2003年 神戸&姫路篇:北野異人館、相楽園、にしむら珈琲店、コム・シノワ、揖保の糸テーマ館

3日目:神戸:北野異人館めぐり

異人館に来るのは3度目で、最初は小さい時に家族で、次は社会人なりたての頃友達と。数ある異人館の中で、英国風に絞ろうと思い、まず英国館に。3つだけ行こうと決めてたのですがそれらがたまたま同じグループで、プラス300円でもう一つ見れてお得なセットになるよ、という勧誘を受けて4館2000円のチケットを。

ふむ…と中を見ていて、見れば見るほどそうだったのですが、私にはどことなく物足りないのです。なんだろう、違和感は。一つにはキッチンとか水周りが見れないから、と云うのもありますし、部屋のリアリティが薄く、とても割高な展示物を見ている気持ちになってきました。うーん。
あと、入館するたびに「**の館は見ないの?」と買っていない異人館の勧誘をしつこく受けるのもうんざりする理由かなあ。昔はこういうイメージじゃなかったのになあ。
現在の北野異人館を愛して、またはそこで頑張ってる人々には申し訳ないのですが、私の感想はそうでした。

坂を降りていく途中、阪神淡路大震災の当日、シャッターを切り続けた親子の写真展が行われていて、(六甲ソフトクリームの2F:入場100円)これらの写真を観ることが出来たのはとても有意義でした。とても心に迫りました。オススメです。

イレブンジズ「にしむら珈琲店」(神戸:北野坂)

ケーキセット1000
上海の洋館をモチーフにしたというレンガ造りのこのお店。あれこれ迷った挙句ケーゼクーヘンのケーキセットにしました。むっちりと濃厚なチーズケーキはブレンドコーヒーとは素敵な組み合わせ。ほんとに美味しいコーヒーって胃に優しいのでは?と反省しました。
友人のはナッツコーヒー。どろりとナッツのペーストか何かが入ってて、小腹が空いた時にも最高。ナッツの風味ってコーヒーとあいます。

震災後、それまで会員制だったのを一般にも公開したとのことで、ありがたい話です。会員じゃなきゃ味わえないなんて悔しいし。
お手洗いの鏡台がやや上海への憧れを思わせます。
お食事しに来ても素敵だろうなあ。お二階に通されていましたから・・。

相楽園

入場300円
神戸唯一の日本庭園で、元神戸市長の大庭園に、北の異人館にあった英国人ハッサム邸を移築したりなんだりで現在の姿になっているそうです。

この季節、つつじが鮮やかに咲いていて、和風庭園を彩ります。大きな蘇鉄や石の大灯篭を横目にまずは、旧小寺家の厩舎の中にある、相楽園の成り立ちや各建物の知識を入手します。
4月下旬から5月一杯までは旧ハッサム邸が公開されます。秋には10月下旬から約一ヶ月ほど公開されるようです。
コロニアルスタイルのこの館、浴室やお手洗いまで公開されて、見ごたえあります。水周りを見ないと私は納得しないのかも。惜しむらくは別棟のキッチンも見たかった。暮らしって生々しい物なのよね。
前庭には、大震災で崩れたレンガの壁がそのままにしてあり、当時の惨状を伝えています。
浣心亭というお茶室を望みますが、向こうには県庁の黒い建物が。この位置で背を向けてる方角にタワー型マンションが建設されていて、それに対する「景観を損ねてる」と抗議の意思を表してるお宅が何軒かありました。確かに台無しですが、そもそも県庁も充分景観を損ねてない? いいのかな?

