昼食
期せずしてちょうど10年ぶりに伊豆高原へ遊びに行くことに。
車を持たない私たちは、低炭素な移動手段である鉄道で。
鉄道のきっぷの仕組みが今ひとつよく判らず、とりあえず特急踊り子号の自由席で行ってみるか、ということになり、伊豆下田行きの車両に乗り込みます。
これがまあ、昭和の日にふさわしい、懐かしい昔の車両で。
素晴らしい最新車両もいいと思いますが、近い内に消え行くであろう古めかしい踊り子号に乗るのも乙なものだなあと、何だか楽しくなりました。
しかも乗客はガラガラ。何と云う寛ぎの2時間であることか。みんなスーパービューの方に乗るのかな。
ここんとこはずっと東京駅のグランスタでお昼を買ってから東京発の奴に乗るのですが、いつも彩りが綺麗なRF1に惹かれます。
ベーコンポテトとトマトサンド357円と、風味引き出す焼き野菜のサラダ598円。
夫は焼き鳥とか焼き鳥とか焼き鳥とか、鶏尽くしでした。
室内(アンダリゾート伊豆高原)
バリ風洋室で、1泊2食と諸々ついて一人18,500円(サ税込み)。
天井が高くて気持ちのよい部屋でした。
ベッドの上においているオレンジ色のは、作務衣。好きな色のものをフロントで借りられます。
この着心地がすこぶるよく、しかもこれを着たままで食事とか遊びとか、道向こうの別館とか全部過ごせるってのが気楽でした。
温泉旅館的な要素とホテル的要素がうまくミックスされて、楽に過ごせるのがいいです。
上の写真とは逆の向きから撮ったもの。
バルコニーがあり、海も見えます。
洋室のような和室のような、面白いスタイルです。
でも殆どここで腰を下ろすことはなかったなあ。
お財布も全く使わないので、金庫に入れて鍵すら預けて過ごしました。
空気清浄機があるのも嬉しい。
ベッドがもう一台あり、3人まで宿泊できるみたいです。
DVDプレイヤーがあったので、夜はM-1のDVDを観てました。
2003年の笑い飯のネタが久々に観れてよかったなあ。
冷蔵庫にはおやつと、飲み物が入っていてこれもフリー。
烏龍茶、ビール、コーヒーがそれぞれ2缶ずつ用意されています。缶コーヒーは飲まないのですが、烏龍茶とビールはありがたい。
伊豆高原のお水も冷えていました。
お風呂は使うことはなかったのですが、こんな風に1輪あるだけで、柔らかい気持ちになれますねえ。
部屋の玄関入ってすぐの灯り。
家具調度品のテイストが揃っていて、日本の夏にもマッチするんだなあ。
玄関内部。
靴箱の上には、カゴが用意されていて、これに荷物入れてお風呂に行ったりします。
小さいバッグを持参しましたがが、全然いらなかったですね。
こまごまとかゆい処に手が届くようなそんなホテルでした。
露天風呂!
大浴場以外にも色んなタイプの露天もしくは半露天風呂を貸切で1回利用することが出来ます。
お天気が素晴らしくよかったので、本館敷地内の小高い場所にある露天風呂を選びました。
お風呂で写真を撮る趣味は全く無いのですが、この時はお風呂を一枚くらい撮ってもよいのでは、いや寧ろ撮っとこうと思ってデジカメ持ってきてしまいました。
撮ったのはホントにこれだけで、水気厳禁でそそくさと仕舞い込みました。
それにしても15時からこのような快晴の元、海を眺めながらゆったりと入浴できるなんて、贅沢過ぎるねえと早くもゆるっとした気持ちに。
これは癖になりそうです。
心身ともすっかり解れ、ロビーで冷たいぐり茶やアイスキャンディーを食べて涼みながら、オセロを一戦・・・しかし負けるの判っててやるのは悔しいなあ。夫は一時オセロにはまってて、本まで買って研究し、ネット対戦までやってたのですから。ま、勉強した甲斐があって強くてよかったね。
別館バトゥールでは、海が見える卓球場で卓球対戦! これは負けません。温泉卓球って何年ぶりだろう。温泉の正しい過ごし方ですね。
お風呂入ったばかりだけど心地よい汗をかき、広々としたバルコニーでまた飲み物を飲み、風に吹かれてリラックス。
飲み物が施設内の至る処に用意されているのが、気楽です。喉をいつでも潤せることがどれだけ安心することか。
ゲーム機やパターゴルフ、ダーツ、ビリヤード、そのほか遊びものや漫画などがあれこれと用意されていたりするのも、勝手に色々遊べて楽しいです。
マッサージチェアで揉み解されたりして、次の予定へ。
夕食「プルシル」(アンダリゾート伊豆高原)
17時20分からは、夕食。
繁忙期には2部制となっているようなので、早めの時間に予約をしました。
テラスでまだ明るい内から外の木立やその向こうの海を眺めながらの晩ごはん。
内容はフレンチとジャパニーズの合作コースだそうです。
いちごのワインだっけ、しっかり苺の風味が感じられる甘いお酒で乾杯。
前菜のお皿は、サテとかお花とかで何となくバリっぽい雰囲気。
手前の箱状の中にはちまきのようなごはん料理が入っていました。
次にお造りがでてきました。
これとは別料金で、舟盛のオーダーも出来るようでしたがひとまず私たちは様子見だったので、頼んでいません。
飲み物も基本的に一通りのものがフリードリンク。
メニューをしっかり読まずに、前菜の雰囲気で南国風のカクテルをうっかり頼んでしまいましたが、お刺身食べる段階になってしまった・・と後悔。
伊豆春野菜サラダは、新玉ねぎがジューシーで甘くて特によかったです。
にんじんのスープは、コクがあってほっとしました。
