2020年 浅草篇:浅草浪花屋、浅草今半、浅草一文 本店、御宿 野乃、すみだリバーウォーク、東京スカイツリー

9月26日 / 9月27日

おやつ「浅草浪花家」(東京都台東区)

また浅草に来てしまいました。8月に浅草で一泊している時から近々また来ようと思っていてのこの小旅行です。前回は私のフルーツパーラーを優先させてもらったので、今回は夫のかき氷を優先し、午前中からの浪花屋さんです。やや冷たい雨の午前ともなれば、すぐに席に着くことができました。

勿論私は熱々のたい焼きとホットのミルクコーヒーです。セットで550円。コーヒーは伊東屋珈琲のものだとか。温まるしやっぱり美味しい。

夫はどれも食べたいものばかりのメニューの多さに迷いに迷ったようで、コーヒーみるくといろんなものが入ったあんこ880円。

このコーヒーも伊東屋さんのものなのでしょうかね。ナッツやら白あんやら、とにかく賑やかで色々楽しいかき氷でした。私の味見用のスプーンも添えられている心遣いも嬉しいです。

周りではピーナッツバターかき氷を頼む人が多かったようです。もし私がかき氷を頼むとしたらこれだなあと思っていたので、そういう気分の方が多かったのかもしれません。というかそもそも人気メニューなのかも?

昼食「浅草今半」(東京都台東区)

浅草ではできるだけ老舗的な、日本的なものを堪能したいという気持ちにさせてくれる場所のように思えます。お昼はこちらの今半にしました。私は明治すき焼き丼2,000円。
甘めのタレでお肉も柔らかく美味しかったです。

夫は二段重3,000円。百年牛丼とステーキ丼が両方楽しめる内容です。こちらが百年牛丼。

そしてステーキ。

しっかりとした味付けで、老舗の風格を感じます。

こちらの国際通り本店は、入り口で傘をまごまご畳んでいたらささっと折り畳み傘だったこともあってかあずかってくださるなど、テキパキとしたご案内が素晴らしくておもてなしされている感を最初から味わいました。お茶も、食前から食事の時のほうじ茶から、食後には煎茶に切り替わるところも嬉しいなあと思いました。居心地の良い老舗でした。

ホテル「天然温泉 凌雲の湯 御宿 野乃 浅草」(東京都台東区)

前回より狭いダブルのお部屋なのでそもそも安くなるのですが、それでも二人で素泊まりで一休のポイント即時利用した結果6,000円行かないお値段。我が家としては泊まれるスーパー銭湯感覚でお邪魔しております。特に私などは、広々としたお風呂は大好きなのですが、また服を着て帰るというのが大変億劫な性分のため、どうせなら泊まりたいと思う派です。なので、このお値段でそのまま泊まれるのはとてもありがたい。

前回実は喫煙室があるフロアで、誰かが吸ってるな…という時には微妙に自分たちの部屋にうっすらタバコの臭いが流れ込んでいたため、そのフロアに配置されたら変更をリクエストしようかなあと思っておりました。今回は違うフロアだったのでほっとしました。そしてこちらの狭い部屋の場合、窓の外は完全によそのお宅のようで、障子は全く開けないようにしていました。あまり部屋にいる時間も少なかったし、その点は問題ないとします。

チェックイン後は早速温泉大浴場へ。東京の独特の黒いお湯で心から温まりました。
その後、期間限定サービスを実施している内の一つ、湯上りアイスキャンディーを頂きました。

デフォルトのサービスの、冷蔵庫にあるウェルカムフルーツと、食堂のところのフリードリンクとともに。冷蔵庫にはミネラルウォーター2本もサービスでありますし、水分には困らない宿泊です。

夕食「浅草一文本店」(東京都台東区)

その存在を知っていても中々食べる機会がなかったねぎま鍋。今日こそその時なのではと思い、夫も乗ってくれたのでお邪魔してみました。予約を取らずに行ったところ、狭いカウンターならすぐ入れますとのことで、寧ろその方がなんとなく楽しそうだったので異論はもちろんありません。外観が何とも風情がありますが、中もタイムスリップしたような気持ちに。そして日が暮れてから外に出ると、提灯の灯りなどで一層情緒が増します。

本来は円を文に両替した木札でオーダーし、江戸の世界観を楽しむシステムのようですが、このご時世ですので木札の取り交わしはなく一般的なオーダーでした。ねぎま鍋にもランクがあるようですが、初心者の私たちはまずは江戸ねぎま鍋4,000円(2人分)にしました。

そして「おきまり」というお通しはデフォルトで付いてくるようです。一人800円。

奥は夫のビール。グラスもオリジナルです。本日の酒膳として記載されたメニューには、心太と白玉、鮪の煮凝り、梨ともって菊の江戸漬け、本鮪の江戸漬け、蘇の江戸味噌湯葉巻と石川芋。

