2011年 北海道 函館&札幌篇:羽田空港のヒレカツサンド、函館自由市場、自由亭、五稜郭タワー、五稜郭、ラッキーピエロ、ラビスタ函館ベイのバー、居酒屋弁財船

2月12日 / 2月13日 / 2月14日

「雪の北海道に行きたい」とずっと夫が云い続けていました。といいつつも休みがうまく取れない。しかし、今回は何年もの思いが通じたのか、夫の誕生日休暇も無事に取得でき、この日程で行ける事に。
しかも決まったのが割りと近くなってからなのに、飛行機もホテルも無事お安く取れ、晴れて北海道へ喜び勇んで旅行することになりました。二人で2泊3日航空券とホテル(朝食付き)で大体7万ちょっと。ヘタすると一人分のお値段ですよね。
私も冬の北海道が初めてで、サラサラの雪にとても感動しましたよ…!おいしい物もたくさんあり、幸せな時間でした。

朝食「和幸、梅林」(羽田空港)


早朝の便を選び、本格的な朝食は現地でと決めていました。しかしなんせ張り切って3時50分に起きた為、6時40分の飛行機に乗る前にとっくに空腹になっておりました。

ようやく開店し始めた売店の店頭にはカツサンドがずらりと山積みに。そこで、2種類のひれかつサンドを購入して食べ比べることにしました。
まずは待ちきれずに搭乗前に和幸のひれかつサンド580円から。
お馴染みの味で、カツも食パンも柔らかく、またフィンガーサンドタイプなので、スマートに食べられます。

朝6時にヒレカツどうぞと出されてもとても食べられないけど、カツサンドにするとどうしてこんなにするするとのどを通り、お腹に心地よく収まるのでしょうね。
ヒレカツサンドって素晴らしいサンドウィッチだなと改めて思いました。

飛行機が十分な高度に達し、ドリンクサービスが始まった頃に、朝食第二弾を梅林のひれカツサンド580円で。
こちらのひれは、肉!って印象が強くて、夫はこちらの方が断然好みだそう。
私はヒレカツとパンに一体感があって、和幸の方が好みでした。

またお店で食べると違うのかもしれませんね。

ちなみにサンドウィッチといえばコーヒーと思っており、私はご覧のようにコーヒーを。
夫はごぼうスープをお願いしていました。


函館空港!
雪だるまがお出迎え。この時には当然のように思っていましたが、今から考えると、あのサラサラの雪でどんな風にしてこんなに大きな雪だるまを作れたのか、不思議です。

さて、空港に着いたらまずはANAのカウンターでクーポンブックを引き換えます。
次に、荷物を函館タクシーさんに預けます。
というのは「函館市の一般公募型雇用創造促進事業として、函館空港へ到着されたお客様の手荷物を無料でお預かりして、市内の宿泊先迄配送する実証実験サービス」を利用するから。(2011年2月末まで)
この実証実験を経て実用化の運びとなった暁には、やっぱり便利なので利用したいなと思いました。
特に雪の季節などは荷物を持ったままの移動は大変ですしね。

さらに、カウンターで電車・バス共通一日乗車券1,000円を購入します。
これは函館の路面電車や函館バスに乗り降り自由(一部例外)なので、ざっと予定を考えてみるに、購入した方ががお得と考えてそうしました。
函館は距離によって料金が増えていく後払い制なので、旅行者にはアタフタしてしまうこともあるし、断然使った方が楽ですしね。

しかしこの乗車券は、函館帝産バスのシャトルバスは利用できないので、路線バスをのんびりと利用して、函館市街地を目指します。
津軽海峡を左に、函館山も臨みながら、降りるべきバス停を確認。棒二森屋で降りてしまいましたが、松風町で降りた方がよかったですね。
初めての積雪した北海道の道を自分の足で歩きましたよ。
最初は大変でしたが、段々慣れてきましたよ。

朝食「市場亭」(函館市新川町 自由市場内)


イカ・帆立・ウニ丼2,500円。

目的の一つでもある函館でイカ丼の朝ごはんを食べに、自由市場へ。
いくつか朝市がある中で、地元に親しまれているとかでこちらにしました。
表に様々な丼の組み合わせがありましたが、お店の方に相談して、自由に組み合わせられます。
イカと帆立を食べたくて、あと一つを迷っていたら、ウニがおススメとのことそうしました。
どうやら市場のお店に電話をかけて、そのままウニを持ってきて貰ったりしている様子。

