叔母宅にて朝食
パンは叔母の手作り。以前家に来てくれて一緒にパン作りをしたものをしっかりと自分のものにしているのが素晴らしい。手前は薄く焼いてサンドウィッチに、その奥は、北海道で買ったグリーンアスパラを芯にまいたもの。どれも美味しい。かぼちゃのスープには自家製のディルを浮かべて。
サラダもヨーグルトも、いや全体的に色合いが美しくて勉強になります。お手本にしたいと思いつつ、中々こうはいかず、最終的にはセンスなんだろうなあと尊敬しております。
美味しいものばかり食べてばかりでぐうたらな滞在をさせてもらいました。お暇して博多駅で夫と待ち合わせ。
昼食「河太郎」(福岡市博多区)
ずっと夫を連れて行きたいと思っていたお店の一つ。数十年前に呼子店に行ったことはあり、中洲の方にも行ってみたいなあと調べてたら、博多駅すぐそばに新しいお店ができていることを知りました。
混んでましたが名前と電話番号を告げたらそのあたりをうろうろしてよいシステムでしたので、新しくできたKITTEを少し眺めたりしていたらすぐにその時間に。
カウンター席からは特に生け簀が見える訳ではないのですが、向こう側にきびきびとイカを捌く様子が見えたりして、活気がありました。
いか活き造り御膳2,750円(税別)と、夫は花の露という河太郎オリジナル日本酒も。博多駅前店限定らしいです。
待望のいかの活き造り。
ぴくぴくと足がよく動きます。時々箸でつんつんして刺激を与えたりするのもお約束。やっぱりおいしいなあ。私普段いかはそれ程好きではないのですが、こういういかは好物だと思えます。朝食でかなり満腹だったので、「食べきれなかったら食べてね」なんて言ってたのですが、問題ありませんでした。むしろ天婦羅にする分がなくなりそうなくらい。
程よい処で下げてくれて、ごはんセットが運ばれてきます。
いかしゅうまいも楽しめます。そしていったん下げられたいかは天婦羅になって戻ってきました。
朝食でかなり満腹だったので天婦羅は入るかしら…と事前にした心配も杞憂でした。カラっとさくっと小気味よくお腹に収まります。
お酒を飲みながらゆっくりと過ごすお客さんもいますが、私たちみたいに割とさくっと食べてお店の人も天婦羅への進行もテキパキしているので想像より回転は速いと思いました。
もう一つ、密かな心配がありまして。牡蠣、貝、甲殻類と色々とアレルギーを感じつつある今日この頃、ホタルイカもついにダメになったことを実感した今年。いかももう駄目なのかなあと半ば「これが最後のいかになるかもしれない…」とある程度覚悟をしてきたのですが、全然問題ありませんでした。まだ、なのかもしれませんが。またおいしいいかを食べに来ようと思います。
観光「大濠公園~福岡城址」(福岡市中央区)
それ程遠くに行く時間もないので本当に近場で散策コースを考えた時、実は生まれたのも3歳くらいまで過ごしたのもこの辺だったという懐かしさ、また学生時代から社会人にかけてもよく来た場所としてこの辺りがずっと心にあったので、多分福岡を離れて数十年ぶりに行ってみることにしました。
地下鉄大濠公園駅をスタートし、時計回りに歩きます。すぐ左にあるくじら公園にある遊具はまだあり懐かしさでいっぱいです。お洒落なスターバックスができていて隔世の感があります。その先の福岡市博物館は好きでよく来ていたのですが、今は改装中。新しくなったらいずれまたお邪魔しようと思います。
そして大濠公園日本庭園は、福岡にいる頃に突然出来たな…と思って全く行ったことがありませんでした。折角なので今回入ってみることに。
サツキなどが終わり、アジサイに移り変わる頃です。
結婚式の写真撮りが行われていたため避けて撮るのに留意しました。
大好きなセグロセキレイにも会えました。飛び立ったところ。
庭園を出て、さらに大濠公園もいったん出て、パン屋さんラ スピガでお買い物を経て、また大濠公園に戻り、真ん中の島部分を北上します。大濠公園と言えば、ボートの光景か、こちらの赤い浮見堂ではないでしょうか。
観月橋を渡って、ホットドッグやさんのワゴンが健在だ…とか花の木がさらにお洒落に…とかいちいちしみじみしながら、大濠公園の部を終了。
一旦北側にあるパン屋さんラ ブリオッシュでおやつにしました。
もう一度時計回りに東側を歩いて、城内へ移ります。
途中、学校跡を利用した福岡城・鴻臚館案内処 三の丸スクエアへ立ち寄り、この辺の成り立ちをざっくり復習します。入場無料で、カフェも併設されています。三の丸っていうくらいだから学校の前はそもそも三の丸だったのですよね。
