南蔵院
3年ぶりのお墓参り。
不動明王さんはあらゆる願いを叶えてくれるらしいので、欲深く色々とお願いしてきました。
なんだかいろいろ変わってて、開発が進んでるなあと。赤い鳥居のこのエリアは見覚えがない気がするのだけど、なんだか好きな感じ。
涅槃像。
しとしと雨の中のお参りでした。
静かな山あいの寺院なのですが、観光バスが来て海の向こうの賑やかな観光客の御一行様がいたりと、ここですら変わってきているのだなあとしみじみ。
JR九州の車内は可愛い。
この日は叔母の所に泊まり、従妹たちも来てくれてご飯を一緒に食べました。
朝食
叔母の食卓が大好きで、こういう風にできたらなあといつも思います。
撮ってなかったけど夕食も素敵でした。(っと、身内ながら書いてしまいます)
上2つが叔母の自家製パン。
食パンはふんわり、真ん中は庭のローズマリーを練り込んだ塩パン。
どちらも北海道は美瑛の粉を使っているとかで美味しい…私が習いたいくらい。
下のパンは、札幌で食べきれなかったぱん吉のパン。
じゃがいも3種類は、叔母が先月北海道旅行をして購入してきたもの。
葉物は叔母がプランターで育てたもの。
ヨーグルトの林檎は、同じく叔母が余市で購入した林檎をコンポートにして冷凍しておいたもの。
ベーコンは叔父がスモークしたもの。
紅茶は、日本茶の産地でもある佐賀県嬉野のもの。
この他にも自家製シフォンケーキやら柿やら。
ご馳走様でした。
観光「明治日本の産業革命遺産」(福岡県大牟田市)
最近こういうのに心惹かれてしかたがないのです。
叔父がこの日は車で好きな所に連れて行ってくれるというので、大牟田の世界文化遺産である三井三池炭鉱関連施設に行きたいと甘えることにしました。
折しも今朝ドラ「あさが来た」で九州の炭鉱のエピソードがでていますし、福岡の人間にとっては炭坑節はマスト盆踊り曲ですし、炭坑の男たちの癒やしとして発展した和菓子の吉野堂(という名前が未だにしっくり来る昔の人間です…ひよ子の会社)や千鳥屋、さかえ屋に親しんで来ましたし、炭坑というと気になるものです。
まずはこの遺産群の三池炭鉱関連で象徴的な宮原坑へ。
この鉄塔に目が釘付けになりますし、その足元にあるレンガ造りの建物にも早速重みを感じます。
入場、任意の情報端末のタブレットの貸出(300円)があります。
タブレットだなんて進んでるなあと思ってお借りすることにしたのですが、ボランティアガイドさんがついてくださり、ほぼほぼそのタブレットで出てくる説明をガイドさんが喋るので余り要らなかったかもねえ。
しかしCGは良く出来ていて感心しましたので、やっぱり借りて見るのはいいと思います。
あと、九州の方言に慣れていない人は借りたほうがいいかも。
夫は私達の喋る博多弁ともまた違うネイティブな大牟田弁に「大部分があまり聞き取れなかった」と言っていましたので。
欲を言えば自分でタブレットもっと触りたかったかな、人懐っこくて情熱的なガイドさんが最後はほぼ操作して見せてくれたので。
ガイドさんは昔、三池炭鉱で働いていた方なのでものすごく詳しく、また説明にも熱が入ります。
こういうリアルなお話が聴けて良かったなあと思いました。
イギリス式の煉瓦の組み方。
右の「西卸」が下げるためのワイヤー、左の「東昇」が引き揚げるためのワイヤー。
この宮原坑は昭和6年に閉坑となりましたが、他の炭坑のために水抜きをするのにとても役立っていました。
下との直通電話。
これに道具を抱えて15人の定員で下に降りていったそうです…これだけでも過酷…。
飛んできた鳥さん。
遠目にはわからなかったのですが、写真で改めて見ると、翼の先が青い? とても美しい鳥さんでした。
三池炭鉱専用鉄道遺跡。
かなり長い範囲で残っていました。
車で数分移動して、三川坑。
こちらでもガイドさんが付いて説明をして下さいます。
