2020年 熱海篇:パン樹 久遠、ホテルニューアカオ、花の妖精

朝食「パン樹 久遠」(静岡県熱海市)

このご時世になって、個人的には1月下旬の福岡に行って以来、23区からも出ずにずっと過ごしていました。一応東京都民も出掛けてよしということで、一度行って気になっていた熱海のホテルニューアカオに泊りに行くことにしました。朝から出掛けて、9時頃には熱海駅に到着、まずはこちらのパン屋さんで朝食です。

奥が私のツナ&ポテトサラダの三角サンドと、ペペというこちらのお店の名物のピーナッツバターを塗ったクロワッサン生地のパン。夫のは、ツナ&卵の三角サンドと、桃のペストリー。どれも美味しく、本当はもう一つパンを食べられそうな気がしていましたが、これからの予定もあるので抑え気味に。スープは300円で、私のはミネストローネ、夫のは6種野菜のスープ。ひんやりした朝には芯から温まります。翌日に購入したパンも含めて、Bread+Lifeにて掲載しました。

ホテル「ホテルニューアカオ」(静岡県熱海市)

GOTOトラベルキャンペーンで公式サイトで直接1泊2食一人18,300円の基本プラン(税込サービス料なし)で予約しました。踊り子号と組み合わせてもっと格安なのもありましたし、旅費含めての方が35%のキャンペーンをフルに活かせるとは思いましたが、踊り子号と新幹線のこだまの速さなども考えて、今回は個別の予約としました。往復はこだまで。

なんでこんなに朝早くから出掛けたかというと、この基本プランですとホテル自体には8時に入ることができるのです。お部屋へは13時半からですが。熱海駅前からの送迎バスに乗り、11時頃にホテルに到着してGOTOの手続きやら朝食の確認などをして、ラッキーなことに部屋の用意ができているので入ることができました。助かります。
その前にロビーの具合がゴージャスでしばしここであちこち見学してキャッキャしてしまいました。
ロビー階が最上階の17階、客室はそれよりも下になります。エレベーターに乗り込むと…。

どこかでこういう対策を取っている例を写真で見たことはありましたが、実際に遭遇するのは初めてでした。私は手は洗えばよいと思っているので、指で階数ボタンを押しましたが、気になる人にはありがたい対策かも。お部屋はエレベーターからすぐの外海に向いている方の洋室。

窓際から見るとこんな感じ。

クローゼットに浴衣やタオルが入っています。その裏側がバスルーム。

昔ながら感ですね。昭和を味わう一泊二日です。アメニティは石鹸と歯ブラシセットのみ。

入り口ドアも懐かしい。カギはオートロックではないので、出掛ける際には毎回がちゃっと一度回して閉まっていることを忘れずに。そして一本だけなので、お風呂の帰りには必ずどこかで待ち合わせてから部屋に帰るという何もかも懐かしいスタイルです。

右手前に傘がありますが、記憶する限り旅行の際に長傘を持って行ったのは初めてかもしれません。ある程度止む時間なども考えて折り畳み傘にするのですが、今回はどう見てもずっと雨であることが判っていたので、初めて長傘で旅行に行きました。

温泉旅館よろしく、おやつがありました。

美味しかったです。部屋からの眺めがとにかく迫力ある波の打ち付けようでした。

吸い込まれそうでずっと眺めていられます。

お茶「サロン・ド・錦鱗」およびホテル内散策(ホテル内)

こちらのサロンでは9時から17時までお飲み物のおもてなしがあります。入ってみてゴージャスさに圧倒されました。

す…すごい。ちょうど平日のチェックアウト直後の時間ということもあり、ほかのお客さんが全然いないのもラッキーでした。このような豪華な場所に庶民の私が入れるなんて…と思ってしまうくらいの眩さ。
入ってすぐ左にはバーカウンターがありました。

夜はここで華やかなカクテルが作られるのだろうなあ。

うっとり眺めた後は、ソフトドリンクのセルフサービスを。季節のお飲み物は梨ジュースでした。

私たちのお気に入りは、こちらのデトックスウォーター。

色んなお店のデトックスウォーターがありますが、ここが最も酸っぱくてよかったです。

人がいないのをいいことに、豪華な舞台にもちょっと上がらせて貰いました。

窓際のテーブルに一度は腰を下ろしましたが…

やっぱりこの部屋および外の眺めが物珍しくてあちこち歩き回っておりました。

部屋とは逆方向の熱海市内を眺められます。柱及び柱のライトもどこを見ても、見飽きることがありません。

喉も潤ったので少し館内を散策。このサロン・ド・錦鱗の前のエレベーターホールのシャンデリア。

中2階に見える部分は16階相当部分でエレベーターも止まらない場所となっています。
ロイヤルウィングやスパのある方へ続く廊下のシャンデリア。そしてお手洗いのサインは新しくなっています。密かに以前泊った時の散策で見かけたレトロなサインが好きだったのでちょっと残念。

でもこの案内板は昔のままっぽい。

ロビー階へは螺旋階段でも行けます。

どこもかしこも興味深い。

なんともぐっと心をつかまれます…。

こういう建物に泊れる価値を噛みしめながら上ります。
あと、前回ロイヤルウィングに宿泊した際に写真を撮りたかったけど、お客さんが他にもたくさん居たため撮れなかったのがエレベーター前の場所。ランチ前の腹ごなしにあちらまでテクテク歩いてちょいと撮影だけさせていただきました。

