2000年 イギリス篇 ヴァージンアトランティック航空 VS901~Bathのホストマザー宅へ

昼食

ベジタリアン食。
ピーマンとミックスリーフのサラダ。トマトとオリーブとレタスのサラダ。パン。ほうれん草とリコッタチーズのカネロニ。フルーツ4種。紅茶。

席を予約するときに頼んでおきました。
一つ目のサラダとメインは通常のミールと一緒でしたが、他の人の「チーズ&ビスケット」が「トマトとオリーブのサラダ」に「ブラックベリー&アップルクランブル」がフルーツ盛り合わせに変わりました。
あまり満腹感が無くて、胃の調子が軽く感じられ、機内の食事としては適してるかも。

諸々・・・
関東の入梅のニュースを聞き届けてから、しとしと降る雨の中、自宅を出て、日本脱出。なんて解放感!
初めての1人きりの渡英の割には、心穏やかで、映画を一本楽しみ、リフレッシュメントのアイスが小さくなったなあとか、やっぱり穴子と海老の笹寿司は美味しいなあとか呑気な調子で過ごしていました。
難点は渡英直前に気管支炎にかかり、多少の発熱と時折酷い咳に悩まされていたこと。食後と食間のお薬を「早く治りますように」と祈るように服用しました。
またT.M.RevolutionのBoadingと云う曲が邦画のチャンネルで流れていて、これが私の気持ちにしっくり来ておりました。

機内販売が3年前とはすっかり変わっていました。そして大好きなBurberrysの紅茶が無くなってる。
アメニティグッズもとても様変わりしていました。
しきりに友達が「昔のブルーのインクのボールペンが良かったのに~」と云ってたのですが、見て納得。確かに昔のほうがイイ。グッズも全体的に蛍光色で私の趣味ではない。
その中で意外とお役立ちグッズがあって私はとても気に入りました。ポストカードを入れておけるケースです。
バッグの中でポストカード(大きいサイズのは駄目)を保護できるので重宝しました。

とは云え、クルーはとてもフレンドリーだし、エンターテイメントも充実してるし、やはりヴァージンはいいですよねぇ。
帰国後、ヴァージンの計らいでとても素敵な旅の締めくくりが出来た方のお話を伺ったので、それを披露するのは最終回のお楽しみにしておきましょう。

軽食

ベジタリアン食。サフランライスの上に、数々の野菜がのっている。全粒粉パン。フルーツ盛り合わせ。紅茶。

メニュー見て「しまった~」と後悔したミール。通常食にはsconeがつきます。
ヴァージンのsconeってどんなんだろう??

ヒースローの懐かしい光景に「帰ってきた!」の気持ちで一杯になりながらスーツケースをガラガラと押していきます。
・・・・ここまでは、おおむね呑気。

最大の危機?

到着口に私のフルネームを記したカードを持ったドライバーがいる筈でした。いませんでした。
お迎えのドライバーは他にも沢山いて紛らわしいし、交通事情で遅刻することもあるだろうから1時間は時々丹念に探しつつ、おとなしく待っていました。
それにしても怪しいので、合計3回呼び出しをかけて貰いました。でも現れない。どうして?
エージェントに電話しても留守電になってる。非常に情けない声でメッセージを何度か残す。こんなスタートになるとは思わなかった。
私とは逆の立場の人もいました。ピックアップしたい人が現れないドライバー。時々目を合わせては「まだだねぇ」と慰めあいました。
辛抱強く待つこと2時間。不意に私の名前がコールされる。振り返る。居た!!!!
良かった~~これでBathに行ける~~~~。その場でへたり込みたくなるくらい体の力が抜けました。
例のドライバーの待つ人はまだ来ない。あの後会えたのかしら?

