2002年 イギリス篇 Cambridge

朝食

これが私の一番好きなシリアル。アーモンドクランチが入ってて、繊維たっぷりで・・・。ヨーグルトはアプリコット。
イギリスで当たり前に手に入るもののの中には、イギリスに来た時のお楽しみにしたいものと、日本の日常ですら欲しいものの二種類があって、このシリアルは後者。誰か輸入してくれないかなあ。

やや寝坊したと思い迅速に動いたら8時にはVictoriaに着いてしまいました。こんな時間から洋服屋さんが開いてるのねと少しウィンドウショッピング。コーチステーションに移動しトイレに20p払い、10番乗り場の前の椅子に座ってMetoroを読みます。
このタブロイド新聞は無料で地下鉄の駅で配られていて、ロンドンの地下鉄に乗ったことのある人は座席にくちゃくちゃになった新聞をよく見かけたことと思います。(今はどうか知らないけど。テロ対策で東京もうるさいし)これは新聞とほぼ同じような記事が書いてあり、しかも本日限りのクーポンなんて付いてたりするから、結構人気なのだとか。Yunpiyoさんも彼女より遠くに住んでる同僚に、真新しいMetoroを一部余分に持って来てもらってコーヒーを飲むときなんかに活用してるそうです。こんな風に自分のものとしてお持ち帰りする人や、降りる時にそのまま座席に置き去りにすると、すかさず周りの人がさっとそれを手にとって次に読み始める・・・面白いなあ。
閑話休題。
9時半、コーチが出発するもあまりの眠さに一時間半ほど熟睡しました。どんより曇ってるからかなあ。ケンブリッジに近くなってきた時に停車したとある場所では、巨大な倉庫のようなものがあり、どうやら飛行機とか軍事関連っぽい物の展示だか催し物だかをやっているように見えました。
私の前に居たおじいさん二人は、どうも私が寝ているからずっと喋りっぱなしのようでその勢いで、その施設の方へ連れ立って歩いて行きました。なんだか判らないけど、とてもイギリスっぽいと思った瞬間でした。

昼食(The Little Tea Room)

キングス礼拝堂のすぐ近くにこのお店の看板が出ていて、惹かれて入りました。
Jacket poteto(チーズ、くるみ、セロリ)£4.25、トワイニングのレディグレイ£1.35
ずっしりしたじゃがいもはホクホクとして、ナイフを入れるとチーズがその熱でとろりとしてきます。くるみとセロリの組み合わせは初めてで、食感の違いが面白くこれは真似すべきです。

1階がショップで2階がティールーム。こんな可愛らしい店内です。
食器も全部Calikoで統一されているし、いかにもイギリスっぽい物を求めてる観光客の心を掴みそう。

Kings college散策

チャペルなどを見学。実は日記にはあまり記されていなくて、だいぶ忘れてしまっています・・・。
入場料£3.50
そして多分、この写真のレイアウトだと、道が辿れず、ご存知の方にとってはめちゃくちゃな並べ方になっていることをご容赦下さい・・・。
雨が時々降っていて寒かったという記憶の方が強くて。
試験の期間のようで全体的に静かでした。

ケム川沿いにFellow’s Gardenと云うのを見つけ散策。この時は雨も上がっていました。
勿論庭にバラは欠かせない。
晴れていたら学生や先生たちがお弁当を広げてなんて光景もみられるのでしょうか。

Kettle’s Yard

Yunpiyoさんのオススメで行って見ました。(注:左の写真は通り道でのショットで、ケトルズヤードとは無関係です)

ここはアーティストの家をギャラリーとしてそのまま公開している場所で、なんと入場が無料。玄関で呼び鈴を鳴らして中に入れて貰い、概要の説明を受けて、荷物を預けます。
どの椅子に腰掛けてもよくて、どの本を読んでもいいのです。素敵!ただしオブジェには触っちゃ駄目です。
リビングや書斎やベッドルームやバスルームまで、家であることを感じられるギャラリーって大好き。とある窓際には熱心にしかし静かに議論を戦わせている二人組みが居たり。
色んな椅子に座って、家の中を鑑賞しました。居心地がよく、もし私がケンブリッジに居て、結構時間をもつことが出来る身分だったら、此処は私の書斎と化すでしょう。
気に入ったインテリアが写ってるポストカードを買い、後にしました。