前回こちらに泊った時には全貌をあまり理解していなかったのですが、言わば新館ともいえるロイヤルウィングはヨーロッパ的な雰囲気、昔ながらのニューアカオは旅館的な雰囲気だったのだなあと改めて理解しました。どちらもいい感じのレトロ感があります。

渡り廊下から中庭を見下ろします。

前回叔母と来た時はお天気が良かったのでここの散策もできましたが、今日は完全に諦めました。夫にもここを歩いて絶景を楽しんでほしいなあ。

昼食「花の妖精」(ホテル外の施設)

お昼は一度熱海駅前へ戻ろうと思っていたのですが、夫がこちらのパフェが可愛いことを見つけてくれたのと、お天気も良くないのでここでランチとおやつにしようということになりました。
私は牛フィレ肉のステーキカレー2,300円(税込、以下同)をドリンクセット410円で。ハーブガーデンがあることからお花が添えられているのも可愛い。ただその向こうの絶景が、大荒れで対比が凄くて面白かったです。

夫はラムチョップと揚げ野菜のカレーセット2,300円。

こちらには、ミニサラダ、日替わりデザート、ドリンクがついています。

さて、お待ちかねの季節のパフェは、ぶどうでした。1540円。

大荒れの海を背景なのもまた中々いいかもしれません。構成は、赤ワインのラスク、シャインマスカット、青紫蘇のミルクジェラート、チーズクリーム、ブドウのソルベ、巨峰、メレンゲ、アプリコットとオレンジのゼリー、アマレットのブラマンジェ、ハチミツレモンゼリー、赤ワインソースと多岐に渡っていて食べ進めるのも楽しいです。コーヒーを一緒に撮ってなかったかも。

夫のアイスコーヒーとデザート。

なんだっけ、メレンゲとかでしたっけ。

このレストランは、ロイヤルウィングから歩いて数分で来れると思うのですが、この雨の中どうしたら…と思ってフロントで行き方を聞いたところ、なんと送迎してくださるとのことで大変助かりました。帰る時にはお会計後、お迎えをお願いしました。待っている間に外を撮影。私たちが座ったのはソファでなくカウンターの方向だったので、こちらの向きはまた珍しい気持ちで眺めていました。

部屋に戻り、15時になったら温泉大浴場スパリウムニシキへ出掛けました。2018年4月に新しくできた温浴施設だそうです。道理で前はなかったところです。初日は向かって右が女風呂でした。露天風呂がとにかく気持ちいい!お湯もすごく良いです。ほかほかに温まって湯冷めしない感じです。

入浴後は、サロン・ド・錦鱗でデトックスウォーターのクールダウンをして部屋に戻りました。

夕食「メインダイニング錦」(ホテル内)

ニューアカオに泊る最大の目的は、前回の散策でこのダイニングを見かけて「ここで食事の時間を過ごしたい…!」と思い続けてそれを叶えること。ワクワクしながら向かいました。この写真は昼食前のあまり人がいない時間に散策した際に撮影したので、お土産屋さんなどが展開されていない状態です。
こちらのエントランスも同様にまだの状態。

そしてこの美しいゴージャスなメインダイニングですよ。

こちらもお客さんが入っていない状態で撮ったもので、まだ完全にお昼頃の明るさです。夜はステージにもライティングが施されていて、気分も盛り上がります。ローマ宮殿を模したものだそう。会場を広く見せるため、柱が邪魔にならないよう、中央の2本の柱を軸に曲線の梁と周囲のアーチ状の柱で支えている構造なのだとか。(お品書きより)

ピアノとヴァイオリンとサックスの演奏を楽しむディナーショーが開催されました。テーブルはステージに近い場所でした。私たちは17時半の回だったので、まだ外は明るさが残っていました。

ディナー、最初のセッティングはこんな感じ。

10月神無月のお品書きより、先付は南京豆腐、前菜は旬菜盛り合わせでエビや貝部分は私はあらかじめ伝えてあったアレルギー対応で別の品をご用意いただきました。

お造りも対応いただきました。ありがとうございます。

手前がデフォルトの夫の、奥が私の。
そして鍋物も、有頭海老やらホタテなどの海鮮鍋。

なので私のはこんな感じ。

ありがたい。ディナーのグレードアッププランだと鮑の踊り焼きやお造りのグレードアップなどらしいので、寧ろ私は基本で十分です。
台物はオーストラリア産牛肉など。

お食事のごはんには梅じゃこがかかっていますが、私にはちゃんとなしできました。

しめのデザートはモンブランと柿、コーヒー。

とにもかくにもこの空間でディナーをいただくという経験ができたので、とても嬉しい。

食後のぶらぶら散策。にぎわい横丁のあたり、以前来た時にはもっと昭和の猥雑さがあったのですが、とてもすっきりした空間になっていました。ソーシャルディスタンスのこともあってか、あの雑然とした赤い提灯が懐かしい気も。

ゲームコーナー。

貸衣装コーナーの横では、夜のイベントふるまい餅でいただいたきな粉餅をいただきました。

食休み後に再度スパリウムニシキへ行き、その帰りにふるまい餅をいただきました。
夜のロビーも見に行こうということで。

シャンデリアが眩さを増していました。熱海方面の夜景を雨にも負けず撮影してみました。

船の上にいるみたいな感覚。つくづく、今度はお天気の良い時にまた伺いたいです。
部屋からの眺め。

波も荒さを増していました。明日はどうなるかなあ。だいぶ台風の進路は南に反れたので、直撃は免れそうでほっとしました。