2024年日光篇:日光金谷ホテル、日光翠園、BAR DACITE

4月30日 / 4月30日ディナー / 4月30日バータイム / 5月1日

ホテル「日光金谷ホテル」(栃木県日光市)

先日、念願の富士屋ホテルに宿泊する前にクラシックホテルパスポートの存在を知り、巡ることを決めました。その中には以前宿泊した日光金谷ホテルも含まれていましたが、その時には全貌を掴めないまま終わってしまっていました。なので今回はホテルをしっかり楽しむことを目的にして、再訪しました。

東武秩父駅からなだらかな上り坂をゆっくり歩いて向かいました。前回は歩道の工事などしていたのですが、すっかり綺麗になり歩きやすくなっていました。ホテルの入口からの坂は恐ろしく急だったのを目の当たりにして思い出しました。やっと上って来てのこちらの外観、懐かしさすら覚えました。
こちらの回転ドアから中へ入ります。

フロントではチェックインの手続きと、クラシックホテルパスポートを提出します。

後ろには縁の深い方々の写真が飾られています。イザベラバードも向こう側にあります。
フロント周りを見上げるとこんな感じ。

まさかここが…!というのを後で知ります。
眠り猫の下をくぐります。部屋へ案内される動線が前回と同じなので、同じ第二新館になるのだなと理解します。

途中、前回ランチで百年ライスカレーを食べたクラフトラウンジは休業が続いているようでちょっと寂しい。
実際はエレベーターを使ってご案内いただきましたが、後で階段を使った時の写真。灯りのデザインが可愛い。

この一角に小山薫堂さんプロデュースのORANGE SUITEがありました。
今回は2階の部屋です。

ツインルーム。1961年建設の第二新館は、東京オリンピックでたくさん来るであろう外国のお客さんを見込んで新しく作られたとのことでした。

広いです。以前は喫煙が基本だったけど、今は流石に全室禁煙となっていたのでほっとしました。
テーブルや椅子など。

入り口付近。ドアに向かって右がクローゼット、左がバスルーム。

テレビの下の棚には浴衣が入っています。

備え付けのポットなど。お水は150周年記念パッケージ。歴史を感じます。

ここでは久しぶりにネスプレッソのお世話になりました。
ドレッサー。

色々をちょっと並べてみました。

バスルーム。最初に予約した時にはスタンダードクラスで残っていたのはシャワーのみのお部屋だったのですが、その後何かのタイミングでバスタブ付きの部屋スタンダードAの空きを見つけて予約を取りなおしました。

バスタブがあってよかった…。アメニティはこんな感じ。

展開するとこんな感じ。

このヴェーダロッソのボタニカルシリーズ、台湾に泊った時のホテルのアメニティの香りを思い出しました。
部屋の灯りのデザイン。

こちらの部屋に宿泊でした。

館内が複雑なのでこの案内図が役に立ちます。
窓からの眺め。ヤシオツツジなのかな。

ホテル散策

なるべく人が映りこまないように、後から撮り直しに一人散策をした写真も織り交ぜています。一日2回ホテル内ツアーが開催されており、参加しました。事前申し込み不要で、16時または17時にこのロビーに集合です。ホテルのスタッフの方から色々な説明を聞きながら、館内を移動していきます。民宿から始まり、金谷カッティジインになり、日本初のリゾートホテルとして成長を遂げていく歴史は実に興味深いです。

驚いたのは、今いるロビーやフロントがある1階は元々無く、2階が1階で、掘り下げて今の1階を作ったという話でした。これ以上高くすることが禁止されたらしく「だったら下に増やそう」という発想もすごいし、やり遂げていることもすごい。今は全く違和感がありません。

ダイニングの柱も丸いのと四角いのとがあり、これは構造の違いとなっています。

言われないと気付かなかったかもしれない。その他のものは、朝食時にもこちらを訪れたのでそちらで写真を乗せることにします。
ガイドでないと入れない場所として、小食堂。この引き戸は結構重く閉めるのにコツがいるようです。

格天井の一つ一つの絵も素晴らしい。

壁の上部にはぐるりと干支の彫刻が飾られています。

小食堂横の廊下には、金谷ホテルの歴史の写真や資料が飾られています。一部説明がありましたが、翌日改めてじっくりと拝見しました。その先にはバンケットホールがあります。その前の階段。

バンケットホールの中。ヘリンボーンの床も美しい。

壁の上には三十六歌仙の絵が飾られています。

灯りのデザインもまたこの部屋のオリジナルで、見るところあれこれと飽きが来ません。この部屋では昨夜ウェディングが行われたそうですが、昔々は社員の盛大な慰労会なども催されていたそうです。
ロビーの方に戻ってきて、ビリヤード台の場所へ。非常口の英語看板がそのまま残っていたり。

その先へ、恐らくここではウェディングの打ち合わせ場所のように見受けられます。

フロントから奥に入っていく廊下の上にも眠り猫がいます。この写真の右奥にはバーがあり、営業時間前だったので中にも入らせていただきました。暖炉の話や真空管アンプがあることなども説明がありました。

この眠り猫の反対側には、東照宮よろしく鳥の彫刻が飾られています。

何気にその下の市松模様も可愛い。
解散後、私は外の方へ行ってみました。正面玄関向かって右にある別館。

ウェディングの時に使われるらしいロンドンタクシーも泊まっています。左奥を入っていくと、ロビーから眺められる中庭へ続きます。別館も興味がありますが、何となく中に入らず仕舞。いつか泊まる日があれば。

中庭から大谷川にも降りて行けますが、雨上がりだし以前行ったので今回は割愛。
ロビーがある辺りを外から眺めます。

正面に戻ります。

しみじみとこの1階部分は掘り下げたのだと知って眺めると感慨深いものがあります。
フロント裏の階段を上ります。1階は増築と知ると、この継ぎ目の何となくちょっと違和感があって納得できました。

ここを上るとメインダイニング、正面玄関の上になります。そこから少し上がった所から見下ろしたところ。

更に3階へ上り、天窓があることを知ります。

この通路を右奥に進みます。ちょっと継ぎ目がある感じ。

このすぐ右側は会議室となっていました。木に墨で「会議室」と書かれた札が掛かっていました。さらに進むとスケートリンクとプールへの入り口です。自力ではこの通路が分からなかったので、ガイドしてくださったスタッフの方にあらかじめお尋ねしていました。

ワクワクする扉と階段です。階段を上った所にある白い建物、右側には男女更衣室とプールへ続く別の階段などがあります。
右に行かずそのまままっすぐ上がっていくと…。

プールとスケートリンクへ辿り着きました。どちらにしてもオフシーズンなので、全体的に水には藻とかオタマジャクシとかのパラダイスになっています。

昔は全面日光の天然のスケートリンクだったそうですが、ある時期に一部をプールに改装したそうです。
山側はスケートリンク。中々自然に凍ることが最近は少なくなってきたとか。

振り替えると、休憩用のスペース。

左側の方に入ります。テラスビューと看板がありました。右下の所は上ってきた階段です。

中に入ると…風情ある眺めを楽しめます。

もうどこをどう切り取っても興味深いディティールばかりでした。ひとまず今日の散策はここまでとします。

夕食「日光翠園」

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バータイム「BAR DACITE(バーデイサイト)」

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