東京:駒込「ロスコ」

サウナ好きの夫は何度かこちらに行っていたようですが、今回「もっとTokyo割」で信じられないようなお得なプランがあるとかで、夫が二人分こちらを予約してくれました。3パターンあり、我が家らしく「B.お食事プラン」を選択。カプセルホテル代3,300円+お食事代2,700円分=6,000円のところ、5,000円引きとなりなんと1,000円になるのです。平日限定のため月曜からの宿泊となります。

私は月曜は仕事がないのでチェックインできる11時にさっそく伺いました。初めてのカプセルホテル&サウナという施設なので、ちょっとドキドキです。まず靴を脱ぎシューズロッカーに入れたらそのカギを預けます。チェックイン時にはワクチン3回接種済み証明を提示したりして、1,000円を支払いました。

レディスフロアは2階なので、作務衣とタオルをフロント横の棚から受け取り階段で上がります。平日午前中なので私以外に1~2人程度しかおらず、ガラガラでした。まずはこの2階の全貌を把握してからお風呂へ向かいます。

公式サイトなどに掲載されている浴室写真は男性用で、女性用はもう一回り恐らく狭いし、湯船も一つ少ないかな。薄暗い感じの浴室内は、むき出しのパイプの存在感が凄く、常に頭に「昭和ストロングスタイル」というワードが浮かんでいました。湯船はぶくぶくして結構熱めで気持ち良いです。地下数百メートルからミネラルウォーターを直接汲み上げているそうで、お湯は気持ち良いです。昭和26年から営む銭湯が元々の発祥だそうです。サウナはドライとミストがありました。私はサウナには基本入らないので、水風呂との交互浴をライトにするくらい。水風呂も肩まで入れないことが多く、ここでも無理でした。

こざっぱりとして作務衣に着替えます。靴を脱ぐと事前に知っていたので、館内うろうろ用の靴下もしっかり持参していました。冷え性の人とかも持っておくとよいかもしれません。

お腹が空いたので4階のお食事コーナーへ。ここは男女共用フロアです。一人なのでカウンターに納まり、ホワイトボードのしらすのペペロンチーノが気になりつつ、チキンソテー定食1,045円をおろしポン酢で頼みました。ソテーと思いきやほぼカツのような感じでこれはこれで美味しかったです。がっつりいただいた後は、2階のレディスフロアに戻り、薄暗い仮眠室でリクライニングシートに納まり昼寝しました。なんというだらだらした過ごし方…と思いつつ身体も温まってお腹いっぱいとなれば、こうするしかありません。

夕方近くに夫の仕事も一段落したので、ロスコ4階で待ち合わせ。夫は私と同じチキンソテー定食をタルタルで頼んでいました。後はビールとか、小鉢とか。私はおやつにゴマのソフトクリーム407円を。

お昼寝からの目覚めにはちょうどよい。ここで私の2,700円分の食事代から夫へメガハイボールを進呈しました。本当は朝食まで使えたらいいのですが、朝の時間帯は平日営業していないのです。なので今日中に2700円分を使い切らないといけないので、寧ろオーバーするくらいを目指して使うという贅沢な状況であります。

食休み後、着替えて二人で外に出ました。外出する際は外出証を発行してもらいます。夫はなんとこの予定が決まった後に、この晩見たいライブがあるとかで夜まで外出することになっていたのです。もう私の脳裏には「?」マークしか浮かばないのですが仕方ありません。結構満腹なので晩御飯のためにウォーキングしてから戻りました。結構汗もかいたので、気軽にひとっぷろ浴びました。そういえばカプセルホテル部分をまだ見ていなかったので、自分の場所を確認がてら行ってみました。なるほど。とりあえず寝るまでは別の場所に居ようかな。

晩御飯どき、しらすのペペロンチーノは残念ながら売り切れていました。やっぱりお昼に食べておけばよかったかなあ。何となく昭和ストロングスタイル継続中なので、ナポリタンを頼むことにしました。レモンスカッシュ440円はフレッシュレモンと聞き及んでいたのでこちらもオーダーしました。

くーっ、リアルなレモンが実に爽やかでよいです。ガムシロップが添えられていますが、私には不要でした。ものすごくリフレッシュできて好きな味わいです。

ナポリタン748円。

これもこれでいいなあ。それにしても私一人で不思議な感じです。

レディスフロアの仮眠室でだらだらして、本格的にお風呂に入りました。つまり髪を洗うのは一日の最後なのです。ドライサウナには繰り返し入るお客さんがいましたが、ミストサウナには無人…しかもミントの香りがしてとても気持ち良さそうなので、お作法にのっとりいわゆる3セット的な感じでやってみました。確かに気持ちよかったです。豊富なお湯や水が勿体無いなあ、もっと人々が入ればいいのになあと思いつつ、髪まで乾かしていざカプセルホテルへ。

人生で最も狭いベッドルーム初体験です。チェックイン時に上段下段を聞かれてどちらが良いか全然わからなかったので逆に尋ねたら「下を希望するお客さんが圧倒的に多い」とのことで、じゃあ私もと下にしました。

手前上にあるのはテレビ、つまり奥が頭になって横たわることになります。横たわった際の右側には夕方からすでにお客さんがいて、左は空いていました。隣に人が居るとめちゃくちゃ気を使いますね…。慣れないので向きを変える時などに2,3回壁に肘をぶつけてしまい、その壁が人が居ない方だったのでどれだけほっとしたことか…。すだれを下ろす感じで外と区切るので、セキュリティ的なものは全くありません。貴重品はロッカーに入れますが財布やスマホは持参した館内ぶらぶら用手提げで手元に置いておきました。どっちがいいのか分からないけどこれで盗られたら何もかも駄目ですしねえ。カプセル内は少し肌寒く感じ、廊下に積まれた毛布を一枚借りてちょうどよかったです。

トイレや洗面所は奥の方に職員の方共有のものがあります。この感じが「共同生活」感があり、これまたノスタルジックな気持ちになりました。

いびきかかないか心配だなあと思いつつも23時過ぎにはもうとろとろに眠くなり就寝。明け方一度トイレに行きたくて外に出ましたが、よそのカプセルから軽くいびきが聞こえて、私だけではないということにホッとしました。

朝、起床後まずお風呂へ。朝からしっかり温まっていい感じ。ほかほかの状態で夫と待ち合わせて最後に精算してロスコを後にしました。なかなか貴重な体験だったなあ。