2001年 イギリス篇 Glasgow, The Willow Tea Room Deluxe, Glasgow School of art, The Tenement House, haggis

朝食

こんな素敵なお部屋に寝ていながら、思いっきり気になっていた仕事上の悪夢を見て目覚めたのが7時。
8時にお願いしていた朝食室での朝ごはんは家庭的でとても素晴らしいものでした。(B&Bの本を持ってる方は、65ページのFの写真がそのテーブルです)
オーナーに挨拶をし、卵料理の方法と何を食べたいかを告げ、料理してもらいます。またトーストはwhiteかbrownかの選択肢で後者を。たっぷり自家製ジャムをつけます。マーマレードもブラックベリージャムも至極美味しい!オレンジジュースで目を覚ましたり、サイドテーブルに置いてあるシリアルを頂いたり。
隣のキッチンからじゅうというフライパンで卵を焼く音などがひとしきり聞こえた後に、温かいお皿が運ばれてきます。スクランブルエッグ、ベイクドビーンズ、ベイクドトマト、マッシュルームそしてベーコン。お母さんが作ってくれた朝ごはん、と云う風情たっぷりです。窓の向うにはご自慢の庭が眼下に広がります。朝の光を充分に浴びながら頂く朝ごはんは格別です。
部屋の彩りも綺麗で、一見インテリアにはたくさんの色が使われているようにも見えるのですが、カーテンとお花の色が同じ色だったり、テーブルクロスと椅子の色が一緒だったり、何処かがきちんとリンクしていて、センス溢れる配色でした。
食後はサイドテーブルに数々に用意されたフルーツを頂きます。
たった二人の客なのにこれだけの用意をするのって豊かだなあと感心してしまいました。

この朝食室での朝ごはんはもっとも幸せな朝の一つでした。

B&Bの庭

朝のバタバタした中でも、お庭で深呼吸してから出掛けることに。今日も凄くお天気が良くて暑そう・・・。

私たちが来るまではとても寒くてお天気も良くなかったのだそう。オーナーは、「貴女たちがいいお天気を連れてきてくれたのね」と。

Glasgowへ

あれだけ食べたのだから歩かないと罰が当たるので、Waverley駅まで歩き、ScotrailにてGlasgowを目指しました。
Cheap day Returnで£15。
途中、車両トラブルがあり、30分程車両の中で待たされて挙句にとある駅で降ろされて、延々と次の電車を待ちました。こう云うアクシデントは初めてだったのだけど、まあ急ぎの旅じゃないし、これも経験のうちってことで。
やっとグラスゴーに近づいてきてその姿に、エジンバラとは全くことなる工業都市の名にふさわしいものを感じました。コンクリートのビル群が違和感すらあり。12時過ぎ頃ようやくグラスゴーに到着です。

The Willow Tea Room Deluxe

マッキントッシュと云うと未だにパソコンではなくアールデコのデザイナーを思い浮かべるのだけど、そのデザインに囲まれたティールームでのお茶を。
有名処だけあって、とても混雑したお店でした。Yorkで大活躍したTea Counsilのガイドブックにも載っています。そのガイドブックもそもそもAちゃんに教えて貰ったものなのです。
アッサム£1.50
朝ごはんのあの勢いでは残念ながらランチはおろか、お菓子も入らず、お茶のみ。私はアッサムを頼んだのだけど、薄くて期待はずれ。Aちゃんのティールームブレンドは美味しく入っていました。まあここはインテリアを楽しむ空間として。換気が良くなく、蒸し暑さにちょっとぐったりしてしまいました。
面白いように見事に各国からやってきた観光客ばかりで、お互い他のグループの写真を撮ってあげたり、和やかなムードでしたが、店員さんは忙殺されていてとても大変そう。

Glasgow School of Art

ホントはウィローティールームは最初に場所を確認して、アートスクールを見学した後にお茶を、と云う計画だったのですが、入り口にいた私たちにおじさんが近づいてきて、「2時から5時までだよ。日曜は一般解放してるから、2時にまたおいで」と教えてくれました。こちらから尋ねていないのに、とても親切で驚いたのですが、その訳は後で判りました。
そして2時を過ぎて改めてやってきたのです。入場無料。建物自体マッキントッシュのデザインなのだとか。校内の作品をガイドしてくれるツアーがある、と思っていたのですが、どうやら卒業制作展のようなものが開催されていました。発想が豊かな作品や、興味深い作品から日本じゃこれはきっとヤバイ筈?という作品まで実にバラエティにとんだ展示でした。作品には名刺代わりのポストカードがあり、気に入ったものを頂いてきました。じっくりみてたらとても見切れない位の量です。また建物も場所によって不思議な造作をしていて、これもまた飽きさせません。
とある展示教室に入って、とあるおじさんと目が合い、「・・・あれ?何処かであったコトがある?」といぶかしんでたら、先ほどの親切なおじさんでした。彼は此処のガードをしていたのでした。
「どう?面白いだろう?じっくり楽しんでいってくれよな」彼自身この学校をとても愛して誇りに思っているようで、私たちも何だか嬉しい気持ちでした。

