カヴァタッピのトマトソース


ショートパスタである処のカヴァタッピに簡単なトマトソースを和えました。
カヴァタッピを購入した経緯は、ごまマヨ風味のコーンカヴァタッピにて。

にんにくをオリーブオイルで香りを出しながら炒め、
玉ねぎと完熟トマトをカットして更に炒め、
ソーセージもカットして加え、コンソメを足して、
トマトペースト、塩胡椒、ガラムマサラ少々を加え、
馴染むまで2,30分ほど煮込んで出来上がり。

茹でたカヴァタッピを和え、盛り付け、ドライバジルを振って。
ああ、なんと簡単なトマトソース。
カヴァタッピはやや一人当たりには量が多かったのですが、
結局二人ともぺろりと食べた休日の昼食なのでした。

なんせ、夫がこのショートパスタに首っ丈で。
こんなに気に入るなら重たかったけどもう一袋買っても良かったかもね。
1kg入りとはいえ、名残惜しく残りはあと少しです。

今日は、延び延びになっていたクライマーズ・ハイをやっと観てきました。
以前TVドラマクライマーズ・ハイで佐藤浩市さん主演のをみて、
2部構成の内、特に1部がとても秀逸だったなあと云う記憶があり、
堺雅人さんが佐山役で出ていなければ、
わざわざ映画館で観ることもなかったでしょう。

どうしてもTVとの比較をついつい心の中でしてしまうのは
仕方のないことですのでお許しを。

冒頭の安西の台詞がだいぶ聞き取れませんでした。
クライマーズ・ハイの言葉の説明をしていて、
結構ポイントとなるような場面だったりするのに、もう少し明瞭にして欲しかったです。
「あんな奴とつきあってるのか」と思わせるには、TV版の赤井秀和さんの方が
雰囲気が出ていたように思います。
彼の関西弁じゃない喋りがちょっとたどたどしかったけど、雰囲気が、です。
これまでの記者人生で抱えてきた悲哀も葛藤も、TV版の佐藤浩市さんに軍配。

御巣鷹山に泥だらけになり命がけの取材をした佐山と神沢は、
断然映画版に存在感がありました。

佐山演じる堺雅人さんは、取材を重ねてズボンに小銭をジャラジャラ云わせるキャラ作りを
したそうですが、それがまたなんともリアルな人物像を浮かび上がらせているんです。
今どきは小銭も持たないライフスタイルになってますから、
こういう処も20年前の人物を彷彿とさせます。
いつもは微笑をたたえた優しい目をすることが多いですが、鋭いまなざしもこれまたどうして。

余談ですが、小銭は別として、「こういう雰囲気のサラリーマン」、好きなんですよねえ。
んー、でもTV版の大森南朋さんも実は好きな俳優さんなのでした。

神沢は、御巣鷹山後、一気に壊れていく様が神がかり的に怖く、哀しかったです。
スクープをものにしようと男社会の中で必死に動くズーコの存在が良いです。
安西の息子役の小沢征悦さんの持つ、温かさと力強さも良かったなあ。
「さくら」に出てる時から何となくは気にしてましたが、今の西郷どんもいい感じです。
そう云えば、「オードリー」も時々観てたのに、佐々木蔵之介さんにすっかり夢中で
堺雅人さんノーチェックだった自分を叱りたいです!

閑話休題、等々力と向き合うシーンは、映画だと料亭っぽかったけど、
TV版の小汚いホルモン焼きのお店の方が、
こう・・汗臭く自分の足で走り回って記事を掴み取る新聞記者の雰囲気にマッチしてたような。

地方の新聞社の実態を知っている訳ではないけれども、
ジャンボがレーダーから消えた、という一方が入ったその瞬間からのざわめきに
すぐに巻き込まれていき、臨場感に圧倒されます。
2時間半があっという間でした。

23年前、日本航空123便墜落事故の夜は、一般人の私でも恐怖と緊張を持って
終夜TVにかじりついていたのと覚えています。
なんとなく、ですが飛行機に乗るときには手元に筆記用具を持ってます。
事故原因にはまだ諸説あるそうで、今後このような事故が絶対に起きないためにも
できれば調査は続けて欲しいなと思います。
私たちも絶対に忘れてはいけないし。

若くてこの事故のことをよく知らない人がこの映画やドラマを観た場合
どれくらいひどい状況だったのか伝わるんでしょうか。
知っている世代は、悲惨さを当時の記憶とリンクさせながら観て補完してしまうんですが。

クライマーズ・ハイは、この事件のことを描きながら、
いざと云うときの決断に消極的になって降りてしまう主人公の弱さにも焦点を当てていて、
これもまたドキッとしてしまう訳で。

ドラマ、映画と両方観たので、そろそろ原作たる本も読んでみようかと思ってます。
きっと描かれていない処もたくさんあるでしょうし、改めて彼らの一週間に迫ってみたいです。

追記:2009.8.12 TVでも放映されてまた感想を書きました。

クライマーズ・ハイ TV版

クライマーズ・ハイ
(文春文庫)

昼食
Tea&Life