兵庫:赤穂「さくらぐみ」2


少し前に、法事で夫の実家に帰省しました。
日程を決める頃、義母より「さくらぐみにまた行きたい」とリクエストがあり、
私たちも是非行きたかったので、早速ディナーの予約を入れました。

今回は、全くお酒を飲まない義弟も一緒なので、車で出掛け、
4人でぎゅっとテーブルに収まりました。
相変わらず満席状態で、賑やかです。

オーダーする時に、夫が目ざとく食材の箱を見つけ、
尋ねると、信州産のたまご茸とジショウゲンジとのこと。
これも何処かに入れて貰い、
今回は男子2人いるのでメインには魚と肉の両方をお願いし、
パスタよりピッツアに重点を置く感じでオーダーしました。

桃の白ワインを頼んだら、完熟桃がデキャンタにとぷんと漬かってて
ドライなワインだけど、芳醇な香りが移ってておいしかったです。
(以降、美味しいのは当たり前なので、「美味しい」と云う単語を極力省略いたします・・・。)

トラパニ風ブルスケッタをさくっと食べてると、早速やってきました。
ちなみにトラバニは、イタリアはシチリアの地名らしい。

まずは、前菜その1 バッカラとオリーブのサラダ。

バッカラとは干すということで、タラの旨味が干したことで凝縮されてました。

前菜その2 マグロとマッシュルームのサラダ セロリとヨーグルトソース。

先ほどの前菜がやや塩気でアルコールを進めさせる感じなのに対して、
こちらは爽やかな味わい。

前菜その3 アオリイカのファルシ パルミジャーナとバジルのソース。

日本でいうならさしずめイカ飯といった処。
さっきからこれがなんとも云えぬいい香りで焼けているのが窯から漂い、
運ばれた瞬間、「これだ!」と皆で叫んで喜びましたよ。
中にはほうれん草のペーストが詰まってたんだっけ?
チーズのソースの濃厚さが好きです。

ピッツアは、サルシッチャ エ フンギ ミスティ(たまご茸、ショウゲンジ) 

サルシッチャはソーセージ、フンギはキノコ、ミスティは・・・?
ミスティカンツァが野草のミックスサラダということらしいので、
フンギと合わせて、野生のキノコってことなんでしょうか。
イタリア語の勉強してるみたいだなー。

とにかくキノコ類の食感がよく、存在感がありました。
グッジョブ、我が夫です。

もう一枚のピッツァは、冒頭の写真で、エクストラとチェチェレネッラ。
シラスのピッツァなんです。
初めての美味しさでした。
想像するに、チェチェレネッラは・・しらす?

久しぶりにナポリピッツァを食べてみて・・・。
上に乗ってるのはどれも美味しいのですが、
何よりもピッツァ生地が好きだなあと実感しました。

パスタは、スパゲットキタッラのポジリポ風。

ポジリポも地名ですが、ナポリにある世界3大夜景で海のそばの街なんだそう。
料理名にこれが付けば、お約束で魚介類を思うのかな。
キタッラってギターなんですね。
断面が四角い面白いパスタで、これまた貝の旨味が芯まで染みこんでて・・・。
この近辺で取れた貝類がたくさん使われてます。
勝手なイメージですが、ムール貝って外国産のような気がしていますが、
これも地のもので、意外でした。

ピッツァに心を寄せてやってくるのですが、パスタの底なしの実力に
帰路では「パスタヨカッタよねえ」としみじみ述懐してしまいます。

魚料理は、フリットゥ ラ ミスタ(たまご茸、コチ、タコ、シラサエビ)

こう来ましたかー!と一同驚き。
なんと変化に富んでいることでしょう。
普通なら、ここに来て揚げ物・・・と思う処ですが、
とても軽快に揚げられていて、カリカリカリ・・・と食が進みます。
海老は丸ごと、頭の先から尻尾まで食べてしまいました。
コチもよかったなあ、ふっくらとして。

肉料理は、パインポークのグリル フュンネル風味 リンゴピュレ添え。

勿論、とても美味しいお肉だったのですが、
もしかしたら折角のさくらぐみの真骨頂は、魚料理かも?と。
あまりに魚介類が美味しいから。

デザートは心躍りますねえ。
まずは、ざくろのリコッタ包み ハチミツ味とヤギミルクのジェラート。

サッパリとこってりの間を行き交う幸せ。

ふた皿目は、くりのパンナコッタとかぼちゃのプリン。

秋を満喫ですな。
栗のパンナコッタは、特にまた食べたいです。

〆のコーヒーは、ナポリ産エスプレッソ。

きゅっと苦いコーヒーで、口の中も胃もサッパリします。

またもや大満足。
義母は、「冬のお料理も楽しみ」と今から思いをめぐらせています。
年末年始は・・・空いてるのかなあ、どうかなあ、空いてるといいな。

ひっくり返るほどの重くなったお腹を抱え帰宅し、
夫とすぐに義母の愛犬を散歩に連れ出して、カロリー消費に勤めたのでした。

一年前は、義父もまだ魚料理をだいぶ食べることができたんですが・・・。
義父とも一緒にさくらぐみで食事してみたかったな。
時が経つのは早いものだなあ。

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