2012年 青森 三八上北篇:星野リゾート青森屋、のれそれ食堂

5月2日 / お散歩 / 5月3日 / 5月4日

今年のゴールデンウィークは、ぜひ東北に旅行をと思っていました。
東北へは2回ほどしか行ったことなく、どうやって選ぼうかなあと考えていたら、星野リゾートの件を思い出しました。青森まで行く新幹線にも乗ってみたかったし、星野リゾートがどんな風に古牧温泉を再生したのかも見てみたかったし、ちょっとだけでもラッセラーな雰囲気も楽しんでみたかったし。

この計画自体、かなりギリギリに決まったのですが、行くと決まった途端、夫が折角遠い処まで行くなら、そのあたりの海の幸ももっと堪能したいので、もう一泊しようと提案。
行き当たりばったりに近い2泊3日はかなり珍道中といいますか、今までにない毛色の変わった旅行となりました。ある意味忘れられない…。
星野リゾートは、かつて泊まったことある宿泊施設が2つも再生されていたので、またそちらも興味があったりしますけどね。

朝食と昼食


東北新幹線は東京駅が始発ではありますが、最近上野のエキュートがすこぶる楽しいことに気づき、ここでわざわざ朝食を買うことにしました。
特に浅野屋のパンが夫は大層気に入っており、勿論私も大好きなので、左側のハーブパンのツナサンド(夫の)と、左奥のカリカリとしたチーズの塩気の美味しいカラメリゼされたパンアラグレッグを買いましたよ。
それ以外にもメルヘンでは三元豚のカツサンド、RF1ではサラダ2種、ベックスでは水出しコーヒーや紅茶などを買って乗り込みました。

あ、なので、この量はほぼふたり分です。

これ以外にも昼食用のお弁当も購入。
私はチキン黒酢弁当です。彩りに惹かれて買いましたが、写真を撮るときに焦ってたのか、色々とっちらかった状態で反省。
レイアウトにもっと気を配らねば。

そんなこんなで3時間ほどであっという間に八戸に到着。
私は新幹線は時間を重視して取るので、車種(?)を気にしていなかったのですが、今にして思えば青緑色のE5系だったようで、椅子の頭部分のクッションが快適だったり、コンセントが付いていたりと、快適でした。
帰りは違ったので、そういうことだったのかと気づいた次第。
こらからもE5系だと嬉しいなあ。

旅館「星野リゾート 青森屋」(三沢市)


青森屋の宿泊予約は、いくつかの方法で迷った結果、勤務する会社の福利厚生を利用して通常の和室を予約する形にしました。
こちらの売りは新客室「あずまし」で、心が温まるような調度品や家具を配置し、故郷に戻ってきたようなくつろぎを演出するとのことでしたが、それ以外の和室ではくつろげないものなのか?というちょっと捻くれた私の発想と、プラス数千円でその価値を感じられるかどうかが不明だったので、普通の和室になる最も安い方法をとりました。1泊2食一人 18,700円でした(入湯税別)。

結果を先に云っておきますが、素敵な雰囲気だけを味わいたい方はやはりあずましのお部屋を選ぶことを個人的にお勧めしておこうと思います。寂れた感じが好みだったり、何かと割り切れる人は、普通の和室でもいいかもしれないです。(その内、全部再生されるかもしれないけど)

さて、新幹線八戸駅は、一日に1便のみホテルの送迎があります。
それに合わせて新幹線を選んでいました。予約していたのになぜか私たちの名前はありませんでしたが、乗せてもらえましたのでホッとしました。

ホテルに着くと、旗を振るおじさんやフロントスタッフの方々が次々にバスを出迎えてくれて、上記の素敵なロビーにまず腰掛けてくつろぐことが出来ます。
冷たいりんごジュースなどサーブされながら、チェックイン手続きができるので、うむなかなかこれはいいねとここまでは流石リニューアルしましたねという気持ちで一杯でした。

ちなみに無線LANはこのロビーと一部の客室だけしか飛んでなくて、我が客室は対象外でした。
PCを出すことなく1泊目は終わりました。

このタイプの客室は少ないと、案内してくださったスタッフの方が話していました。
窓際にツインベッドがあるので、和洋室なのかな。


その足元部分には、3点セットや、妙に懐かしい感じの鏡台、冷蔵庫…。

冷蔵庫です…!初めて見るタイプで、何だか興味深い。

中にはつめたいお水が冷やされていて、美味しかったです。

手前の和室は床の間付き。

しかしながら、よく見ると玄関やトイレとの間にあるふすまの下の方…つまり写真の右下部分…木のパーツがまるで取れたままなのです。
えっ…ここ補修しないの…?早くもうらびれた感に押し寄せられてしまいます…。
福利厚生を利用して安く泊まると、こんなにパーツが外れたような和室になってしまうのでしょうか…。
本当にこんな風だとは思っていなかったのが正直な処です。

テーブルの上にはお茶菓子。

長いもの餡のおまんじゅうでしたでしょうか。

洗面所も昔ながらでした。

この右側にある内風呂も、トイレもある意味昔ながらのと云う感じでした。
サイトなどでみる部屋と全然違うなあ。

まあ、お風呂はなんといっても古牧温泉という古くからある温泉なのですから、まずは浮湯と内湯のひば湯を楽しむことにしましょう。

地下のイベントステージ「じゃわめぐ広場」の左奥にその入り口があります。

透明なぬるっとしたお湯で、お肌がしっとりとするとても気持ちいい泉質でした。
外の浮湯は開放感があり、癒されます。
お風呂の入り口で、鯉の餌が売られていたのが不思議でしたが、浮き湯のすぐ外側は立派な鯉がたくさん泳いでいてパクパクと口をあけて寄ってくるのでした。