私は正直、宮原坑より三川坑に色々とぐっと来ました。
こちらは戦後の復興期にはメインの炭坑になり、昭和天皇の行幸もあったほどなのに、文化財として登録されずに朽ち果てていくのに任せているのは、やはりあの事故のためなのでしょうか。
そうであれば、しっかりと保存して後世に伝えていくべきではと思うのですが…。
昭和天皇がお越しになるということで造成した日本庭園が、手入れされずボロボロに…。
入り口の奥には、かつて神棚があったそうで、そこで手を合わせて入っていったとのこと。
右側には塩が置いていあり、お清めかなと思いきや、塩分補給にぺろっと舐めたらしい。
階段を降りて行くと…。
天井が低い通路。
第2斜坑に出ます。
閉坑するにあたり、完全に蓋をしなくてはならなかったそうですが、もう少し奥で蓋をしてくれたら、もう少し見れたのに…と思ったらそういう声は多かったようです。
右手前にある鉄の塊は、炭鉱夫さんたちを運ぶトロッコ。
狭いシートに3人がけで、上がってくる時には皆横を向いてできるだけ早く降りたいはやる気持ちを抑えつつ、号令が出るまでステイしていた…などなどリアルなお話を聞けました。
その日の仕事をアサインする事務所、繰込場。
掘り進めていくため、その日その日でやる作業は変わってくるためらしい。
この建物は老朽化が激しく立ち入り禁止、近いうちに取り壊してレプリカ的なものに建て替えるそうです。
建築関連の方面ではぜひ保存をという声があるそうで、私も何とかとは思いますが、近くでこれを見るとやはり危険なのかなあと。
山ノ神神社。
手前に平成4年の写真が看板に載っているのですが15年でこれほどになるとは…。
説明をしてくださったガイドさんはこの三川坑で働いていた方で、あの事故にも巻き込まれてしまって「三途の川をほとんど向こうまで渡った」とおっしゃっていました。
でもこうして助かって、その時のお話を色々としてくださることが本当にありがたい。
ガイドさんは明るく「向こう側はよくお花畑とか云われていますが、真っ暗でしたよ。なんせ炭坑の穴の中ですからね」(訳しましたよ、実際は大牟田弁)とものすごいレベルのブラックジョークを。
彼にしか云えない冗談です。いやはやご無事で何よりでした。
職員脱衣場と浴場、明るい奥の方に湯船が見えます。
鉱員浴場が別にあったそうです。
入り口には当時使っていた洗面器が置かれていて、数日前に見つかったのでとのことですが、持ってみるとずしりと重かったです。
コンプレッサー室関連の…蒸気が入ってるやつだっけ?
外壁にたくさんの穴が空いていて、一瞬銃弾の跡…?とドキッとしましたが、エアーの何かの試し打ちだそうです。
これはなんだっけ? でもゾクゾクする造形。
第1斜坑巻揚機室の天井。
こういう組み方をすることで、柱を使わずに済み、大きな巻揚機を設置できるのですね。
富岡製糸場と同じ方法だとか。
天井は崩れ落ちているので、2,3日前まではビニールシートを掛けていたそうで、この日私たちは運良く見れてよかったな。
りんごアイスバー。
前夜に会えなかった従妹と電話の際に、「大牟田行くならリンゴ牛乳をぜひ」と勧められていたのだけど、コンビニ等にはよるタイミングもなさそうなところ、三川坑のおみやげコーナーでりんごアイスバーがあるのを発見。
関連商品でもいいか…と思って購入する際に、お店の方が云うには、リンゴ牛乳の会社はすでに2012年に生産販売が終了してしまったそう。
でもあまりにも大牟田市民に愛されていたためとあるバーが復活させて、それがアイスバーになったものだそうで、「昔のリンゴ牛乳の味そのものなんですよ」と熱が入っていました。
おおお、そうなのかよかった、アイスで食べられるありがたさ。
旧三井港倶楽部。
ランチタイムには遅れてしまって、牛タン入りのタン坑カレー食せず、残念。
