東京:東中野「ルーブル」


年末年始は夫の実家で過ごしていました。TVがついていたのですが、来客中に始まったドキュメンタリーのような番組…。もちろん来客中なのでしっかりと最初から見ていた訳ではなく、しかしながら時折聞こえてくる声が樹木希林さんだったり、デザートがすこぶる美味しそうだったり、畑仕事やそれぞれの作物に添えられる手書きの看板が味があったり…。
ちらちら見ながらとても気になっていたら、津端修一さんと英子さんのご夫婦の暮らしを綴った『人生フルーツ』という東海テレビのドキュメンタリー映画のようでした。
しっかり見たい…!と思っていたら、東中野のポレポレでやっていることが判り、朝のみの上映だったので、早速行ってきました。
ながら見だとわからなかったことが明確にわかり。しかもきちんと伏線が感じられる丁寧な造りであったことにも気づいて、構成にも感動してしまいました。
それにしてもこのご夫婦の丁寧な暮らしであることよ。しかも筋の通った清々しい感じで。

英子さんはカリカリのトーストにバターを塗ったり自家製のジャムを付けたりする朝食ですが、修一さんはご飯派。ちゃんと土鍋でご飯を炊いてるのですよ…煮物やらいろいろと小鉢もつけて。頭が下がります…。すごい、まねできない。

全体を通してとても心地よい気持ちになるこの作品、手元に持っておきたい気持ちでいっぱいなのですが、残念ながら販売されていません。なので、このようにリバイバル上映をしているところを見つけて出掛けないといけないのでした。

満ち足りた気持ちで、近所の渋い喫茶店へ。

手前がパン屋さんでその奥に喫茶店という構成。喫煙喫茶で、先客が吸っていましたがほどなく昼食を済ませて席を立ち、その後のお客さんはみな吸わない人でしたのでほっとしました。

サンドウィッチにしようかなと最初に思ったのですが、英子さんが毎朝食べるトーストが浮かんできたのでトースト360円にしました。コーヒー390円とともに。
そしてフルーツパフェ650円を頼み、昭和感を味わいました。

帰りは神田川沿いをしばし歩いたり、パン屋さんに立ち寄ってバンを買ったりして、高田馬場までたどり着き、それでも6㎞くらいのウォーキングでした。

ポレポレ東中野で上映される映画はどれも心に刺さるラインナップで、『ぼけますから、よろしくお願いします。』などは予告編だけで涙があふれてきてしまいました。『沖縄スパイ戦史』も非常に気になります。