苺と白桃のショートケーキ


手作り感溢れるデコレーションでお恥ずかしいのですが、
亡くなった兵庫の父の誕生日が元旦でして。
帰省してみると、母がスポンジケーキと苺と生クリームを用意していて
「これでお父さんの誕生日ケーキをのりちゃんにデコレーションして貰おう思うて」。
おおっ、緊張します・・・!
でもいいアイディア。

と云うのは昨年、元旦に思い立って「お父さんの誕生日ケーキ」を求めて町をさまよい、
結局ファミレス展開もしている、チェーン展開もしているお店が唯一空いていて
そちらで購入してみたものの、「・・・・うーん・・」と苦笑してしまう残念な品質で。
そこで、今年は母が準備していてくれた次第です。
スポンジケーキも、ケーキ屋さんで焼いて貰ったらしい。

まず、生クリームは、ほんの少しだけ砂糖を入れてしっかり泡立てておいて。

スポンジ台は3枚にスライス。
下の台に薄くクリームを塗り、刻んだ白桃を散らしてまたうすーくクリームを塗って、
真ん中のスポンジをかぶせます。

今度は、夫が手伝ってくれていたのですが、
自家製ヤマモモのシロップ漬けの種を抜いてくれたものを、
シロップとともにひたひたとその上に塗りました。
さらに薄くクリームを塗り、一番上のスポンジを乗せ、側面も含めて全てにクリームを塗り。

章姫を並べるのにも悩みましたが、どっかと乗せてしまいましたよ。
母の知り合いのイチゴ農家さんの自慢のものだし。

白桃も縁取るように並べ、もう一声何か欲しいねえ。
ということで、お土産に買ってきたピエール・エルメ・パリの
75%のカカオの一口サイズの板チョコを削って、中央部分にかけました。
ほろ苦いチョコは、贅沢なアクセントでした。

大晦日の晩に仕上げ、元旦の誕生日には、
夫の母の実家のみんなと一緒にワイワイと食べて、亡き父を偲びました。
みんなで食べるとより美味しく感じます。

断面には、ヤマモモの赤紫色の線が綺麗に入り、
これも撮っておけば良かったなあ。

先にデザートを食べてから、みんなでカニ鍋をつつき、
おじやで仕上げて、しばらく祖父母宅のコタツで引っくり返っていた元旦の夜でした。