大手門から南に延びる道を横断し、ホットドッグのところの階段を上ります…ここですでに違和感を覚えてはいました、正直。二の丸跡。
二の丸跡って碑がもう雑草で埋もれています。梅園もあるのですが、辺り一帯こんな感じ。
何かの跡。
猫さんが数匹寛いでいました。特にこの方はラスボス感強かったです。
パトロールする黒猫さんもいらっしゃいました。
なんというかもう廃墟感満載です。私の心の中にあったのは天守はないけど小綺麗に整備された、散策にもってこいのちょいと眺めの良い城址公園でした。なんだろう、私が廃墟趣味の気配があるから大丈夫だけど、観光地としてはお勧めしづらいものがあります。
そこかしこにNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』に合わせて新しく設置したと思われる看板があったりするのですが、なんせ地面からのびのびと生えている雑草がそこはかとなく寂れ感を醸し出しています。そういえば友人も言っていました。当時そんなに福岡は盛り上がってなかった気がする、官兵衛もいわば転勤してやってきた人だし、そんなにはねえ、と。確かに私も福岡で生まれ育ったけど、さほど官兵衛のことは知らなかったのはそういう感じだったからなのだろうか。母里太兵衛の方がむしろなぜか有名だった気もします。
大天守台跡。跡でなくて建築物が残っていたらまだ違ったのでしょうかね…。
上からの眺めは割といいです。ヤフオクドームや福岡タワーなどが見えます。
東御門跡を経て、こちら。
小さい頃の野球場と言えばここにあった平和台球場でした。野球の記憶があまりないのですが、夏の花火大会はここでした。改修工事の際に平安時代の外交施設であった鴻臚館遺跡が発見されたため、もう球場としては本格的に廃止されてしまいました。すっかり芝生広場になっているのですね…。しみじみ。
鴻臚館跡展示館を見学します。
球場跡地の芝生を突っ切って、明治通りに出て、地下鉄の駅を目指していると、福岡城堀石垣なる階段の入り口が。降りてみたら…。
オリジナルの石垣が残されているところでした。
それにしても記憶と現実がだいぶ違っていて、夢の中を探索しているような、どっちが現実か判らなくなるようなそんな散策でした。付き合う夫にしてみたらなんのこっちゃって感じでしょうが。
地下鉄に乗ろうとしましたが、外も見れることもありバスで博多駅へ向かうことにしました。夫は疲れ果ててウトウトしていました。でも私は「もう岩田屋じゃなくてパルコなんだ…」とか「これがあのニュースになった銀行…」とか「昔働いていたビル…」とかきょろきょろしっぱなし。水城公園の三角部分にお洒落な建物があるなあと思ってみたら、billsでした。このあたりの雰囲気も垢抜けてるなあ。
夕食「笑楽」(福岡市博多区)
久々にもつ鍋を食べたいという夫の希望でこちらへ。夕方少し早い時間のはずですが、てんくう10Fと賑わう場所にあることもあるのか日曜だからなのかすでにウェイティングの列ができていました。椅子に座って2,30分ほど、時々ウトウトできたのがよかったかも。食欲が若干回復しましたよ。やっぱり蒸し暑い中歩き疲れて食べ疲れて…というのがあったと思います。
とはいえコースを食べるお腹と時間の余裕はあまりなさそうなので、醤油味のもつ鍋を単品で2人前、サラダという感じで食べることにしました。夫はハイボールを2杯ほど飲んでいましたけど。
火が通って食べ頃になりました。
こちらのもつ鍋はごぼうが入っているのが面白い。食感も良いです。しめは必ずちゃんぽん麺にします。
軽く食べるのによい量です。美味しかったな。大体5,000円くらいでした。
おやつ「ViTO」(福岡市博多区 福岡空港内)
初日ここを通って「おいしそうだね」と言い合っていました。で、最後はここのジェラートで今回の福岡食べ納めです。
アソという阿蘇の牛乳、福津市の農園のあまおう、阿蘇ミルクに練りこんだピスタチオ。トリプルをシェア。いずれも官能的な美味しさ。東京でも食べられるようですが、福岡のお楽しみにしておこう。夫が買ってきてくれたので値段は不明。
福岡空港も少しずつ改装を重ねてお店も綺麗になりつつあります。フードコート的なところに博多やりうどんと因幡うどん、音羽鮨があるのをみつけました。まだまだ増えて整備されるのかな、期待しています。
行きと同様帰りも同じくピーチエア。だいぶへとへとになりながら、成田空港の第3ターミナルから帰宅しました。