Folk Museum

入り口がよく判らず、結構ウロウロしてしまいました。やっとのことでドアを開けて入り、窓口のおじいさんと挨拶を交わし。入場料£2.50の処、そのおじいさんが「学生料金でいいよ、£1とっときなさい」と。なんか嬉しくてお礼を述べ。
「ガイドのリーフレットは要らんかね」「日本語を頂きます」とその料金の15Pを出そうとしたら「いいからいいから、持って行きなさい」と。金額は僅かなもんだけど、おじいさんの気持ちとこういう会話がとても嬉しいのだ。
さて、実際に暮らしに使われた道具たちはよい、やっぱり。有名な大学の校舎の記憶があまりなく、さっきのケトルズヤードやこの民族博物館の記憶の方が強いってことは、「人」がそこに見えるからに他ならないと思いました。
結構圧巻なのは、歯医者さんの道具・・・本当にこうやって治療していたのですか。産婦人科系の生々しいものもありました。台所と医療器具が最も印象的でした。

その後、ケム川に沿って公園の方へ入って行き、そうだトイレに行こうと思って、入って行きました。イギリスでは公園のトイレもかなり綺麗なのです。処がそこにはオッサンの酔っ払いが居て、ひゃーっ逃げよう!と思った瞬間、中からもう一人のオバサンの酔っ払いが出てきて、「大丈夫よ、すぐどかすから・・・。ほら、アンタどきなさいよ」とオッサンを追い払ったのです。片手に赤ワインの瓶を持ってラッパのみ・・・。さしずめ日本だったら一升瓶抱えてと表現する処でしょう。「ごめんね、大丈夫だから」ひー、追い払ったからといってそういう問題なのかなあ? なんとなく逃げ切れずというかホントはいい人そうで、用を足す。匂いもないし綺麗なトイレで、まあ腰掛けられる場所もあるけど・・・此処で飲むかなー?!

街の方に戻り、ふとアンティークフェア発見。最終日らしく、ストールによってはもう撤収もしていたりしたのですが、気になるお店が目に留まり、1880年のシルバーのバターナイフが気になりました。マークの説明も色々して貰いましたが、ごめんなさい結局全部判りませんでした。一旦他も見て回ることにして、その場を離れましたが、その説明をして下さったご婦人の雰囲気がよかったので、戻り「やっぱりこれに興味があります」「そう、これはとてもいいバターナイフよね。£16だけど、ちょっと待っててね」とメモを取り出して何かを確認した後、値引きのお値段を提示してくれ、商談成立。「いいお買い物をしましたね」「はい、日本に帰って、これを使います」「Big
Survenir! 」
本当に気持ちのよいお買い物をしました。アンティークを買っただけでなく、ケンブリッジでの思い出を胸に刻んだ気がします。

お茶(The Cambridge Tea Room)

Traditional
English Tea£1.25  Tea cake £2.75
雲行きが怪しくなければオーチャードまでfootpath歩いて行く処でしたが、インフォメーションセンター前の、このベタな名前のティールームで一休み。

奇をてらわない、伝統的なおやつがメニューにずらりと並んでいてとても悩みました。ウェルシュレアビットとかクランペットとか・・・。
でもたまたまYunpiyoさんとの会話で「ティーケーキもなかなか美味しいわよ」と丁度でた処だったのでこれにしてみました。
サルタナ入りの丸いパンを横半分に切り、トーストした素朴なおやつで、小腹が空いた時、そしてあまり甘くないものを食べたい時や方にオススメです。
バターが付いてて、たっぷり乗せて溶かした処をナイフとフォークで切って食べます。
美味しいし、ミルクティにあいます。
店内はTuder調の可愛いインテリアでした。機会があればまた使えるかも。この席に座ろうかなあと最初に思ったのですが、いやまて、この場所を眺めたいと思いもう少し奥に座りました。
程なく若いカップルが来て此処に。うん、やっぱり私ではなくて、彼らが座った方が収まりがいいみたい。失礼を承知でテーブルの上を写すついでにこっそり撮影。

お茶をしている間に、バケツをひっくり返したような土砂降りに。ああ、晴れ女を豪語してたのに、今まで降らなかった雨が今一気に辻褄合わせのように降ってるみたい。
少しデパート軒先で雨宿りしてましたが、弱まる気配がないので、コーチステーションへ。17:45がそろそろくるかもしれないし、と決断した17:30過ぎ。
予約しているNational Expressの柄とは少し違うなあ?と思いつつそこに居たバス、路線番号は010だしロンドン行きだし、みんな乗り込んでるし。慌てて近寄ると「もう一杯だ」と云う。ええ~なんで?と焦ったら、これは一本前の16:45のバスなんだそう。遅れすぎ・・・。

ほっとしつつも私の乗るべきバスは、18時過ぎ頃にやって来て無事乗ることが出来ました。

20時過ぎ、London着。
うちに帰り、チョコバーとミルクティで人心地つけて就寝。
ケンブリッジはもう少し経ってから、きっとまた行くと思います。

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