ウニが甘くて驚きです。帆立もぷりぷりだし、よく見るとイカは敷き詰められていますよ。
ごはんの炊き加減もどんぶりに合うし、食べてて幸せな気持ちになりました。

イカ・マグロ・ウニ丼2,500円。
マグロと帆立をトレードしましたが、こちらもおいしかったです。

漬物、味噌汁つきです。

お会計の時にご主人がきさくに話しかけてくださって、最近オードリーが来たとか、新鮮なものを使っているとかニコニコと教えてもらいました。

気になっていた全部入りはどれくらいの丼に入れるのかも因みに見せていただきました。
今度は、全部入りにしてみたい・・・!

その後は、家族に送るイカなどを購入し、各地に発送手続きをしました。

他のお店で購入したものも一緒に纏めてくれるので、メインでよくしてくれるところを見つけるとよいみたい。
こちらはイカなどを購入したお店。

温かい接客で気持ちよい買い物ができました。

お刺身にされているものも売られてたりで、こういう処でお惣菜を買って食べるというのも魅力的だなあ。
今回は違いますが、キッチンが付いているホテルもあったので、そういう宿泊施設を押さえておくというのが、早くも次回の候補になりました。

五稜郭タワー(函館市五稜郭町)


入場料大人840円。
ですが、先ほど購入したバス共通一日乗車券や、サイトの割引券などで、1割引になるようです。
どちらも後から知って少し悔しがっています。

それにしても近づくにつれ、周りにこれほど高い建物がないため、一際青空に白いカクカクしたタワーが異質に見えます。
とてもいきなりというか、なんというか。

さて、エレベーターでしゅっと昇ると…。

すぐに五稜郭を見下ろす位置に。
本当に綺麗な星型なのですね。

よく見ると、星の縁に当たる部分を人々が歩いています。

東京タワーでもありましたが、強化ガラスの床の下は、先ほど入ってきたエントランス。
大丈夫と判ってて も、体重を預けることができません。
ゾクゾクします。
しばらく函館の町並みもぼーっと眺めていました。

おやつ「MILKISSIMO」(五稜郭タワー内)


トリプル540円。

景色を堪能し、エレベーターが2階で止まり下ろされると、目の前にはなにやらおいしそうなジェラート屋さんがあるではないですか。
二人で一つ食べておこうか、と云う訳で。
折角なら北海道らしい食材がいいよね、なんて話してると、ボードにスタッフおすすめAとして、人気TOP3のミルク、ハスカップ、かぼちゃとありました。
即決です。

じゃーん、特にハスカップの色の鮮やかなこと!
かぼちゃも優しい色合いだし。
勿論牛乳も函館近郊の低音殺菌牛乳を使っているとかで、とても濃厚でおいしいです。
建物の中は、ほかほかに温かく、かなり暑さすら感じていましたので、よりジェラートがノドに嬉しい。

二人でスプーンが止まりません。
よい一休みでした。

ケースの中はこんな感じで、とても美しく目を奪われます。
これを見たら、食べてみたい!という気持ちを抑えることはできないでしょう?

五稜郭(函館市五稜郭町)


って、全然五稜郭らしい写真を何一つ此処では撮っていないらしい…。
本格的な雪だらけの場所に来たのがとても嬉しくて、雪だらけの写真ばかりなのです。

博物館的なところに入るより、とにかく、雪!
こんな可愛らしい雪うさぎだるまなんかが誰かが作っているのを見つけた日には、きゅんとしてしまいます。
耳とかうまいなあ。

私たちも、五稜郭の星型のふちを歩くことにしました。

防水のトレッキングシューズですから恐れずにわざと足をすっぽり雪の中に入れたりして。
意味もなくしゃがんで、雪を握っては、さらさらとこぼれる感触を楽しんだりして。

はたまた、斜面から雪の小さな玉を転がしてみたりして。
もう少し無邪気になれたら、転がり落ちてみたかったです。

ということで、ひたすら五稜郭では雪と戯れた思い出しかありません。
入り口付近では、プラスチックのソリを持ってきて、お子さん達が滑っていました。
楽しそうだなあ。

昼食「ラッキーピエロ」(札幌市中央区)


チャイニーズチキンバーガー350円

函館の昼食は、塩ラーメンかこちらかで直前まで悩み、夫と協議を重ねてまいりました。
その結果、塩ラーメンは東京でも食べられるけれども、ラッキーピエロは函館でしか食べられないという結論に達し、五稜郭を出てこちらのお店へ向かうことにしました。