The Tenement House

入場£3.50
アパートの内部を公開している建物です。Victorianのさほど裕福ではない日常暮らしを知ることができます。すごく興味深い。キッチンやバスルームに並ぶ小物や瓶たち。また押入れのようなベッド、その他にも居間やちゃんとしたベッドルームなどなど、興味は尽きません。各部屋にはガイドがいて、詳しく説明をしてくれたり、質問に答えたりしてくれます。

ガイドブック£2.95を購入したのに、今これを書いてる時点で見つからない・・・。

Old Town散策

5時発のエジンバラ行きでグラスゴーから帰ってきました。電車で私は熟睡。ウェーバリー駅で時間を貰い、構内にあるインターネットカフェでメールを読み書き。
此処は日本語入力ができるので便利。20分で£1です。

20分後また合流し、オールドタウンのグラスマーケットの方へ歩いていきます。オールドタウンにはこんな抜け道がたくさんあるのも特徴の一つ。

本日のエジンバラ城。

すでにミリタリータトゥの準備が行われていて驚きました。

夕食(Beehive)

念願のハギスの夜。オールドタウンにある、此処もAちゃんが友達と溜まり場にしていたというパブBeehiveへ。中庭もありましたが、パブらしい内装を楽しむ為に室内の席を私が確保し、彼女がカウンターにまとめてオーダーをしに行ってくれました。

私は、あまりの暑さにshandyを1パイント、Aちゃんはアップルタイザーを一瓶。
ビールをレモネードで割ったのがシャンディで、さほど飲めない人にもオススメです。ぷは~と大満足。一日良く歩いたし、カンカン照りのもと日焼けもしたし水分補給が大切!
Haggis
羊の挽肉にスパイスやら混ぜて、羊の胃袋に入れて茹でたもの。伝統的にじゃが芋や蕪のマッシュと混ぜ合わせながら食べます。
コロッケの衣をつける前の具のような感じと事前に聞いていましたがまさにそんな感じ。これは前菜用のハーフポーションだったので、普通サイズが思いやられます。ともあれ、ハギス最高!美味しいです。内臓系がそもそも大好きなのに加えて、たっぷりとお野菜も一緒に食べれるし。
jacket poteto。チェダーチーズとコールスローを掛けるのが彼女の定番。至極ヘルシーでこれまた、英国の懐かしい味です。英国のごはんはそりゃ懐石料理やフランス料理のように洗練されてないかもしれないけど、素材の味が伝わる、温かみのあるこんなごはんはホッとします。

日程の半分に来て、ジャッケットポテトをまだ食べていないことに気がつき、残りの1週間の何処かで食べてやろう、と密かに決意を。
私の席からの眺め。黒光りする床や家具が落ち着きます。BGMはブリティッシュロックがガンガンとかかっています。だらだら寛いでいる内に、オーストラリアからの観光客に違いないと思われる家族旅行っぽい一団がさっと飲んで食べて去って行きました。
お店のお兄ちゃんが「ハギスどうだった?」と聞きに来たのですが、一瞬私はヒアリングできずAちゃんに助けてもらいました。「彼女は好きみたいよ!」おお~っという表情を作りニッコリ笑っていました。

Aちゃんは留学時代、ホームステイ先で晩ごはんを食べてからみんな此処に集まり、飲む人も飲まない人も色々とおしゃべりをしたりしたそうです。何にも頼まなくても此処に座ってたりできる、と云うのがいかにもpublic houseらしい。

こんな明るい内からふわあっと酔っ払い、日焼けだかアルコールだかどっちの所為か判らない赤い顔でパブを後にしました。幸せ。
やはりB&Bまでは徒歩でカロリー消費。
本屋さんに寄って、ブリジットジョーンズの日記とスコットランド料理の小さな本をディスカウントで購入。英国って本屋さんで普通に値下げしてくれるからいいなあ、と単純に購入する側から思うのです。
左はScott’s Monument、前回来た時には修復工事中で覆いが掛けられていました。今回は綺麗になっていたけど、中には入らずに終わりました。
帰り道にある、お人形やテディベアの病院。地下への階段に、人間の裸足の足跡があるのも可愛くて、いつも視線が釘付けでした。