手作りの揚げないおかき


先々週末に義父の少し早い四十九日で、義実家に帰省した際、
「これ食べる?」と出して貰ったおかき。

やけにさっぱりしてるなあと思ったら、なんと電子レンジで加熱して仕上げたんだそう。
友人のお母様が長いこと手作りしているそうで。
たくさんあるとかで、袋一杯に貰ってきて、
私もちょいちょいチンしては、ポリポリ食べています。

奥の小鉢の中にあるのが、加熱前の状態で、
手前ができあがったおかきです。
加熱中に電子レンジを覗くと、むきむきっとひとつひとつのおかきが膨れてくるのが面白いです。

油で揚げないので、大幅なカロリーダウン!
と云う免罪符を掲げつつも、いつも食べてちゃ駄目だよなあと反省しつつ。

義実家では、パソコンで出来ることの事務作業と、法事の際や弔問にいらした方への
お茶出しが私の仕事でした。
出しては引いてきて、洗って・・・と結構忙しく、こんなにお茶出ししたのって、
最初にOLだった時以来だなあと、懐かしい気持ちに。

一般職で、朝と3時のお茶汲みが大々的に当番化されていた頃、
それだけでそれぞれ15分ずつはかかってました。
各グループの女性がいっせいにやってきて台所が大混雑するし、
お茶菓子配ったりするともっとかかったかなあ。
会議の時に勿論、数十人分の飲み物を怒涛のように準備して出したりしました。

仕事が忙しい時には、何でこんなこと・・・って理不尽な気持ちでしたが、
その後いくつかの会社を派遣で回りましたが、時代が進むにつれ、
男性も自分で飲み物を用意する風潮になっていき、
会議の時にも比較的アウトソーシングしているようです。

暢気なことだったなあ。
でも人生無駄なことはないと信じてるので、あの怒涛のお茶出しも、
こうして何人お客さんが居ても、焦らずにお茶を出せるようになっているのかなと
思っています。
人生何事も、修行だな。

義実家のお茶出しの際、お帰りになるまでは台所で待機しているのですが、
ふとリビングの棚にあったこの本を見つけ、合間にさらさらっと読んでいました。

1秒の世界
GLOBAL CHANGE in ONE SECOND

1秒間で、人の身体で、世間で、世界で、何が起こっているかを具体的な例をあげて
たくさん紹介している本です。
巻末を見ると、教授こと坂本龍一も絡んでるみたいで、納得し、嬉しい気持ち。

例えば、チーターは1秒間に何メートル走る、と云った話から、
米俵1,000俵に相当する58.4トンの穀物が生産され・・・と食糧事情にもおよび、
これに対して「人口増に、食糧供給は追いつくのか」と問題提起がなされています。

1秒間の切り口だとたった少しに感じる量に感じる事例でも、
その積み重ねで1日で1週間で1ヶ月で1年で・・・と考えると、
とてつもない事態になっているのだ、と数字で実感するのです。

読みながら、次第にドキドキして来ました。
この本は、お義母さんが買ったんだろうか。
それとも、・・・お義父さんが買ったんだろうか。

こういう項目もありました。

人は93mlの空気を呼吸し・・・
 →一息ごとに命を思え、呼吸と共にある