その代わりに色々中を見学。
昭和天皇が三川坑行幸の際に使用した安全灯がきちんと保管されていました。
三池港。
どの施設でも団琢磨さんの功績を称えるエピソードが挟まれるのですが、この港を作ったのもその偉大なお仕事の一つ。
炭坑だけでなく港としてきちんと整備して、将来も見据えた計画を立てられる人がいたというのが奇跡なのか必然なのか面白いところ。
音楽家:團伊玖磨さんの祖父なのだそうです。
まだまだ今回回っていない施設もありますが、またいつかこの界隈に来ることがあるといいなあと思います。
夕食
俺の割烹に行ってきました。ページを別にしましたのでそちらを御覧ください。
観光「櫛田神社」(福岡市博多区)
食事の後はブラブラと歩いてホテルに。途中、櫛田神社に寄りました。
私は博多の人間ではなく福岡の人間なので、この辺りは殆ど縁がありませんでした。
でも福岡を離れて、ホテルが博多駅周辺なことが最近多いような気がして、そうなると自然に櫛田神社にも寄るような。
福岡に居た時より行っているような気がするくらい。
先日のブラタモリでも来ていたのでちょうどいいなということで、こちらの入口から入ります。
この階段を気に留めていなかったのですが、昔はここが港だったのだと知ると感慨深い。
ここの通年飾られている山笠は、「今年も7月前半に福岡に帰られんかった~」と嘆きつつ別の季節に帰省した者に少しでもその雰囲気を味わうようにと佇んでいるような気がしてきました。
夜に来たことなかったので、ちょとその迫力にドキドキ。
カラフルな天狗は夜見るとなんかいいですね。
実はほぼ一眼レフカメラは夫が持っているので、うっかり私が写り込んでしまいました。
狛犬さんが八頭身なのでビックリ。
ホテル「ロイヤルパークホテル ザ 福岡」(福岡市博多区)
福岡に泊まるのは3年ぶりで、検索していたら知らなかったホテルもチラホラと。
その中から博多駅から近くて、もう一つ大きな理由がある特長があって、こちらのホテルに決めました。その理由はまた後で。
今回は一休の【早割21!】THE プレミアムステイ(朝食付き)20,000円を利用しました。
プレミアムフロアを利用するプランで、シモンズ社製ピロートップ付マイナスイオンベッドだったりウォーターピローも備えられていたり、加湿空気清浄機が置いてあったりします。
デスク周り。
お水があるとホッとします。これも特典。
紅茶とコーヒーはこんな感じだったのですが、残念ながらコーヒーの味が好みじゃなかった…水の味のような気もします。ミネラルウォーターで入れれば良かったかな。
洗面所の右側にトイレ。
アメニティはこんな感じ。
お風呂は家庭的な湯船と洗い場があるタイプ。
GROHE社製レインシャワーもあるのが嬉しい。
夜お茶「THE BAR」(ロイヤルパークホテル ザ 福岡)
プレミアムフロアの特典としてウェルカムドリンクサービスがありましたので、食後にこちらにお邪魔しました。
甘いものも少し食べたいなあと思っていたら、なんとクリスマスシーズンが始まり、近くにあるチョコレートショップとのコラボケーキの提供をしているとか。
チョコレートショップというのは一般名称ではなくて、れっきとしたお店の名前。福岡の老舗のチョコレート屋さんです。
今のようにネットも無い頃、新聞に載っていたお店紹介の切り抜きをずっと持っていたにもかかわらず、やっぱり中々博多エリアには行くことがなく数十年…。
思いがけずホテルのラウンジで願いが叶うとは。
夫はスパークリングワイン、私はコーヒーを。
夜遅い時間にはシェアでちょうどよい、濃厚な味わいで美味しかったです。
気さくなバーテンダーさんもいていい感じのバーでした。
今回はお店に足を運べませんでしたが、チョコレートショップにもいつか行きたいな。