2011/06/01

東京:銀座「カフェーパウリスタ」


月初めの一仕事を終えて、成果が半分だったことに若干しょんぼりしながらも
折角の出社しない月初だったので、そのまま映画を見て帰ることにしました。
ずっと気になっていた、英国王のスピーチ。

レディスデイに加えてファーストデイなので、先に席を確保しなくちゃと映画館に行ったら、
上映の1時間以上前なのにすでに席が混雑していました。

月初の喫茶店でのサンドウィッチを勝手に自分の恒例にしているのですが、
今回はこちらの老舗カフェーでのランチに決めました。
今年に入ってからの外ごはんインデックスが判りやすいかな?)

11時過ぎに行ってみたら、モーニングの表示が。
ランチは特にないとのことで、最初はサンドウィッチと思ってはいたのだけど
折角モーニング適用時間なのだから、モーニングのカテゴリーから選ぶことに。
…私はいつも「折角だから」というのを思うことが多いな。

さておき、モーニングは、トーストか、ツナトーストか、ホットドッグかの違いで
後はオレンジジュース、ミニサラダ、コーヒーがつき、しかもこのコーヒーはお代わり自由という。
今朝トーストを食べたので、滅多に頼んだことのないホットドッグを頼んでみることにしました。

コーヒーは特に指定しなければ森のコーヒーという看板メニューたるコーヒー。
こちらが輸入し始めて100年になるというブラジルのもので、
農薬を全く使わずに、様々な果樹や作物と共に森で育てているのだそう。
頂いたカタログ類に記載されていました。
最初にオレンジジュースと共に運ばれてきました。
朝からバタバタして喉も渇いていたので早速口をつけると、
すっきりした飲み心地で、ブラックでも優しくすうっと胃に収まります。
ホットドッグが運ばれてくる前に、思わず1杯飲み干してしまいました。

ホットドッグはほかほかで、これはも熱い内に食べてしまいたい勢いで。
銀座の静かな時間とおいしいコーヒーが630円で、とはお値打ちです。

昔ながらのカフェーなので喫煙可ですが、幸いにもまだお客さんがさほど多くなく、
煙には悩まされることなく、ゆっくりと過ごすことができました。
薄暗く革張りのソファも含めた落ち着いた雰囲気がしっくりとくるなあと実感する今日この頃。

銀ブラの語源になったのは、
「銀座通りを歩いてカフェーパウリスタでブラジルコーヒーを飲むこと」だそう。
今日初めて知り、銀ブラ証明書も頂いてきました。
まだまだ知らないことがたくさんあります。
今度はサンドウィッチも食べてみなくちゃね。

映画館に戻ってみると、見事に満席。
残念なことに大柄の男性に挟まれて谷間のようになった自分に、
彼らが前の列じゃなくて良かったと言い聞かせつつ、
映画が始まったらすぐに引き込まれていきました。

本当に観てよかったなあとしみじみと思う映画でした。

英国らしい空気感、ユーモア、ティータイムの茶器、
インテリア、イントネーションにゃ発音、様々な処に心をくすぐられます。
外側の扉を閉めてから内側の扉を閉めないと動かないエレベータには懐かしささえ。
以前はこのページに、泊めて貰った女性のアパートのLiftの写真を掲載していましたが、
私がモロに写っていたのが気になって取り下げてしまってます。
…が、まあ何となくもう載せていてもいいのかなという気もしたりしつつも、そのままに。

コリン・ファースの演技が素晴らしくて、こちらの喉も詰まってしまいそうな錯覚に。
ヘレナ・ボナム=カーターは、眺めのいい部屋 で初めて知った印象がどうしても強いのですが、
いつの間にか素敵な年齢の重ね方をしていたことに嬉しくなります。
いつもそっと寄り添う姿に夫婦のあり方を改めて思い知らされることも多くて、ドキッとします。

ジョージはそもそもとてもユーモアのある人で、父から抑圧された環境になければ
もっと愉快に自由にお喋りを楽しむことができた日となのかもしれません。
ライオネルに返す言葉がいちいち可笑しくて、笑いのセンスがある筈ですもの。
ま、ライオネルも、煙草を勧める爵位を持った医者について「爵位級のバカ」等と返すように
負けていませんが。

素晴らしいスピーチができた!というクライマックスは戴冠式なのかと思ったら違っていて、
第二次世界大戦に突入していく時にあり、その士気を高めるための開戦スピーチを、
世界中に存在する大英帝国の国民に向けて行なう生放送だったのですね…。
彼の長女エリザベス(つまり現女王)が「最初はヒヤヒヤしたけどあとはよかった」と
感想を云いましたが、本当にそんな感じ。
こちらも手に汗握りながらも、段々彼の演説に耳を傾けられるようになりましたよ。

次第に暗い影が忍び寄る時代でありながらも、どこかほんわかと温かい気持ちで終わるのは、
イギリスで起きた史実を基にしたイギリス映画だからなのだろうな、
と日本人の私は思うのですが。

とはいえ、私はこの映画がとても好きです。
また観たいなすら思うくらい。
アカデミー賞がこちらが受賞したのは、そりゃそうでしょうな、という気持ちです。

吃音を治すサクセスストーリーではなく、ライオネルとの友情を築き上げる処に深みがあり
人間としての国王の深みも感じられて、気持ちも入ります。


個人的に気になるのは、ライオネルの家で何か食事をしていたシーンが最初の方にありましたが、
あれは何を食べていたのでしょうかね。
階級的には平民平民云われていたから、
あれでも夕食すなわちハイティーだったりするのかなとも思ったり。

BBCのアーカイブページには、なんと実際のジョージ6世のこのクライマックスでの演説を
聴くことができるようになっています。

King George VI Addresses the Nation The King calls for courage and faith in the battle ahead.