2000年 イギリス篇 The Gainsborough Hotel, Harvey Nicholls, Kensington Gardens

朝食

スコンとコーンフレークとミルクティ。
名残を惜しむかのように、Tescoのティバッグで入れた濃いミルクティを何杯もお代わりしつつ。
庭でTamiと共に。
そしてコーチステーションまで送って貰いました。
「私は多くの生徒と楽しむことが出来たけど、貴女とは本当の意味で楽しめたのよ」
「私も・・・Cheltenhamは私の大事な故郷だなあ」
「それは家にいるように寛げたって事?」「そう」「こんな感動的なことって無いわ」すごい泣きそうな気持ちに。

London行きのコーチに乗り、Cheltenhamに別れを告げました。

Londonにて

各種博物館のガイドブックで既にスーツケースは尋常でない重さ。なのにVictoria Coach
Stationに着いて、South Kensingtonまで地下鉄に。Taxi乗り場は長蛇の列だったし。しかしVictoriaはCircle&District
Lineのホームへはliftもエスカレータも無い!うわあ、泣きそう・・・。と思ったら、「お持ちしましょう!」と、多分中国系の男性がスーツケースを持ってくれたのです。こんなこと初めてで嬉しくてビックリしました。
South Kensingtonに着いた処、此処でも階段しかない!覚悟を決めてよいしょ!と持ち上げつつ登ろうとした処、「Hang on!」とがっしりした大柄な男性が軽々と改札のフロアまで持ち上げてくれました。またもや感動。
最後、地上に出る階段の処で「お手伝いいたしますわ」と紺のジャケットを着た上品な年配のご婦人が手を差し伸べてくれました。しかし、流石にこんな華奢な方にお願いする訳にもいかないので「いえいえ大丈夫ですよ、ご親切に有難うございます」とかもたもた喋ってると取っ手を取られてしまい、慌てて下から支える私。もう一人若い女性が「私も手伝うわ!」とさっと寄って来て一緒に運んでくれました。
日本でこんなみんなによってたかって親切にされたことって無い気がします。みなさんにそれぞれお礼を充分に云えたかどうか怪しいのですが、とても温かい気持ちにさせてくれたり、自分自身こんなふうに誰かの役に立ってるか反省させられたり、taxiではなく地下鉄にして良かったと思いました。

Kensington Gardens

ホテルに着いたのですが、部屋の用意があと30分かかるというので手続きだけして、荷物を預けて散策に出ました。
行き先はKensington Gardens。此処に来るのは実に10年ぶり。Dianaさんが居ない、と云うこと以外は全然変わっていないのではと思われるくらい、記憶のままでした。ただ、今日は日曜日だから賑やかだなあと云うのはありましたが。Albert Memorial(左)や、Royal Albert Hallも久しぶりに・・・。

リスが尻尾の先までしなやかに動いたり、だるまさんが転んだをして遊んでるみたいに、ぴたり、と止まる仕草も可愛い。公園ではいつでもリスや様々な鳥さんが人々と一緒に過ごしているのです。


オランジュリ―でアフタヌーンティでもしようと思ったら、あと30分待たなくては。

30分って待てなくてそのままお庭を鑑賞してひとまずホテルへ戻りました。

今回は此処一帯が「私のお庭」。

The Gainsborough Hotel

South Kensingtonの駅から歩いて5分くらいの、プチホテル。外観はホテルと知っていなければ普通のタウンハウスだと見過ごしてしまいそう。
前の道はは車もさほど通らず落ち着いています。
お向かいは系列ホテルのGallery Hotel。
玄関のドアを入ってすぐ右がフロントで、左側にSitting room。
ソファのすわり心地もよく、朝ゴハンの後はいつも此処で日本の新聞をちらりと読んでから部屋に戻りました。

(左)階段。でも荷物はクラシカルなリフトで運んでくれました。
もっぱら普段はこの階段で移動して。
(右)廊下。腰壁はサーモンピンクで上の壁紙は縦ボーダー。典型的なイギリスの内装の一例です。
プチホテルのシングルルームに初めて泊まったので、部屋の狭さに驚きました。しかし不思議とこの空間に一週間居るとなんだか落ち着いてしまいました。
後からこんなものだと聞き、それはそれで納得を。
ファブリックが花柄でとってもlovely!イギリスにいるなあと云う実感が改めて湧きます。
私の部屋はQueensbury Placeに面した110号室。
TVは衛星も各種、BS日本もあって3週間ぶりにNHKのニュースを見ました。

アメニティも一通り充実のラインナップ。
右下はティッシュで、毎日必ずお花のようにふわふわっと形作って置いてありました。細かい処が微妙に行き届いていて、美意識が感じられました。

シャワーブース。

バスタブのみの暮らしを2週間してみると、シャワーのみの方がどんなに楽か。

散策

お昼を食べそびれてるので、せめてお茶をと思い、Sloane Square方面へ。Yuyuさんの本に書いてあったThe General Trading Companyの地下のカフェを目指したのですが、あいにく日曜休み。
そのままSloane Streetを北上し、Harvey NichollsのFifth floorへ。此処のカフェはお隣の回転すし屋さん共々長蛇の列・・・しかもかなりの日本人の方々が。
みんな考える事は同じなのね・・・と思いつつ、food Hallの散策に切り替え、あれこれお買い物。ハーヴィニコルズのパッケージはモノトーンでお洒落な雰囲気。お茶をお土産に幾つか買い、あとは昼夜兼用のデリなどを調達。スーツケースの重さを気にしなければ、相当買いまくってたことでしょう。此処はパラダイスの一つなのです。
そしてBrompton Road、Cormwell Gdnなど経由してホテルに戻りました。

夕食

鮭のフィッシュケーキ£2.95 ギリシャ風サラダ£2.10、オーガニックのルバーブヨーグルト69P、松の実ロールとカラントのロール70P
お部屋の紅茶でミルクティ。
鮭のフィッシュケーキはボリューム満点で、しかもサッパリしていてとても美味しい。サラダは野菜とかチーズとかが嬉しかったけど、ここまでオリーブをたくさん食べると私には飽きがきてしまって、210gの量はちょっと多すぎました。
英国ならではのルバーブを堪能。この酸っぱさが良いのよねぇ。
とても満足なディナーでした。
夜な夜な、このように夜お茶しながら、明日の計画を立てていました。
ロンドンでは晩ゴハンをデリ&スーパー巡りをしようと思い、毎晩違う処での購入を計画。もっぱら街歩きにはBTAで貰った地図が便利でした。地球の歩き方は重いからいつもホテルで予習してから置いていきました。身軽が一番。

Euro2000は、今夜、フランスの優勝で幕を閉じました。
夕方出掛けた時、仏旗を振り回している集団を見かけました。
夜も何処か近くで物凄い騒ぎが起こっているのが聞こえました。きっとフランス人?