先月の明石散策で購入したおせんべいでお茶したのは、先月の話。
いちご餅も絶品でしたが、見た目の面白さで私が興味を持ったのはこちらでした。
バターや卵たっぷりのリッチなおせんべいに、アイシングで、
日本の子午線が描かれているものです。
お供には、豆腐room Dy’sで購入したおから茶。
リッチなお菓子の時には、焙煎したこのお茶で、さっぱりと頂くことが多くなりました。
さて、グリニッジ子午線があるのは他でもないイギリスですが、
今日ようやくクイーンを観て来ました。
予告編を見て、「なんて女王にそっくりなのだろう!」と驚きましたが、
よくよく見ると顔がそっくりさんと云う訳ではなくて、
品格や威厳のある、内面からにじみ出る立ち居振る舞いからだったのだ、と判りました。
97年のダイアナさんの突然の交通事故死から一週間のことを女王を軸にして描いた作品。
正直大まかなストーリーとしては知っているため途中で一瞬眠くなったりもしましたが、
女王の苦悩を垣間見た気持ちになり、とても切なくなりました。
見せ場はやはり、美しい鹿にダイアナを重ねるシーンかと。
ご主人のエジンバラ公は、どちらかというと憎まれ役、
息子のチャールズは、やや美化したイメージで描かれているように思います。
私はダイアナびいきなので
「大体チャールズが中途半端にダイアナと結婚するから、こんなことに・・」と
下世話にも思っております。
そっくりさんといえば、就任したばかりのブレア首相。
高めの声、ややわざとらしいとも思える作り笑い風の笑顔、似てる似てるー!
いい働きをしていました。
夫人がかなり笑えます。
ロイヤルファミリーの滞在している夏の住まいバルモラル城や、
バッキンガム宮殿が風格と品のあるインテリア。
ついつい、ロイヤルファミリーの朝のテーブルに執事が紅茶を用意するシーンに目がとまります。
対してダウニング街10番地のブレア家は、
親しみのあるイギリスの一般的な家庭の典型のような感じで、かなりカジュアル。
そういえば、ウィリアムもヘンリーも後姿ばかりでしたが、
ブレア家の3人の子供たちは、賑やかにスクリーンでその姿を見せていました。
この対比が切なさをまた感じさせます。
女王役のヘレン・ミレンの英語が心地よかったです。
四駆をかーっと運転する様もかっこよい。
断片的に色々思うこともあり、私はとても好きな映画でした。
ダイアナさんの葬儀の翌日に、イギリス旅行が始まったので、
ロンドンはまだお悔やみモードで包まれていたのが思い出されます。
ブレア首相は退任を決められましたし、10年、と云う時の流れを感じますなあ。