルバーブジャムを塗る。

エヴァンエヴァンズツアーのサイトでリーズ城へのツアーをチェックしたら、カンタベリーやドーバーのホワイトクリフも抱き合わせで終日かかるみたいだった。当時£53くらい・・・。ん~みゅうでも確認してみよう。そう、リーズ城にも行きたいなあと思っていたのです。

グリニッジ観光

フル活用の1
day travell cardはゾーン4(£4.40)を購入。Waterloo East駅から9時34分の列車に乗ります。駅に着いたら日本語の看板で「ようこそ」とあり、日本人観光客の多さを思い知ります。
カティサーク号へ歩いて行く途中の門扉のデザインに爆笑してしまい思わずカメラに収めました。だって上半身は王様、手はしなを作ってるポーズで、下半身は人魚、しかも尻尾がくるりん。でもやんごとない施設の門扉なのです。

一旦グリニッジのツーリストインフォメーションに立ち寄り、様々なパンフを入手。情報収集は常に行うのです。此処は充実のTICだと思います。

Cutty Sark

カティサーク号 £3.95
入場料を払う時に係りの人が冗談ぽく「お持ちの有り金を全部頂きます」と真面目くさって云ったけど、洒落たきり返しが出来ず自分のコミュニケーション能力を嘆いてしまう。あとでYunpiyoさんに話したら「あ、そうラッキー。じゃ2ペンスしかないからこれでね~」って云えばいいのよと。とっさのひとことをしかも英語で云わなくちゃいけないのですよね。

さて、中の展示では、左の写真でもわかるように船首のフィギュアヘッドのコレクションが面白い。船乗りたちの思想と云うか、ゲンを担ぐというか。カティサークは「短いシュミーズ」と云う意味で、この彼女はとある詩に出てくる妖精ナニーの姿なのです。その名の通りカティサークだけを身に纏い・・・。それにしても博物館内のコレクションの中でも一番迫力があって美しいと思うのは私だけでしょうか?

カティサーク号は、ブルックボンドの紅茶教室に通いだした頃から訪れたいと思ってた紅茶にゆかりのある場所の一つです。19世紀、紅茶の茶葉の産地中国からロンドンへどの帆船が一番早く到着するかを競うティクリッパーが盛んだったのですが、スエズ運河が開通したのでもう流行らなくなってしまい、一勝も出来なかった悲しい運命の帆船なのです。紆余曲折を経てグリニッジに展示されています。ご興味がある方は更に調べてみてください。


左:キャプテンの部屋にあった、マグカップはマスタシェカップ!髭がある人のために髭よけがついたカップが実在するのです。面白いでしょう?
こういう博物館の展示でよく見る気がするのですが、実用として現在も売られてるのかしら。どうでしょう?
右:ダイニング。テーブルの上に乗った茶器も洗練されているし、熾烈なレースを繰り広げられていても優雅に此処でアフタヌーンティを楽しむこともあったのでしょうか。


これらの3点もアッパークラスの客室やキッチン。このような生活であれば長い船旅もなんとか過ごせるとは思うのですが・・・。
労働者階級の船室は酷いものです。健康が心配だなあ。でもキッチンはそれはそれで好きなんだけど。

旅行中はいつもデジカメ用のバッテリーの替えを充分に持ち歩くことにしているのですが、なんと充電した筈の予備の物がまるで出来てなかったことに此処で気づきました。これ以降、写真は晩御飯まで撮れず、歯がゆい思いをしました。ああ、今でも悔しい。



次にQueen’s Houseを目指した処、学校らしき建物の中で迷い込んでしまいました。ガードマンに聞こうと寄って行ったら手馴れたもので、彼はにこやかに「天文台? 博物館? 公園?」と聞いてきたので「クイーンズハウスに行きたいんですけど」すると事細かに道順を教えてくれました。結局どれも行くんですけどね。

National Martime Museum国立海洋博物館からなんとなく入ることにしました。天文台やクイーンズハウスとの共通の入場料が少なくとも£5はするのですが、何故か今日は無料になっていました。驚いて「何故?」と聞いたら入り口のお姉さんも笑って「さあ?」。兎に角ラッキー!
恐らく船好きにはたまらない博物館です。お子様にもオススメ。私は主に乗組員のコスチュームに興味を示し。袖のラインや模様で、その人のランクが判るようになりました。海関係の映画を見て、この人は本当にキャプテンの衣装を着てるかどうか、きっと確かめられると思うわ。

Queen’s Houseではチューリップの螺旋階段が可愛かったのと、絵画でナポレオンが笑っちゃうくらいひときわ滑稽に描かれていたのが印象的でした。日記作家のSamuel
Pepysサミュエル・ピープスは、イギリスのかつての日常を知るのに貴重な文献を残した人で、その姿を見れたのも面白かったです。手旗信号の解説もなかなか興味深い。AからZまでの対応表を貰ってきたけど、日本語の場合、「あいうえお」なの?

