にんじんとピーマンと卵と黒ゴマの入った、ウェイパー風味のチャーハン。
大根と舞茸のきんぴらには、ゆず七味をかけて。
水菜をさっと茹でたのは、からしマヨネーズを合えています。
レタスとプチトマトと。
先日の大散歩の際、古本屋の店先のワゴンに山積みされていた中で、
ぱっと目に付いたのがこちらの本でした。
200円だったかなあ、無造作に積まれていて、少々淋しい気持ちに。
絶版らしく、ものすごい値段でネットでは取引されているのを見て、吃驚。
こんな素晴らしい本は、是非何とか復刊されるといいなあ。
と云うのも、この本は小学生か中学生の頃に、
お菓子作りにハマっていた私へ、叔母がプレゼントしてくれたものなのです。
今田美奈子さんのこの本は、ヨーロッパの様々な伝統的なお菓子が、
写真だけでなく詳しい作り方や、歴史的背景、エピソードなどと共に紹介されています。
スポンジケーキ、バターケーキ、パイ、タルト、クッキー、イースト菓子、
チーズケーキ、お祝い菓子、パンケーキ、シュー菓子、揚げ菓子、プディング、
スフレ、ノッケン、グラス、ババロア、ゼリー、ブラマンジェ、フルーツ菓子、
ボンボン、チョコレート・・・以上がざっと大見出しなのですが、
それぞれのカテゴリーに10種類前後のお菓子が紹介されてるのです。
今更ながら、今田さんの当時から既にこんな詳しい情報をお持ちで、
造詣が深いんだなあと、感動せずにはいられません。
実を云うと、これを見て本格ヨーロッパ菓子を作ったのは、
クッキーとかカスタードプリンくらいしかなかったんですが、
何度も何度も見直しては、「あー、今日はこのタルトの気分」とか
勝手な妄想を繰り返して何十年。
ページの周りは、少し焼けたり、染みになったりしていますが、
ずーっと大切に傍に置いています。
叔母は、この本を私にプレゼントしたことを覚えているかしら。
今度久しぶりに会えるので、聞いてみよう。
改めて見直しても、それぞれのケーキの作り方以外にも
基礎のテクニックや、材料や道具についても丁寧な解説が添えられているため、
ケーキ教室に参加したような気持ちにすらなります。
この本の中から今の気分は・・・ライン風王様のケーキだなあ。
食べたことのないケーキがてんこ盛り。
生きている間に、どれだけの種類のお菓子を食べられるでしょうか。
まだまだこれからの人生、忙しいなあ。