心太は天突きを使って自分で押し出すシステムになっていて、初めての経験でした。結構力加減が難しく、すんでのところで大惨事になる寸前でうまい具合に器に収めることができました。

結構面白いです。青のりを掛けて完成。

白玉が隠れてしまっていますが、この取り合わせ不思議においしかったです。その他の品々も珍しいものばかりで、感動しながら味わっていました。蘇って初めて食べました。とても話題になりつつも自分で作るにはハードルが高かったので食べることができて嬉しい。確かにチーズっぽいようなもっと素朴なような。

江戸前煮穴子700円はわさびにしました。

いいですねえ。
こちらはキャベツと江戸野菜他 江戸味噌・岩塩添え600円。

彩りも鮮やかで、盛り付けも華やか。もう一つ目を引くのが岩塩。板状の岩塩に野菜をこすりつけて頂きます。これが結構塩気がつくのです。面白いなあ。江戸味噌というのを初めて知りましたが、こちらは色の割にしょっぱくなく、甘さすらほんのり感じるような上品な味わいでした。

そうこうする内にねぎま鍋のセッティングが始まります。迫力あるなあ。

作り方もマニュアルが渡されるので安心です。まずは千寿葱としいたけを入れて沸騰させます。

沸騰してきたら、野菜や鮪を入れて再度沸騰したらできあがり。

この写真は鮪を鍋に入れた直後ですので、実際はもっとしっかり火を通します。その方が美味しいとのことで、忠実に実行しております。

わさびや柚子胡椒を好みで添えて頂きます。出汁の色でてっきりしょっぱくて濃いのかと思っていたら、ものすごくさっぱりした美味しい出汁でした。魚の出汁としいたけや野菜からも旨味が出ていて、スープだけでも延々と飲めるほどです。うどんの〆なども頼めるのですが、スープをしっかり堪能です。

私はデザートで抹茶アイスをサンドしたアイス最中。
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その場で作るためか、皮がパリパリでした。2人で8000円行かないくらい。

ねぎま鍋を食べて確信したのですが、鮪の食べ方としては1位2位を争う私の好みでした。今年は漬け丼を食べて「あれ、鮪美味しい?」と思っていて。そもそもかぶと煮やテールステーキなら好きでしたが、お刺身は全く不要という気持ちでいましたので、鮪そのものの優先順位が私にとって下位でした。しかしねぎま鍋は大好物にすらなる勢いで好きになりました。なんでも食べてみないと分からないものなので、名前だけ聞いたことある食べ物はどんどん食べて行かなくちゃと実感しました。

帳場でお支払いしているときに、高円宮家でしたっけ、お写真が飾られていて、エピソードなどもお伺いしてほっこりした気持ちになりました。今度来るときには、二階の雰囲気もみてみたいなあ。

浅草観光

浅草寺にまたお邪魔します。日中などは混雑が戻ったとニュースで見ましたが、私たちはこの時間帯に通りかかりましたら、人影もまばらでした。
すみだリバーウォークの手前で。

スペーシアが浅草を出発するタイミングが好きなのですが、この時はちょうど屋形船が通りかかり、さらにいい感じ。先月は東武線の上のアーチはこんなに紫色に光っていなかったので、来るたびに違う景色を楽しめています。

雨上がり、すみだリバーウォークからの吾妻橋方面の眺めはまた前回と違っていて興味深い。不穏な空の色と華やかな灯りの取り合わせにざわざわした気持ちになります。

歩道では、先日のアド街ック天国でやっていた2か所のキャラクターを見つけたい処ですが、この暗さでは無理なのでいつかのお楽しみにします。

隅田公園では映画の上映をやっていて、よく見たら大好きな『人生フルーツ』でした。

うおー、何という素敵なロケーションでしかもこの映画を上映するんだろう。

先月と違って雨上がりの涼しい気候の中とても歩きやすいので、東京ミズマチを横目にスカイツリーをてくてく歩いて目指します。近寄ると、これまた不穏な雰囲気。

実は事前にこの日の夜に展望台に上るべくチケットを購入していたのですが、眺めが期待できないだろうということで断腸の思いでキャンセルしていたのです。期間限定でまた半額以下となっていたのにキャンセル料も勿体ない気もしますがやはりコンディション重視で。

ホテルに戻る途中、また雨が降り出しましたので、やはりこの日はスカイツリーは残念だったので決断はよしとします。

結構遅くまでウォーキングをしていたので、ホテルに戻るとすでに夜鳴きそばのサービスが始まっていました。私たちも頂き、温まりました。
期間限定でのサービスがほかにもあり、アルコールやソフトドリンクを1つプレゼントでした。

私はともかく夫もフルーツジュースだったのが意外でした。…そういえば、ねぎま鍋の後、夫は渋い飲み屋へ一杯ひっかけに行き、私はいったんホテルの部屋に戻っていたことを思い出しました。もう十分飲んでるからってことなのか。

2万歩超えの歩行距離、夜もしっかり温泉に浸かり身体をほぐしました。