葱とベーコンの丸パンで

以前焼いた葱とベーコンの丸パンに、クレムー・ダルジェンタルという白カビのチーズを合わせました。パンはリベイクし、割ってほかほかのところへがっつり挟みますと、とろりとしてきていい感じ。

トマトとパンの奥にあるのはなんだっけとよく見ると、キャベツの千切りを卵で閉じているなと思われます。カレー風味かな。果物は桃とか色々割込みがあったため、野菜室で眠っていた台湾産パイナップルをようやくカットしました。今年最後かな。

8月末で、福岡市天神のイムズビルが閉館になりました。32年前にできたまだまだピカピカの素晴らしいビルだったのですが、天神ビッグバンとやらでこの辺一帯の再開発に伴い、閉館し取り壊されてしまうとのこと。これは残しといてもよかったんじゃ…と個人的にはすごくとても大変残念な気持ちでいっぱいです。

この近所に勤めていたこともあって、用が無くてもうろうろしたくなるビルでした。まず見た目が黄金で驚かされます。有田焼であることはだいぶ後になって知りました。地下は天神地下街から入る入り口も好きでした。いつもエリザベスマフィンの優しい雰囲気や香りが「イムズに入った」という気分にさせてくれます。

進んだ所で急に開けた吹き抜けの空間が圧巻で素晴らしかったです。エレベータ自体は待たされることが多く、結局空間を眺めながらゆったりとエスカレーターで上り下りする方が好きでした。地下2階から地下1階に上がるスパイラルエスカレーターも優雅な時間でした。当たり前のものと思っていたら、2年ほど前だったか、生産もメンテナンスも今では困難になりとても貴重なものだと知りました。そこでイムズの閉館がより惜しく感じられるようになりました。

オクタホテルというパリの架空のホテルをテーマにした雑貨屋さんが一番好きでした。その頃は典型的な日本家屋の木造建築の実家住まいだったため、あまり部屋をパリの雰囲気で揃えるという感じでもなくほぼ眺めていることが多く、「いつかはこんな雰囲気で構成出来たら…」と憧れていました。カフェには何回か行けたかな。

トイレも各階のデザインがメーカー別に違っていて、密かに好きでした。

上層階のレストランフロアも木が植えられていて、なんだか他と違う飲食フロアだなあと思って好きでした。なんでも文末が「好きでした」と書いてしまっているな…。過去形にしなければいけないのも悲しい。

ここまでこんなに福岡に帰れないとは想像しなかったのですが、去年のTOKIOでのあまおうづくしのパフェを堪能したのがイムズ最後の利用になってしまいました。最終日は閉館セレモニーを配信があり、閲覧しました。イムズ館長さんたちも無念だったようですね…。イムズマンのことを数日前に知り、さらには劇団で天神のビルを演じていることを知り、特にマダム大丸がツボでしたが、ちゃんと娘ビルのエルガーラも存在することにも流石と思いました。新天町の着物姿のキャラクターもなかなか。天神の各ビルが、自分のビル名を文字ってエールを交わすリアルな慣習も温かい感じがしてなんだか勝手に誇らしくなります。

今度はいつ福岡に帰れるか全く分かりませんが、天神界隈をたくさん歩きたいなあ。

朝食
Tea&Life