下は船屋形。江戸時代の姫路藩主が舟遊びをした時に使ってた屋形部分だけを此処に持ってきたそうです。なんと風情のある。中を見てみたい。屋根部分の花のデザインがとても可愛らしくて惹かれました。
ここでもお弁当を広げる人々が居て、いいなあと思いつつ私も少々遅くなったお昼を目指して急ぎました。


三宮までの道のり、元町からは高架下の商店街を通りました。空腹なのとその後のお茶の予定が押しては困るので、興味を持ったお店を何軒か横目で見つつ、急ぎ足。

昼食「ブランジュリー コム・シノワ アンド オネストカフェ」(神戸:三宮)

サラダランチのドリンクセット
1100 
ガイドブックを眺めてゴハン計画を立てていて、このお店のデニッシュに目が釘付けになり、何があっても行くつもりにしていました。そういえば以前TVでも観たことあったような?
カフェは3組ほど順番待ちでしたが、その間手前のパン屋さん部分で、じっくり一つ一つのパンを鑑賞し、デザート代わりに小さなベリーのデニッシュも買っておこうかしらなどとはやる心を抑え切れません。
カウンター席に通され、サラダランチとアイスティをオーダー。パンはカウンターから好きなだけ頂けます。バターやすりおろしたチーズなども添えられていますが、私は専らそのままか、エキストラバージンオリーブオイルで。一度に4切れくらいを3回ほどお代わりしてしまいました。噛むほどに美味しいんだもの。
サラダはプレートに4種、見た目にも満足感の得られるポーションで盛り付けられて、それぞれに個性があって美味しかったです。
この日のサラダは、かぼちゃと白いんげんのスパイスロースト、トマトと大豆もやしのナムル風サラダ、春キャベツとセロリのエストラゴン風味、ダブルグリーンサラダでした。
美味しいだけでなく、スタッフの印象がとてもいいのです。きびきびと立ち働き、物足りないなあと思う処が全然無いのです。教育ってのもあるのかもしれませんが、それよりもスタッフはこのお店のことが大好きなんだと思う。また絶対行きたい。

旧居留地~メリケンパーク

旧居留地を久々に散策。
神戸市立博物館での展示がテートブリテンからの物だと知り、一瞬「見たい!」と思ったのですが、よく考えたらロンドンで見ればいい話で、神戸では神戸の観光をすべきだと考えを改めました。
そして精力的に大丸、旧居留地38番館、商船三井ビル、海岸ビルなどウィンドウショッピングも兼ねてぶらぶらと。
それからメリケンパークまで足を伸ばし、神戸港震災メモリアルパークへ。
当時の様子を、補強した上でまざまざと見る事が出来ます。今日見た震災関連のものではやはり最も衝撃的でした。いつ何時こういう災害が起こるか判らないのですよね・・・。

おやつ「カフェ・ド・神戸 旧居留地十五番地」(神戸:旧居留地)

ケーキとアイスコーヒー、友人のは黒豆のアイスクリーム。
被災した建物をきちんと整え、レトロな雰囲気をたっぷり味わえるカフェ。喫茶利用だと2階のようです。歩き通しなのと気候が良いのとで火照った身体を冷やすべく、テラス席を希望して。
ケーキはモーツァルトのものを使っているようです。
街路樹の若々しい緑を目にしながら、ゆっくりとおやつを楽しめる事に幸せを感じつつ。夕方になって、テーブルの上のランプに明かりが灯されロマンティックさも増します。
ここはとても素敵なんだけど、私は一回来たら満足できるかな。逆に云えば一回は必ず来てみてね、ってこと。
帰宅してレシートを見てたら、アイスコーヒーの記述が「Cコーヒー」とありました。Cold coffee? そう云えば関西ではアイスコーヒーのことをこう呼ぶと聞いたことがあったような?