店内はとても賑わって混雑していました。ウェイティングの状態です。
最初にカウンターでオーダーし、順番が来たら店員さんに案内をしてもらうのですが、ここで15分くらい待ったかな?
セットメニューというのは特になく、個別のオーダーです。

初めてなので、二人とも看板メニューともいうべきこのバーガーにしました。
写っていませんが奥にフレンチフライポテトもあります。Lサイズ250円を夫とシェア。

ドリンクは、私はミルク210円。
ハンバーガーと冷たい牛乳って組み合わせは人生でも初めての経験。
しかし、大沼の山川牧場のものだとかで、北海道らしさを目指したかったものですから。
濃厚で飲み甲斐があります。ボリュームもたっぷり!

夫は、ゆず茶300円。
彼がもし頼んでなかったら、私がこれを頼もうと思ってました。
ゆずの皮も最後までしっかり味わえます。

チャイニーズチキンバーガーは甘酢の風味も食欲を増進させる、初めての味わいのハンバーガーでした。
これまたボリュームたっぷり!
他にないユニークな美味しさです。

函館に行く、と函館で学生時代を過ごした同僚に話した処、「ラッキーピエロ美味しいですよ」と真っ先に名前が挙がったほど、函館で親しまれているお店なのですね。
興味深かったのは、ファーストフードだけど注文を受けてから丁寧に作っている様子があるのと、働いている方がたまたまかもしれませんが年配の方ばかりのようにお見受けしたこと。
レシートを見てみると、パート・アルバイト募集で年齢は18~60歳とあり、成程なあと思いました。
何だかきびきびと元気よく働いている姿に、こちらも美味しい食事と元気を貰った気持ちになりました。

お茶(函館市宝来町)


ラッキーピエロの後は、丸井今井の地下を見て廻り、再び路面電車に乗って、今度は十字街の方へ。
目当てはこちらのPain屋でのパンの買い物と、カフェでのティータイム。
と思いましたが、これからそろそろホテルに一度チェックインしようということで、自分土産用以外にもおやつパンを買おうということになり、ミルクフランスなどを購入しました。

ホテル(ラビスタ函館ベイ)については、あまりにも素敵だったため、ホテルのページに分けることにして、ここではおやつの時間の写真だけ軽くアップすることにします。

カップ&ソーサーが既にちゃんとしていることがお分かりでしょうが、右奥には豆を挽くミルがあります。
これは2杯分の豆が用意されていて、自分でガリガリと挽いた、まさに挽きたてのフレッシュなコーヒーを味わうことができるのですよ。こんなの初めて・・・。

ゴロゴロと横たわりiPadに見入ってる夫を横目に、私はガリガリと挽いていましたが、またそれも楽しいものですよ。

ソファ&テーブルもありますが。これは赤レンガ倉庫に面した窓に向かって掘りごたつのようにカウンターになっている場所での撮影。
函館山を望みながらの、美味しいパンとコーヒーの時間でした。
うーん、しみじみと思い出していたら、やはり次も此処に泊まりたくなってきましたよ・・・。

函館山(函館市)


写真を頑張って撮りましたが、なかなか私にはハードルが高く、これをアップすることにしました。

ホテルからてくてく歩いてのぼり、途中日本最古の電信柱なども見たりしながら、ロープウェイの駅へ。
こちらはバス・電車の一日乗車券を提示して、往復1,160円が1,050円になりました。

次第に日が暮れていくタイミングで、この写真のようにまだ空がうっすらと明るい状態から漆黒の闇になるまで外で過ごしました。寒いのですが、それ以上に輝きを増していく函館の夜景に目を奪われます。
今までTVや写真でしか見たことがなかったのですが、実際に見るとかなり感激します。

後で知りましたが、トレッキングで登ったりもできるそうですし、一時は軍事利用されていたとかで一般市民の立ち入りも禁止されていたとのこと。
次回はぜひ、暖かい時期に自らの足で登ってみたいものです。

麓の駅から路面電車の駅を目指す途中にあった、なにやら素敵な古い建物。
なんだろう、と思いつつも夕食の場所へ急ぐので、写真だけ撮ってみました。
この近くの洋館にも今回全然行けなかったので、それらも含めてもっと観光もたくさんしたいな。

夕食「弁財船」(函館市若松町)