そうそう、こういうお風呂にスリッパで行って必ずあるのが履いてきたスリッパを必ず誰かに取られること。
これが無いようにクリップが用意されているのは嬉しい心遣いでした。
が、何故か夫は浴衣の紐がカゴから忽然と消えるという不思議な体験をしておりました。
床に落ちてもいなかったそうです…なんなの…。
紐でまだよかったですが…。

このじゃわめぐ広場などの辺りは、独特の空間。
青森のイメージそのままのディスプレイです。

こちらは売店。
黒に赤って心がなんだかざわざわする様な配色です。好みの配色。

一旦部屋に戻り、一息ついて、今度は元湯に出掛けることにしました。
その前に、かっぱ池なる池のほとりは何やら散策にもよさそうなので、ぐるっと回ってからその足で元湯へ歩いていこうということにしました。

この散策で、少々薄々感じていたことが現実になり、長くなりそうでもありますので、ちょいとこの件につきましてはページを改めたいと思います。
広大な敷地の散策レポ

散策から戻り一周したので、正面玄関あたりからおもむろに見取り図を頼りに歩き出そうとしたら、今ひとつ道が判らなくて。
後で考えると今は営業していない、古牧第一グランドホテル部分の横を通り抜けられるのかと思ったら出来なかったので戸惑っていたのだと思いますが、ちょうど元湯までの送迎バスのスタッフさんが声を掛けてくれて、折角なので乗せていって頂くことにしました。
その途中でもまた色々気になるものが目に止まってしまい・・・。

で、元湯は、いい意味で昔ながらの雰囲気そのままで。

元湯だけあって、浮き湯のお湯より更に素晴らしい。
このお風呂に入りに来る価値があります。
どちらも日帰り湯としても入浴できます。
おばあちゃん同士が「こんにちは」と挨拶しあっていて、常連さんなんだろうなあという光景も微笑ましく見ておりました。

さて、帰りも送迎バスがあるにはあったのですが、どうしても気になってしまい、夫もそれは同じだったようで歩いて戻ることにしました。
その色々も、またページを改めることにします。
再度散策レポへ戻る

お湯が素晴らしいだけに色々と勿体無いなあという思いで一杯になってしまいました。
再生した部分と、手付かずの部分との切り分けがはっきりしているなあという印象でした。
しつこいけど、勿体無い。
夫も、会社で別の星野リゾートに行った同僚の大絶賛話を聞いていたので、今度は別の星野リゾートへ泊まってみたいなあと思いました。

夕食「のれそれ食堂」(館内)


食事の時間は指定されていて、私たちは17時半から19時まででした。
バイキングで県産品を中心に、バラエティ豊かな品揃えでとても楽しい内容です。
まず、最初にお刺身をその場で盛付けるというパフォーマンスもいいです。ただ混雑時は大変そうだなあ。
折角なら青森らしい魚介類を中心にした方がいい気がします。
豆腐には菜の花餡をかけたり、きゅうりには味噌をつけたり。

奥の方には郷土料理のせんべい汁だったり、山菜やにんにくなどの天ぷらをその場で揚げてくれたり。

せんべい汁は色々な具が入っていて出汁も深みがありつつ上品で、私はとても好きでした。
なますには鮭の頭やイクラが入っていたりして贅沢。
何よりもホタテ入りのお味噌汁は、出汁がよく出ていて夕食のラインナップの中で我が家的には1,2位を争う美味しさでした。

何と1位を争ったかというと、天ぷらコーナーにあったアピオスの天ぷら。
ほくほくで絶品でした。

ごはんは、炊き込みご飯が2種あったので、ハーフ&ハーフで。

食事のシメは県産小麦を使って、ここで打っているうどん。

自由に出来るトッピングは、なめこ、山菜、生姜、ダブルネギで。
ちょっと柔らかい平たい麺でした。

大昔、初めて東北(あまりもう覚えていないのですが、岩手と秋田だったかなあ?)旅行をした際、味付けがとても濃く感じた記憶があったのですが、今回そういうことも無く、どれも美味しく頂きましたよ。
でも何かメインになるようなものがあるともっといいよね、という我が家の感想。

デザートの部。

ケーキ類とか、あんみつを作ったりできるのですが、もうかなり満腹だったので…それでも結構欲張ったかな。

コーヒーマシンは3種類ありましたが、某缶コーヒーメーカーのはデフォルトで甘かったので、甘いのが苦手な方はそれ以外のをおススメ。
メーカーによって味が違うものなのですねえ。



前述のじゃわめぐ広場では、青森ねぶたのお囃子だったり、初出場で初優勝したというこのスコップ三味線などが披露されていました。
スコップで三味線!?と思いましたが、これが不思議と音程があったり、三味線のような迫力ある音になるのですよ。圧巻です。
ラッセラーも聞けたので、雰囲気も味わえてよかったです。

売店で、アピオスアイス煎餅と奥入瀬ビールを購入。

半分に割った処。

我が家はアピオスがたいそう気に入っております。

小腹が空いたら、屋台村「もつけんど」で軽食を楽しめるとのこと。
指定された夕食の時間が早めだったので、小腹が空くかもね、これは客単価を上げるいい方法だねと感心したり、何食べようかなと内心ワクワクしていたのですが、思いの外夕食で欲張って食べてしまい、全くお腹が空かず。
むしろ、お腹が落ち着いたのを待って、ようやく寝る前の浮湯へ出掛けたのでした。
ライトアップされた夜の浮湯も幻想的で素敵でした。