2023年伊東市篇:まるたか、東海館、弁天の湯、スイーツハウスわかば

ゴールデンウィークの平日に日帰りでどこか行こうということになり、何となく伊東に決まりました。踊り子号を早めに予約して特急料金を少しお得にしました。踊り子号に乗るのは何年ぶりでしょうか。また、熱海を越えて伊豆半島の方へ行くのも久しぶりで、しかも伊東駅で降りるのは初めてなのでとても楽しみにしていました。

車窓からわずかに見えた冨士山。富士山の写真を撮ってその後いつ見るのか問題がありますが、私はこうして記録するので後でいつかは見るかな。

昼食「まるたか」(静岡県伊東市)

軽く散策していると、事前に候補にしていたお店で行列が見えました。結局どのお店でお昼にするかを最終的に決めてはいなかったものの何となくよさそうと思えて飛び込んだところ、最後から2つ目のテーブルを確保することができてタイミング的にはセーフでした。結果とても美味しかったのであの瞬時の判断はよかったなあと振り返っております。

自分で選べる静岡おでんセット。奥の夫の飲み物はハイボールだったでしょうか。

青のりとか魚粉を掛けるのも独特です。味が染みてて美味しかったです。
こちらをいただいていると、冒頭の私の刺身付き金目鯛の黒潮煮定食1,980円が運ばれてきました。お刺身は。マグロ、万代、ワラサ、カジキ、本サワラとのこと。金目鯛の煮付けはやっぱり食べたかったので願いが叶って嬉しいです。

サイズ感もちょうどいい感じ。あらかた食べたらあとは頭部分をしっかりとほぐして、ご飯の上へ。

圧倒的にごはんが不足しがちですが何とか納めました。たくわんも自家製らしく美味しい。

おっとは名物のうずわ定食1,280円。なめろうとかが好きな人なので、これもたいそう気に入ったようです。宗田鰹を叩いて作る漁師めしとのことで、足がはやいため新鮮なものを食べるためにはこの界隈でないとだめらしいです。最後は熱々の出汁を掛けてもらいながらすぐに混ぜていただくというエンターテインメントもあります。

食べ終わって外に出るとウェイティングも出ている人気店でした。置かれていたフリーペーパーの自虐ぶりも面白く、伊東を応援するべく地魚を楽しむ食事をたくさんしたいなと思いました。

観光

ぶらぶら商店街などを街歩き。昔映画館だったところだそうです。キネマ通りの青果店で帰りにニューサマーオレンジをお土産に買いました。

成り行きで夜の繁華街的な場所もそぞろ歩きし、最も栄えていた頃はこういう場所もめちゃくちゃ賑わったんだろうなあと思いを馳せておりました。

東海館を見学。大人200円で、温泉旅館宿としての昭和初期の建築をじっくり楽しめます。

立派な造りで入る前に圧倒されます。
廊下も趣があります。

見学できる客室は逐一入って、そのデザインや空気感を味わいました。

部屋ごとにデザインが違うのがすごいなあ。特に書院に惹かれました。こちらは冨士山に帆掛け船。

障子のデザインも細かく異なるので興味深いです。幾何学的な書院の欄間には鳳凰の透かし彫り。

置かれている調度品も異なります。こちらの部屋の障子は投網がデザインされていて、欄間は麻の葉の文様だそうです。

キリがないので全部写したわけではないですが、たくさんの部屋があり本当に楽しいです。
階段も楽しい。

建物自体の他、様々な展示も楽しめます。伊東の地名の由来にもなった、伊東祐親に関する展示も、昨年の『鎌倉殿の13人』を観た者としては熱いものがあります。

芸者さんを呼んでの大宴会も行われたのだろうなあと思われる大広間。

望楼もあり、抜け感もあり良い感じ。

土日はお風呂に入れるのですが、平日のためそれは叶いませんでした。喫茶室も憧れますが、スケジュール上今回は割愛しました。上の方の客室は文豪気分でリモートワークができるように部屋をレンタルできるようです。これも素敵。ひとまずお風呂のために土日にいつかまた再訪したいです。

お隣の建物は、まさに東海館の建物と同じような感じで泊まれる国の登録有形文化財です。こちらもいつかは。

川の対岸から全体を眺めました。

風情があります。

この後は、川沿いになぎさ公園方面へ歩き、さらに地元的なスーパーあおきへ行きました。あれこれ見て買いたいものが目白押し。後でまた戻ってこようということになりましたが、結果的に時間の関係で戻れませんでした。次回はここで何もかも買おうと決めております。お惣菜も美味しそうでした。

夫の希望でスーパーあおきのもう少し先にある共同浴場を目指しましたが、なんと男性の方が工事が入っていて今日はお休み。そこで今度はこちらの弁天の湯へ向かいました。

250円で県外の人も入れます。脱衣所の木のロッカーがなんとも風情があります。お風呂は中央に大きな湯船が一つ。まずは周りに配された洗い場で身体を洗います。源泉かけ流し100%。透明な熱めのお湯にとぷんと浸かって、たくさん歩いた疲れを癒しました。

この後もう一軒の共同浴場に意欲を燃やしていた夫ですが、結局時間的に無理だったので断念、私はほっとしました。湯あたりしそう。

おやつ「スイートハウスわかば」(静岡県伊東市)

私が行きたかった喫茶店で、冷たいものを食べて風呂上がりの休憩時間です。どれも自家製の何某かで美味しそうで激しく迷いました。ただソフトクリームはマストで考えていました。こちらの名物のようです。結果、スペシャルア・ラ・モード1,050円にしました。本当にスペシャルでした。プリンは昔と変わらない感じですし、ソフトクリームは自慢だけあって本当に爽やかな甘さ。これだけお代わりしたいくらいでした。夏はあっさり、冬はちょこと甘くしているという細やかな気の遣いようにまた惚れてしまいます。

夫はソフトプリン680円。

とにかく色んなメニューにソフトクリームが添えられていて、どれを相棒にしようか迷うお店です。毎日お店で牛乳を仕込んでいるのだそうです。次回はクリームあんみつにしようと今から決めています。

身体もリフレッシュしたので、道の駅マリンタウンまで歩きました。割と距離があるけど私たち以外にも歩いていく人たちが複数いました。夫は飲みたかった何かしらのクラフトビールを飲みにバーへ。私はこの時あまり飲食に食指が動かず、しばし別行動でマリーナをぼーっと眺めて過ごしていました。

合流しててくてく伊東駅まで戻っていると、意外とそんなに時間がなく、スーパーあおきを断念。山茶花でパンを、三木洋菓子店でネコの舌というラングドシャを買い、踊り子号で食べる晩御飯の調達に失敗しました。

そこで立ち食いそば好きの夫は、熱海駅のホームの蕎麦を食べたいとのことで、一旦熱海駅まで移動しました。すぐに分かれて予約している踊り子号の時間まで晩御飯の調達を。改札内のお弁当は完売していたので、泣く泣くいったん改札を出てラスカへ。しかしそこのお弁当も完売、成城石井は大混雑ということで頼みの綱のベーカリー&テーブルで売り切れ直前のパンをいくつか買って何とかなりました。

こういった最後のドタバタがあり、次回はあおきに賭けようと思っている次第です。今度はやっぱりずっと泊まりたいと思っている宿に泊まる所存でもあります。伊東という場所をいままでぼんやりとしか把握していなかったので、有意義な日帰り旅行ができていい一日でした。