写真に撮って見ると、何だか黒々としていて何が何だか。
下町で買ったごまフランスパンをベースにして、
ピーマンと牛ロースステーキのスライス、ゆで卵のスライスを乗せ、
マヨネーズと粉チーズとをかけて、こんがり焼き、
カラフルペパーを散らしました。
全体的に歯切れがよく、さくっと食べられます。
お肉は昨晩のステーキを全部食べ切れないだろう、と予め取り分けておいた物。
150gロース、しかもしっかり霜降りになっていると、
もうなかなか食べられませんことよ・・・。
ちょこっとで良いのです。
ときどきメールを下さる方から、文章だけで食べ物の記述を読む方が
かえって想像する楽しみもあって好き、という内容のものを頂き、
私もまさしくそうだなあと思っております。
シズル感あふれる写真も、ダイレクトに刺激を受けてそれもいいのですが、
なんかこう、脳でも味わえるというかなんというか。
で、おもむろにここ数日は、すてきなあなたにを読み返しています。
落ち着いた語り口で、様ざまな話題がちりばめられているこの本。
中でも食べ物に関する記述では、読む速度もゆっくりとなり、
玉子の割れる様子や、チョコレートが生クリームに溶ける様子などを
頭の中で画像を結んでうっとりとしていくのです。
独特の表記も、風情があります。
既にこのサイトでも何度か述べたかもしれないのですが・・・
バタ、とか、キャフェ、とか、キャマンベールチーズとか。
そして何故か、ハムと云う言葉が不思議に美味しそうな響きを持っている気がして。
カスタードプリンのレシピが載っていて、
分量が、私が愛用の今田美奈子さんの本のと全く同じでした。
かつてはこの分量が定番だったんでしょうね。
私は砂糖は6、7割程度に減らしますけど。
季節感がはっきりしている章立ても、魅力の一つ。
暮らしを確かめるような、読書の時間です。
迂闊なことに、2年前にすてきなあなたに〈5〉が出ていたんですな。
4巻までしか持っていなかったので、早速これも手元においておこうと思います。