ドライバーと会えなかった時にはとりあえず待つ、アナウンスして貰う、最終的には自分で行く。これが原則だと事前に云われてたのですが2時間は長い・・・。
後で聞くと、日本から英国に到着予定時刻の連絡が間違っていたそうです。
この一ヶ月で一番途方にくれた出来事でした。

ホームステイ先

20時頃、Bathの小高い丘の上の家に到着。
威厳のある、でも優しい笑顔で出迎えてくれたのは、ホストファーザーのJulian。まずスーツケースを私の部屋に運んでくれた上で、軽く家の中を案内してくれました。
4階建てのジョージアン建築のterraced Houseです。

GF・・・リビング(TVもここで観る)、ダイニングキッチン(3度の食事とレッスンはここで)、ユーティリティ、庭への出入り口。
1F・・・玄関、シッティングルーム、SueとJulianのオフィス。
シッティングルーム。
リビングもそうだけど、所狭しと本が沢山ありました。
このお部屋が一番上品で、フォーマルな来客の時にはまずここで過ごすようでした。
一回だけレッスンを念願のこの部屋で受けたのですが、落ち着きのある調度品に囲まれて幸せ・・。

2F・・・私の部屋、ゲストルーム、バスルーム。
きっと日本人が一番苦手な、バスタブのみのタイプ。
どんな風に工夫してお風呂に入ったかは、秘密にさせて下さい~。
人間、どんな環境でも慣れるものです。気持ちはすぐに順応できました。
幸い、入浴時間が誰とも重ならず、お湯がふんだんに使えたのでその点は安心でした。

3F・・・家族のプライベートルーム。私は一切立ち入りませんでした。

階段が延々と続く。。。これは、2Fから3Fの間の踊り場を。
1Fから2Fの踊り場には、butler’s tableというのがありました。(うかつにも写真撮ってなかった!)
その存在に古い時代を偲ぶことが出来てとても喜んでしまいました。
執事がアーリーモーニングティや朝ゴハンをベッドに運ぶとき、ちょっとそのテーブルにトレイを置いて、ネクタイを今一度きちんとまっすぐに直したりしたのかしら。

室内や廊下にはこの手の灯りが沢山ありました。

結構和風好みの彼らなのです。

私の部屋

机の上。いつもあたふたと辞書を引いたりしていました。
あとは、ポストカードを書いたり、日本語の日記を書いたり。
ベッドリネンは4日に一度お取替え。その度に写真撮りましたので、後日のお楽しみ。
ここには写ってないのですが、頭上の棚には日本の人形類がずらりとあり、きっと日本からのお土産なのでしょう。
正直、英国で日本的なものに囲まれているのは何だかなあという気持ちです。

お部屋はとっても広く、椅子は合計3つ置いてあります。(家中、椅子だらけ)
インテリアは「一般的な英国風」のイメージとはかなり違っていたのですが、ある意味「英国風」なのかな。
天井と壁の境目を見ていて気が付いたのですが、本来はもっと広い部屋だった形跡が。
テラスドハウスにした時にまず分断され(開かずの扉があるのです、どう見ても扉の向こうはお隣さんのお部屋って感じ)、更に隣の物置を作る為に壁を設けたようです。
備え付けの鏡の前に持参のコスメ類を並べる。
左端の「クタクタスヌーピー」は、愉快な仲間たちの会社のお餞別。
クッタリとした手触りは、元気の無い時の安心の素でした。
右端は、備え付けの孫の手(苦笑)。結構怖くない?
机の左側が上げ下げ窓で、門を見下ろせます。
止まってる車は、家族の車:マツダのワゴン。
急な坂道の狭い場所に、器用にマニュアルで縦列駐車してしまうからお見事。

このような環境で2週間のホームスタディin Bathが始まります。

案内が済んでから、お茶を頂き、Sueが庭仕事からもどって来、犬の散歩から帰ったJustine(女子大生、この秋就職)、階上から下りてきたSebastion(男子高校生)とともに21時過ぎ頃から晩ゴハン。
かなり疲れれていて、何食べたかサッパリ覚えていないし、写真すら撮ってないし、会話するのもしんどくて、プディングの頃にはもう半眠り状態。そしてやっと日が暮れ、辺りが夕闇に。
部屋に帰るときにa glass of waterを持たせてくれたので、Notting Hillのワンシーンを思い出して少し喜びました。
最後の力を振り絞り、入浴&就寝。本当に長い一日でした。