東京:銀座「虎屋菓寮」

くろみつのあんみつ950円に、あんずをトッピング100円。

北野武監督「座頭市」をマリオンで観てきました。
彼の作品は、刃物や飛び道具がたくさん出て、血もたくさんなので
今までには「HANA-BI」を見た筈ですが、時々画面を直視できず、
ラストシーンしか覚えてないテイタラク。
今回もそんな不安を充分抱えつつ、ぎりぎりセーフで確保した席は最前列。
そもそもどうして今回観たいなと思ったかと云うと
タップダンスのシーンが強烈に印象に残ったから。

殺陣のシーンはやはり全くもって観ることができず、
心の中で鳥のさえずりに変換したり、草原をイメージしたりと脳内フィルターをかけていた為
鑑賞料はきっと800円くらいで良かったかも。
確認できなかったのが残念ですが、刀とか血とかCGらしく、
どんな風だったんだろうなあ。

とはいえ。
半分くらいしか画面を観てなかった私でもこの映画は素晴らしいと思いました。
ベネチア国際映画祭で受賞したのも納得です。
エキゾチックなのです、貧しい村人の民家や踊りや遊郭の華やかさ、賭場の雰囲気。
あと白湯(多分お茶じゃない筈)をズズとすする音、
土の道でかかとをジャッジャッと引き摺って歩く下駄の音、
まあ三味線の粋な音色は云うまでもありません。

時々織り込まれるリズムに何だか心も躍ります。
絶妙で観てて心地よいのです。
エンディングロールを観て知ったのですが、
鈴木慶一さんだったのですね~。
音楽が全体的に好きだなあと感じていた作品の最後で
慶一さんのお名前を見ると嬉しくなりました。

おせいちゃん素敵~。
彼のことを初めて知りました、浅草に行っちゃおーかしら。
おばさんもいい感じ、37年前には同じ座頭市で乙女の役をしていたそうで
キャスティングの妙も楽しめます。

一つ一つのエピソードやキャラクターにカタが付いてカタルシスも得られ、
武さんカッコいいし、
タップダンスのシーンは文句なく楽しい!
着物で踊ると何だかエロティックです。
編み上げ下駄?が凄くカワイイ。
お笑いも勿論忘れていない。
ネタばれしないで喋れる範囲はこれくらいかな?

映画の後のお茶の時間は茶店っぽく銀座のとらやで。
TORAYA CAFEの後で、普通に虎屋で羊羹食べたーいと思っていました。
メニューを開いた時までずっと栗蒸し羊羹と決めてたのに
あんみつの写真見たらもうあんみつしか考えられなくなり。
大満足。
この豊かなあんみつをとくとご覧あれ。

こちらは練乳トッピングを追加したかき氷。

底にたっぷりとあんこが!
今日は暑くて、カキ氷がたいそう出て専用の粒あんがなく、
あんみつ用のこしあんしかご用意できない、といわれましたが
それもまたよし、と云う感じの貫禄のカキ氷でした。