たまに行く老舗喫茶店ラドリオは、ウィンナーコーヒー発祥のお店。
まずはスープとサラダを食べていると、冒頭のナポリタンだったり、
チキンカレーだったりが運ばれてきます。
ランチは、飲み物をウィンナーコーヒーにすることができるのが実に嬉しいです。
喫煙可なので、窓際の席を確保できるとだいぶ楽です。
こちらのお店は、ドラマ『よつば銀行 原島浩美がモノ申す!』で主人公の原島浩美の行きつけの喫茶店としてロケに使われていました。テレビで見ると店内が実感より明るく見えるなあ。奥の方のテーブルに座ったことがないので、「こんな風になってるんだ」とドラマで知ったりして。
さて、ネットで偶然見つけた「史跡千代ケ崎砲台見学会」に夫と参加してきました。
史跡東京湾要塞跡は、昨年猿島砲台跡を見学しましたが、三浦半島側のこの砲台跡はその使われ方の歴史によりとてもきれいな形で残っている貴重なものだとか。それで2015年に国の史跡として指定され、2019年度中の見学可能な施設としての整備を目指しているとか。
浦賀駅からバスに乗り、燈明堂入り口バス停で降り、急な坂道を15分ほど登り現地へ向かいます。
入ってすぐの堀井戸。土塁に阻まれ、全貌が判らない造りになっています。
明治13年建設が始まった日本の要塞、横須賀市教育委員会が主催する見学会がある時だけ入れるようです。当日は40名近い参加者で、2班に分かれてのガイドツアーとなりました。
堀井戸から左に上り、砲座が3つ並ぶ小高い丘のような場所へ上ります。まず見えたのが、左翼観測所付属室の後と思われるれんがの壁の一部。
そして砲座の方へ近づきのぞき込みます。
丸いところに砲台があったようです。
草ぼうぼうでこんな素朴な状態のものを見られるのは逆に貴重だなあ。逆から見たところ。
奥の出入り口のところは後程行きます。
向こう側は現在果樹園として使われる場所。東京湾に侵入してくる敵の船を攻撃するには絶好の場所といえばそうですねえ。
露天塁道を進みます。
水をためたり排水したりと整備されていたらしいです。
濃い色の煉瓦は高温焼成で撥水性を高めた焼過煉瓦なのだそう。雨が当たるから使い分けているそうです。
ガイドさんのお話が詳しくてどれも興味深い。
弾薬庫とか掩蔽(えんぺい)部とか。
第一砲座へ出る通路。
下から見上げる。
左側の壁には、伝声管があり、情報が伝えられる仕組みがありました。
実物大の弾。抱き枕みたいな感じだけど本物は200㎏あるそう。
連絡口を振り返る。
隧道。こちらは確かもう私有地の方かな。特別に入らせてもらえています。
だいぶ端折っているけど上に続く階段。
ここで敵の船の位置を計算して、情報を伝えていたそう。
どれくらい正確だったんだろうか…。
季節はちょうど梅雨入りしたころで、紫陽花がとても綺麗に咲いている通りがありました。
だんだん記憶があやふやになってきましたが、この施設も見学できました。
2時間を超える見学コースは大変充実したものでした。整備されたらまた来てみたいな。
日本の近代化初期の建築や土木技術を見るのにとても興味深い史跡です。詳しくはないのですが、ただただ眺めるのが好き。