Old Royal Observatory旧天文台への道はとても素敵です。坂がちょっときついけど、眺めもよろしい。子午線をまたいだ写真は今度誰かと一緒に来た時に充分バッテリーを持参した上で撮って貰うことにしよう。時の流れ、を感じさせる展示もあり、物凄い勢いでねずみだっけ?死骸が腐敗していく様や、果物が腐敗していく様を早回しで見せてるビデオには、みな怖いもの見たさで群がっていました。私もその一人。
ドームから出てきて扉をそおっと閉めてたら、係りのおじいさんが「丁寧に有難う。心配せんでいいよ。楽しんだかね」「はいとても面白かったです」 私はこの日、胸に文字がぐるぐると回ってるデザインのTシャツを着ていたのですが、「なんて書いてあるんかね?」「さあ・・・多分フランス語みたいだから私判んないんです」「おや、じゃ、わしも判らんな、はっはっは。兎に角、楽しんでくれてよかったよ」と去っていきました。そういう貴方とお話しするのも楽しいうちの一つなのだ、と一観光客の私は思いました。

昼食(regatta cafe)

サンドライトマトとパスタのチェダーチーズ(£5.95)、紅茶(£1.20)
国立海洋博物館のカフェへ行きました。テラスのようになっている処に席をとり。
Hot dishは確か2.3種類あるのだっけ? 私のチョイスはショートパスタのコンキリエに、なす、サンドライトマト、オレンジのピーマンなどをあえたモノ。「サイドディッシュは何にする?」と聞かれて「お野菜を」とオーダーしたら、カリフラワー、ブロッコリー、絹さや、にんじん、ズッキーニのボイルがたっぷりと盛られました。なんて豊かで美しいんだろう、とうっとり。
温かい食事は身体を暖めてくれるし、何よりも美味しい。イギリスは食事がまずいと云うのがもし真実なら、私は相当の味オンチなんだろう。
テーブルの上にあった、しおりのような物を見ると、なんとこの店はイギリスでチェーン展開してるミュージアムカフェのようでした。道理で!かつてロンドンのRoyal
Academy of Artsのランチ
を絶賛しましたが、ここも系列。かつてヨークのThe
National Railway Museum
のカフェも横目で見て充実していそう、と感想を持ったけど、ここも系列。Victoria
and Albert MueseumもBritish Museumもその他たくさんの博物館などのカフェがそうだったのでした。
この時、日記で「日本の美術館や博物館のはまだまだひどいよなあ」と書いていたのですが、これを書いている03年秋の時点では最近頑張ってる処もあるかもと考えを改めています。


グリニッジには、アンティーク市がたつので日曜日に、と決めていましたが、これといった出会いもなく。
帰りはドックランド鉄道でBankまで戻りましたが、途中の再開発ぶりが面白い。良いか悪いかは別として変化し続ける街のひとつだなあと思います。
Leeds城へのチケットを探すため日系のショップを求めてピカデリーサーカスへ行きましたが、どうもブラジルがワールドカップで優勝したらしくて大騒ぎ。あまり日系のお店に行かないので知らなかったのですが、伊勢丹ってとっくの昔になくなってたのですねえ。マイバスは日曜でお休み。では明後日のエクスカーションのためにコーチステーションに行ったら長蛇の列だったのできびすを返す。
もういいや~と思ってナショナルギャラリーへ行ったら、前のトラファルガースクエアがブラジル化していて凄い迫力!TVで観たとしたらちょっと恐い感じもする黄色と緑の集団でした。でも間近でみると何だか陽気で楽しそう。ナショナルギャラリーではお手洗いだけ借り、コヴェントガーデンへ進路を変えます。その途中のレスタースクエアで、英国で初めてスターバックスに入りました。何だかもう冷たいの飲まないと歩けない気がして。トールラズベリーフラペチーノ£2.45をテイクアウェイしてまた歩く。生き返る。

Covent GardenではCulpeperでお買い物。自分用と他の人に頼まれた用とでラベンダーのエッセンシャルオイルの小瓶を3本選んだら「大きい瓶もありますよ」と出してくれました。「ありがとう、でも3人で分けるので」「成る程、だったら3本の方がいいですね。」そしてとある症状で悩んでるので相談してとあるオイルを選びました。親切な対応がウレシイ。

ピカデリーラインに乗ったのですが、Green Parkで突然全員下ろされてしまいました。なんなんだか。凄く疲れて帰宅。Yunpiyoさんが数週間後に出席する結婚パーティのための衣装を合わせていました。帽子も組み合わせて素敵~。帽子ってのがいいのです。

夕食


シーザーサラダに、焼いたアスパラとハーブソルトで焼いたサーモンを乗せ、クルトンをちりばめたもの。うーん美味しい!カリフラワーとブロッコリーは茹でて、ハーブソルトをつけて食べる。お野菜が美味しいのって幸せ。