夕食は、こちらの居酒屋さんで。
掘りごたつ式の個室に通して貰い、雪の中歩いてきた緊張から早くもリラックスできてしまいます。

それにしてもここは感動の連続でした。
まずはお通しからして、スケトウダラの潮汁ですから。
寒い地方ならではのウェルカムドリンクかななんて。
これで一気に心も身体も温まり、「よーし、何食べよう?」という気持ちになりますね。
刺し盛は2人前に見繕っていただきました。
「イカは入れます?」と聞かれ、勿論お願いしました。
函館にはイカを食べに来たのですから。

どれも新鮮で美味しくて、二人の会話が殆ど「美味しいねえ」「いいねえ」ばかり。
もうわざわざ言葉で何かを表現しなくてもいいやという感じでした。

鮭とば。

塩分も申し分なく、私は白いご飯が欲しくなってしまいました。
しかしご飯系では他のものを考えていたのでひたすら我慢。
思わず梅酒を頼んでしまいました。

夫はサッポロビールです。
そんなビールも進む、砂カレイの唐揚げ。
ヒレ部分のカリカリとクリスピーな処が特に好きです。

ポテトコロッケなのに、蟹がたっぷりと入っていて、贅沢な一品。

運ばれてきた途端、すぐに箸が伸び、私もすんでの処でかじる一歩手前で「あ!」と気付き、辛うじて3/4の姿で撮影。

これも頼んでおきたい一品だと思います。

夫は何かしら北海道の珍しい日本酒に切り替えていました。

そろそろ全体的に満足してきたので、シメに入ろうということで、メニューの相談を。
「ごっこ汁」というのが最初から気になって仕方ありませんでした。何ごっこに見立てた鍋なのか?

尋ねてみたら「全部入った鍋です」ということでしたので、私達は色んな具材が入った寄せ鍋のようなものを想像していました。
すると運ばれてきたのはこちら。
なにやら食感も楽しい卵のようなプチプチしたものや、深海魚のようなゼラチン質を纏ったようなにゅるこりっとしたような魚肉など、ネギなどがこれまたしっかりとした魚の出汁と共に鉄鍋の中で熱々になっていました。

美味しいねえ、面白いねえと食べていましたが、やっぱりこれは何?という疑問が解決されないままなので、今度は別の方に聞いてみたら、ごっこという魚の色んなものが入った鍋だということが判明。
そもそも「ごっこ」が魚だという大前提を知らなかったから、謎だらけだったのでした。
帰ってから調べると、このプチプチしたのは卵巣みたい。かなりクセになる、冬の風物詩ホテイウオの鍋でした。

シメはイカ飯に決めていました。
今日は朝に晩にとイカを思う存分堪能した日でした。

イカの身も柔らかく、もち米はじゅうぶんにもっちりとイカの旨味を含んでおり、初めてイカ飯が美味しいと思いました。

お客さんもひっきりなしに訪れていたようで、函館を堪能できるお店だなとほくほくした気持ちでお店を後にしました。

そうそう、斜め前あたりにある津軽食堂にも心惹かれたのですが、津軽の食べ物は津軽を訪れてからにしようと思ったのと、20時で閉まってしまうのでまたいつか、ということで。

バー「シェリーズバー」(ラビスタ函館ベイ内)


サラトガ・クーラー 700円

ホテルに戻り、バーへ行ってみることにしました。
私はノンアルコールカクテルを。
ジンジャー+ライムのカクテルです。

モヒート好きの夫は、冬に相応しく身体を温めるジンジャーモヒートを見つけてオーダー。

バーも大盛況で、忙しかったのかおつまみは頼んだものが出てこなかったけど、ま、いいか。
基本お腹一杯だったしね。
函館の夜景を眺めながら過ごすひと時は、デートにもよさそうです。

部屋に戻り、帰る前にコンビニで購入した夕張メロンのジュースを飲んで、最上階の温泉にゆっくりと漬かりました。
刺すような寒さの中、露天風呂は格別ですなあ。

大浴場のフロアにはラウンジがあり、椅子に寝そべりながら夜景を楽しんだりもできます。
待ち合わせにも最適。
スタッフの方がいて、アイスキャンディーをどうぞとくださいました。
お風呂上りのこれは嬉しい限り。

畳の上に布団を敷いたような感じで、ぐっすりと眠れました。
ラビスタ函館ベイにつきましては、ホテルお泊りのページにてご覧下さい