神戸はパン文化がとても発展してる街なので、必ず何処かのを買って帰ろう!と決めていました。折角なので別のパン屋さんをと思ったのだけど、どうしてもコムシノワが気になり、わざわざ戻って行きました。すると、ランチの時に名前を聞いてくれたスタッフのお姉さんがにこっと笑って「お帰りなさい」と声をかけてくれました。なんだかあったかい気持ちになって「ただいま」って答えました。
バゲットコムシノワなど数点買い求めて後にしました。神戸の人は羨ましいなあ。かといって、東京に出店して欲しくないけどね。神戸でのお楽しみにしたいから。

夕食:南京町

写真の順番ばらばらですがご容赦ください。
長安門から南京町へ入ります。これは帰りに撮ったものだけど、空の色が嘘のように青い夕暮れでした。白い門、赤い建物とのコントラストがぞくぞくしました。色調補正一切なしですよ。
どの街の中華街に行ってもワクワクしてしまうのは彼らが私たちと比べ物にならないバイタリティとパワーを持っているからだと思ってます。今夜は此処で買い食いツアーなのです。
大好きなよりよりを見つけたのですが、なんと呼び名が脆●花(カリントウ、●は草かんむりに麻)とかいてあって、よりよりじゃなかったのです。意外に思いつつ、購入。
東西の道が交わるあたりにでてる屋台で、300円払って割り箸を貰って列に並びます。お目当ては一番人気というフカヒレ麺。近くにあった、揚げ麺と比較して汁そばっぽいのが食べたかったからこっち。列は向こうの方が長かったけど、私は私の選択。小ぶりのどんぶりに入ってるので、つるつるっといけます。少しピリッと辛味も残ってて、軽く白ゴハンを此処に足したいなあと思いつつ平らげました。夕方は冷えてきたので暖まります。
中央広場の東屋の席が丁度空いたので、此処に座ってフカヒレ麺を食す。大きな荷物を抱えた他の観光客もあれこれ買っては此処で頂きます。友人が鳥の唐揚の串刺しを買ってきたのでおすそ分けを頂きました。
お茶やおやつを食材店で購入し、〆にはこぶたまんを食す。

その勢いでデザート代わりにライチジュースを飲み、本日の買い食いフルコースは終了。
お祭りみたいでいいなあ、こんな買い食いは楽しい。

4日目:龍野市観光

そうめんの里。
揖保乃糸ブランドの紹介するテーマ館です。そうめんは私の食生活には欠かせない物の一つなので凄く興味がありました。
面白い展示内容でした。揖保乃糸って、揖保乃糸というメーカーでは無く、組合のブランドなのですね。知らなかった。
2階の体験ゾーンでそうめん作りの二つの過程をセンサーで制御した装置で体験できるのですが、どちらも「惜しい」で落第でした。
しかし1Fの実演ゾーンでそれらの過程を実際にさせて貰えるとあって、誰か手を上げてと云われたときに思わず手を上げてしまいました。いやはや、折角東京から来たのでね、と言い訳しつつ、子供たちを差し置いて友人と二人で実演させてもらいました。「商品にはしないので安心してくださいね」といわれてもかなり焦るし、職人さんは凄いなあと身をもって知るのでした。楽しいよ。シアターゾーンの椅子は、そうめんを意識したデザインで椅子マニアは座っておいた方がいいかも。
売店では、ジモティに聞いた「バチ」などを購入。バチとは、上記の写真のように伸ばした部分の端っこを切り落として集めて安価で提供しているものです。基本的に短く、若干不ぞろいに太かったりして、よくお味噌汁やサラダなどになるそう。しっかりGETです。

昼食には、とあるお店で広島風お好み焼きを食す。この辺りでは関西風と広島風、どちらかと云うと後者のほうが優勢らしい。お好み焼きを待つ間、牛の血管を焼いたのを食す。コリコリして、牛の旨味があってなんとも云えず美味しい。

最後の最後に大黒屋で大黒餅を購入。新幹線のおやつ用で、いざお茶にしようと思ったら激しくよじれていたので、撮影を断念。ことほど左様に柔らかい大福餅なのです。平べったくて漉し餡で。私は断然粒餡派なのですが、神楽坂の紀の膳に続き、人生で2度目に漉し餡もまたよろし、と思った次第です。
何はともあれ、満喫の日々でした。