2016年 兵庫篇:ひめじ手柄山遊園、手柄山水族館、手柄ポート

ひめじ手柄山遊園(姫路市)


この界隈に縁ができて10年以上になるのだけど、手柄山の辺りにはまだ行ったことがありませんでした。
水族館が数年前にリニューアルしたとも聞き、行ってみることにしました。
前日から一緒に泊まっていた5歳の甥っ子も連れて、姫路駅からバスに乗ったまではいいのですが、降りる場所を間違えて、手柄山遊園前で咄嗟に降車。
どうしよう…と思ったのもつかの間、何とも言えない廃墟感が漂っていて妙に惹かれてしまい、入園料も100円だし行こうよということでチケットを購入したところ、「大型遊具はすべて休止」と書かれていました。
老朽化などから今年の1月に最後の大型遊具である観覧車とジェットコースターが運転を終えていたようです。

うわああ、せめて観覧車に乗ってみたかったなあ。残念。
冒頭の写真のように立ち入れるエリアもかなり限られていました。
お子様向けに空気で膨らませる滑り台が300円というのに、甥っ子が夢中になっているさまを夫が激写したりしてしばらく過ごします。
私はこの遊園の在りし日のことを思ったりして、中々に興味深い気持ちでいました。
閉園する方向とのことで、その前に入ることができてよかったなあ。

次は夏季営業前のプールに足漕ぎボートを浮かべて一周するというものに甥っ子と夫を乗せて、今度は私が激写しました。

この辺で切り上げて階段を上り、手柄山公園側の出口から出て、水族館を目指しました。

手柄山水族館(姫路市)


「播磨地方の里地・里海で見られる身近な生き物を展示した水族館」(公式サイトより)ということで、またタッチプールがあったりしてお子様が本当に楽しく過ごせる場所だなあと思いました。
(今まで自分中心でしか見てこなかったので、改めて感心してしまった次第…)
ちょうど飼育員さんのレクチャーの時間にあたり、ヘビ講座がありました。
ぞわぞわしながらも私も遠巻きに聴いておりましたが講座後に実際に触れるとのことで、青大将に触れる甥っ子を夫は激写…ひー。
福岡の実家にいた頃は、庭木にヘビの抜け殻がよく引っかかっていたものですが、脱皮の仕方は靴下を裏返しにするようになっていると初めて知りました。
よく車に轢かれてたヘビも見かけたなあ。とかヘビの思い出が濃厚に蘇ったひと時でした。

しばらく眺めていたのですが、ペンギンさんはほぼみなその位置を動いていませんでした。

ビオトープとかこのアナゴさんたちを眺めて戻ってきても、まだ同じ位置にいたのでよっぽど寛いでいるのかしらとも。

そうそう、西日本に走っているらしいとニュースで見かけたことがあったエヴァンゲリオンの新幹線を偶然見掛けることができました。

紫色の新幹線です。

この手柄山公園一帯は、昭和17年に開発された総合公園だそうです。戦時中によく開発できたものだなあ。
昭和41年に姫路大博覧会がここで開催され、その後姫路市が整備したそうです。
博覧会中に使用されたモノレールがあったそうで、その柱などをいつも山陽本線の中から眺めていたのですが、モノレールの車両自体が水族館に保存されていました。

車両内部にも入ることができます。

博覧会とは関係はありませんが、手柄山公園には太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔があります。

戦後まもなく、当時の姫路市長が全国の被災都市に呼び掛けて、現在の太平洋戦全国空爆犠牲者慰霊協会ができたのも初めて知りました。

昼食「手柄ポート」(姫路市)


前日に手柄山公園へ行くと決まってから、昼食はここ以外考えられませんでした。
これも大博覧会当時の回転展望台として作られたものだそうで、現在は喫茶店となっている場所。
しかしながら、こちらも廃止・解体されてしまうらしく、もうこの機会に行かずしていつ行くのと言わざるを得ません。当時の近未来な感じ、ロサンゼルス国際空港の管制塔のイメージで作られたそうです。

エレベータ内のボタンにも時代を感じます。

エレベータ自体もちょっとドキドキする動きでもありますが、無事到着。

窓に面した客席部分が動く回転式の床で、1周14分くらいの結構な速度です。
最初は早いなあと思いましたが、身体がすぐに慣れてきました。
しかし、時々足元の窓が開いているので、なんとなくスリリングでもあります。

夫のソーダ水と、甥っ子のミックスジュース。

私のハムトーストとホットコーヒー。

甥っ子のビーフカレーもちょいと写っています。
夫はミートソーススパゲッティー。

お会計は全部で3000円ちょい位だったかな?
甥っ子は大人の量のカレーをほぼ食べることができて、お店の方に「男前やねえ」とほめて貰っていました。
展望台のため眺めも良く、播磨灘やら姫路城やら先ほど散策した手柄山遊園など、次々に景色が変わるので飽きません。

この後は、またバスに乗って姫路駅に戻り、お決まりのタコピアでかき氷など食べて帰りました。

小さい甥っ子がいたので、広い手柄山公園はまだすべてを回っていませんが、また今度、足を踏み入れていないエリアも散策してみたいと思います。
その時は、手柄ポートでプリンパフェでも食べたいなあ。
甥っ子にはなんのこっちゃかもしれませんが、夫と二人でひたすら昭和なレトロさを楽しんだ一日でした。