兵庫:赤穂「さくらぐみ」3


年末年始、私たち夫婦の帰省を待ちわびるとともに、
「また予約しといてや~」と云うリクエストが兵庫の母よりあったので、
こちらのさくらぐみに新年早々、ランチに行く機会に恵まれました。
お昼は初めてですが、3,500円のお任せでこれまたとてもよかったです。

お正月だし?
なんとなく飲んでもいいかなという気分だったので、
私もグラスワインを頼んでみました。
お料理同様、カンパーニャ地方の柑橘系の香りのする飲みやすいワインでした。
アルコールが体質的に受け付けない、運転手の弟にはいつも感謝をしつつ・・・。

さてさて、アンティパストは、アッサジャーレ デッラ カーサ。

イタリア語の不案内な私が唯一、イタリア語を調べるのは、
さくらぐみから帰ってきた日であります。
以前も、前菜がアッサジャーレ デッラ カーサだった時には調べなかったので
今回は調べてみましたら、アッサジャーレとは「試食」、デッラは「の」、
カーサは「家」なので、「まずは我が家の味を試食してみてくださいな」的なものかな。

タコが特に美味しかったです。
あれこれと盛り合わせの前菜は、これから始まる食事を想ってワクワクしますねえ。

ピッツアは、2枚。
まずは、マルゲリータ/アルカラマーロ

カラマーロって烏賊の意味らしいので、ホタルイカを指してるのだな。
そのホタルイカとムール貝やアサリの方は、それらの出汁が豊富なためか
手に持って食べるのが困難なほど。
さっぱりとしてぺろりと食べられます。

2枚目のピッツァは、冒頭の画像のもので、
フェッティーネミスト/クアットロフォルマッジです。
最初に、クアットロフォルマッジを一口食べて、
名前どおり4種のチーズの奥深い、そしてクリーミーな味わいにハートを鷲づかみ。
行儀が悪いですが、それを取っておいて、
もう半分の自家製ハムなどの方を食べてから、再度戻ってきて、
ねっとりとしたチーズを、うーむ美味しいなあと改めて感じながら食べましたよ。

自家製ハム2種類も勿論美味しいので、好みですが。
ちなみに、フェッティーネが「薄切り」、ミストが「混ぜられた」 なので、
意味としてはふむふむ、納得です。

パスタは、リングイネのポジリポ風。

日差しが入ってきていたので、色が少し飛んでいますが、
海老や貝、ホタルイカをふんだんにつかって、
これまたパスタに出汁がしっかり染みているんです。
ポジリポ風は、前回出たので、もうしっかり学びましたよ。

ホタルイカは季節じゃないと思うので、正月二日目だし、
材料は新しいものが入手しづらいのかな。
まあ、そういう心積もりではいたのでいいのですけど。

肉料理は、黒板に書かれてたのでリクエストした
信州産ウサギのオリーブ煮込み。

フランス料理のジビエで煮込みを食べたことがあったのですが、
イタリア料理ではどんな風に出てくるんだろうと興味津々で待ってた処
やはり煮込むんですねえ。
ローズマリーを始めとした香草とオリーブで、
まったく臭みがなく仕上がってます。
若干の癖もあっても私は許容範囲でもある、とんこつラーメン好きでもあります。

魚料理は、カジキのアルフォルノ サルモリッリョソース。

迫力ある一皿です。
ピッツァと同じ薪窯で焼いたカジキは、1cm程度の厚さなのに
ふっくらと焼かれていて、しかもレモン風味のさっぱりしたソースがよく合いますねえ。
ソースをたっぷりかけて、食べました。
ジャガイモも、外はカリッと、中はホクホクで理想的です。

カジキは、お節を作った残りの素材だと教えてくれて、
やはりそうなんだなあと確信を得ました。
そして、お節!?と母の目がキラリと光りましたよ。
私も知らなかったのですが、お節の販売もしているそうです。
毎年、伝統的なお節を母はしっかりと作ってくれるのですが、
来年はこちらのを頼んでみようか、ということが今から決まりました。
伝統的なのは、おばあちゃんのを頂くことにして・・・。
楽しみだなあ。

ドルチェは、チョコレートムースと、ヤギミルクのジェラート。

チョコレートムースは、オレンジ風味でさっぱりしてるのに、
濃厚で癖になる美味しさ。

後は、エスプレッソで胃を清々しくリフレッシュして、ご馳走様。
ランチの量が私たちには適量だね、と判り、
今度もランチにしようかねえと話もまとまり、大満足でお店を後にしました。

腹ごなしに赤穂城址の大石神社にお参りしました。
義士みくじと云うのに挑戦したら、岡嶋八十右衛門常樹さんでした。

彼のことを殆ど知らなかったのですが、
おみくじ的には控えめに真面目に勉強しているとよさそうなので、
初心に立ち返ってがんばろうと思います。

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