魚料理は、竹筒に入った鯛やホタテ、イカ、ムール貝の蒸し物。
磯の香りがフタを空けた途端にぱあっと漂いました。
蒸し料理、いいですなあ。
少し前に銅鑼が鳴らされ、何事かと思って振り返ると、串刺しにしたお肉が炎で焼かれていました。
おおっ、パフォーマンスもなかなかです。
三島函南産のローストポークは、お肉がふっくらしていて、系列のイタリアンレストラン製というトマトソースも美味しかったです。
全てのテーブルに写真撮影のサービスでスタッフの方が回っていたり(これは翌日プリントアウトして台紙につけてプレゼントしてくれました)、
シェフの方がご挨拶に回ったりと、「人」のサービスを徹底してやるようにしているんだなあと感心しました。
自家製パンは5種類が食べ放題。
クロワッサン、よもぎ、白パン、フォカッチャ、牛乳の風味のパンで、小ぶりでふんわりした感じなので、結構食べてしまいました。
でもお料理の内容が和風に振れることも多く、パンとはなかなか合わないのが難点・・・。
夫は途中でごはんに切り替えていました。
正直、お料理は和洋折衷だとどっちつかずになるから、どっちかを選ぶ的な感じでもいいのではないかなあと思いました。
デザートについて夫と一致した意見は、こじゃれた感じにしなくてもいいから、美味しい何かシャーベットを1スクープでもちょこっと出して貰ったほうがいいかなあということ。
グリ茶のケーキ、さくらムース、そして桃色モチの盛り合わせだけど、特にお餅パートはどうしてもお土産のようなお餅の感じが否めないので・・・。
でも、最後の飲み物の時にスタッフさんは「何とか要望に応えよう」と云う姿勢が物凄く伝わってきて、「いいなあ、嬉しいなあ」と二人して感じました。
結局はスタッフさんの対応だったりする処が大きいかも。
食後のスケジュールも忙しいです。
19時からはカラオケの予約をしていたので、45分間堪能。45分ってあっという間ですねえ。
それから大浴場で各自入浴。
滝をしつらえていて、眺めが良い訳ではないのにどこか開放感があって気持ちよかったです。
夕食どきにあんなに人々がいたのに、お風呂では私の貸しきり状態。みんなどこに行ってるの? 男風呂も同じ状態だったようです。
冷たくて美味しいお水を飲みながら、またもやマッサージチェアで寛ぎました。
初めてマッサージチェアをこの日体験したのですが、我が家に場所があればうっかり「買おうか!?」と云いたくなる位気持ちよかったです。
次に21時ごろからは、別途料金(宿泊者は1,600円)ですが予約していた岩盤浴へ。
去年初めて九州で岩盤浴に行って以来、夫がすっかり気に入っておりまして、今回も「絶対に岩盤浴で汗を流す!」と決めていた次第です。
こちらでもまた、1時間半の間ずっと貸しきり状態。
お陰でゆったりと過ごして、リラックス。普段汗をあまりかかないのですが、岩盤浴では不思議なさらさらした汗をたっぷりとかいて、爽快な気分です。
夜食「プルシル」(アンダリゾート伊豆高原)
夕食をとったレストランで、夜食のサービスがあります。
私はもう何も食べられないので、夫はお勧めカクテルのウォッカとか黒胡椒とかトマトとか・・・だっけ?
私はノンアルコールで、チチを。
大盛況で、みんな此処にいたのかなあと納得したり。
夫は鯛茶漬けとえんどう豆のゼリーか何かを。
鯛茶漬けはなかなかよかったようです。
そんなこんなで部屋に戻り、初期のM1グランプリのDVDを観つつ。
朝食「プルシル」(アンダリゾート伊豆高原)
朝食は、テーブルにお重が運ばれ、後のものはビュッフェで自由に取り分けてくるというスタイル。
うっかり最初天然酵母で焼いたというパンを二つばかり取ってしまいましたが、最初に案内してくれたスタッフさんは「和食の箱」と云ってたよねえと思い直し、和食セットを作り直しましたよ。
お味噌汁には海藻類をたっぷり入れられるのが嬉しかったなあ。
ごはんもいいけど、鶏かゆがおすすめ。
パンはデザート代わりに。
果物やプレーンヨーグルトもしっかりとね。
朝食の後も小休止して、またお風呂に行ったり。大浴場は明るい時に入ってもまた、リフレッシュできてよかったです。滝によって苔むした岩場を眺めながら半身よくしていると、なんだか妙に落ち着くといいますか。
フロントでは、近所の農家さんからと云う無農薬の甘夏をお土産にたくさん頂いたり、花粉症対策セットとしてマスクや飴、ポケットティッシュのセットを配ったり、こまごまとしたサービスが面白いです。
そうそう、キャンディがあちこちで山盛りになってそこかしこのテーブルに置かれていて、「大阪の飴ちゃん文化か!?」と関西出身の夫は解説していました。
チェックアウト後も、別館のチャペルで写真撮影のサービスがあり、行ってみることに。
簡単なティアラとブーケを持って撮ってもらったその写真は、ディナー時の写真同様プリントアウトして台紙に貼ってくれます。
そういえば、まだ結婚したって雰囲気の写真を撮ってないんですよね。これがそうなるのか!?
今度泊まる時には、食事は外でもいいかなあなんて話していたのですが、どうやら様ざまなフリーの恩恵に与るには食事込みの宿泊で無いとだめなようです。
ともあれ、このホテルは「楽しんで貰いたい」と云う気持ちがとても伝わってきて、こちらもとことん寛いで楽しむことが出来ました。
帰りはル・フィヤージュでランチをして、パンなどの買い物をしました。