シシーチョコ


ウィーン土産のSISSIチョコレートとコーヒー。
ひんやり冷やしたダークなチョコには、ラズベリーのソースがしのんでて、
一日一粒と決めて、おやつを楽しませて貰いました。
ありがとう~。

シシーってオーストリア皇后エリーザベトで、なんとウェスト50センチを保つため、
無理なダイエットを敢行していたとか。
なのにチョコレートには目が無かったらしく、気持ちは判るような・・・。

さて、昨日の『父親たちの星条旗』に続き、こちらのDVD鑑賞についても。
『硫黄島からの手紙』

こちらは、ひたすら切ない気持ちになる映画でした。
栗林中将や西郷が、自分の家族に宛てた手紙を中心に、
硫黄島でのすさまじい戦いを描いたもので、父親たちの星条旗に比べると、
淡々度合いが強くなっています。

西郷役の二宮くん、猫背で何処か冷めてる様子で、やるせない雰囲気がよく出ています。
出兵前の家庭で、悲しみにくれる花子(裕木奈江!)を優しく慰めるシーンが、
とても温かでした。

栗林中将の、合理的な考え方の下に大幅に作戦変更された、
地下坑道作戦や、自決や万歳攻撃禁止などで、圧倒的に戦力で勝るアメリカ軍を
てこずらせたそうですが、準備にかかった期間や、抵抗した期間の日数の長さが
今ひとつ判りませんでした。
興味を持ってあれこれとネットで調べて行くうちに、概要を頭の中で補完しています。

バロン西といい、素晴らしい人材を勿体無いことにしてしまう、
本当に阿呆らしい戦争です。

アメリカ軍が攻撃の後いちいち一服してたりするのに、日本軍はろくな食料も水も無く、
雑草汁で飢えをしのいでいて、最後の方は5日間も飲まず食わずの状態。
服装も前者は色々と装備しているのに、西郷たちの服装のなんと軽微なこと。

硫黄島の映像は、色合いをとても抑えていて、それだけに
日の丸の赤い部分や、炎がより際立って感じられました。
それだけに、海や空って青かったのね・・・と、逆にドキッとするシーンがあったり。
栗林中将のアメリカでのお別れパーティのシーンのきらびやかさが、まぶしかったなあ。

架空の登場人物では、野崎がいい味出していました。
一度見たら忘れられないインパクトがある、濃い顔立ちですが、
おおらかなほのぼのした人柄がにじみ出る俳優さんは、実はコメディアンで、
宮崎出身でアメリカで頑張っているらしい、と云うことを知り、今後注目したいです。

日本を妙に誤解した描き方じゃなかったのが、よかったです。
もう一度観ようかしらと思いつつ、戦闘シーンが怖くて
どうしようかな・・・とグズグズしています。。。
余韻のある作品です。

公開から遅れること半年以上、今頃硫黄島のことを色々知りたくなっています。