東京:駒込「レザントレコウジイガラシ オゥレギューム」(1)


先月は夫の誕生日だったので、その週末は夫の望むままの好きなものを食べる過ごし方で祝いました。
当日の金曜は割と夫が早く帰れたため、近所で気に入っている焼肉屋さんへ。
私もここのは食べやすいと感じますし、雰囲気も家庭的で、近所で行くならここだと思っています。

翌土曜はお寿司。
我が家の身の丈にあったリーズナブルで美味しいお寿司屋さんで、気兼ねなく食べて大満足でございました。

そしてしめの日曜は、野菜が特に評判のフレンチへ。
通りかかる度に満席の札が出ているので、この週末にタイミングよく予約が取れてほっとしました。

こじんまりとした店内は、ご夫婦の目が行き届く範囲でしっかりともてなそうという気持ちに包まれています。
おしぼりからもうその香りの良さに、気配りを感じます。

初心者なので季節のおまかせコース5,250円を。
夫は何かしらのアルコールをその都度グラスで、私は有機のぶどうジュースを赤も白もいただきました。
特に白は、マダムが事前に教えてくださったとおりにレーズンの味で面白いです。

さて、アミューズは寒い季節なのでさっと飲める熱いスープ。
写真を撮ろうか悩んで遠慮しましたが、飲んですぐに身体中に感動が広がります。
冷たい野菜の前菜、この時は里芋とフォアグラのテリーヌですが、運ばれてきた途端にその美しさに思わずやはり撮らせてくださいと云う訳で。

バルサミコのソースとも相まって、冬のテリーヌを堪能しました。
トマトは3種類使われています。

夫と2人でその美味しさにザワザワして「折角来たんだからアラカルトでもう一品頼んじゃおう」とすぐにまとまり、生ハムとルッコラのサラダをオーダーしました。

このルッコラは野生種と説明された気がしますが、正確にはセルバチコのようですね。
この力強さに衝撃を受けました。

温かい前菜はスープでここにもセルバチコが。

今夜はセルバチコ祭りです。
豆も入っていて割りとボリュームのあるスープ。
上にはチーズのおせんべいが乗っていてこの香ばしさも良いアクセントでした。

魚料理は真鯛のポワレ。

でもそんじょそこらのポワレとは違います。
なんと美しいことでしょうか。
アスパラのソースを敷き、プチヴェールをあしらい、生ハムと取り合わせて一皿に表現するとは。

そうそう、パンは自家製のフォカッチャです。
マダムが頃合いを見て、温かい状態にしたパンを追加してくれます。

肉料理は子羊のロースト。
ああ、こういうのが食べたかったなとすっと腑に落ちる素晴らしい加減です。
お野菜もまるで図鑑を見ているような、お勉強をしているような。
大根もにんじんも2,3種類は乗っていたかな。

デザートはにんじんのクレームブリュレと、あ、なんだっけ伊予柑のパウンドケーキかな。

ドライのりんごのりんごの凝縮された旨みと程よい酸味も美味しかったです。
夫のプレートにはお祝いのメッセージ付きで。

エスプレッソできゅっとしめて、ほくほくの気持ちでお暇しました。

私の誕生日もここで食べたいなあ。
というか季節に一度は来たいなあと思いました。

ちなみにこちらの店名をどうしても覚えられないので、私は「五十嵐さんとこのフレンチ」と呼んでいます。

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