2018/07/01

長野:松本「ナチュレフレンチ菜(さい)」


長野県松本市の明神館に宿泊した際のディナーをこちらのページに独立させることにしました。
ヒカリヤニシでのランチ以来、ここ関連ではもう絶対に美味しいものが食べられると信頼しているので、<信州和牛プラン>で予約していました。フレンチレストランのスタッフさんが実はチェックインの手続きをしてくださっていて、合理的という面もありますがなんというか旅館全体一丸となってもてなしている感じがしました。初めてのレストランなのに顔見知りのスタッフさんがいる、という感覚もいいですねえ。
さて夫はソムリエのおすすめの、長野県産ワイン4種セットをオーダー。卓上の小物も山という土地柄を表現していて可愛いです。私はニワトコの花をトニックで割ったものを。

お料理の前にお店からの提案があると籠が目の前に置かれました。元気そうなアスパラの白と緑、前者はフランス産で後者は近隣のものとのこと。さらにサマートリュフ。最後は牛を信州和牛にするというものでしたが、私たちはすでにそれだったのでそのシャトーブリアンにしては?という内容に。サマートリュフはすでにお料理の中に含まれているらしかったので、アスパラとシャトーブリアンをお願いしました。見事なアップセル、しかも私たちにとってもより楽しいメニューになりそうという気持ちにさせてくれる、ウィンウィンな感じです。
前菜3種。これは法蓮草のムースだっけ?蛤が乗っています。香りがすばらしい。

予め貝類と甲殻類のアレルギーを伝えていたので対応いただき、私のはキノコに差し替えられていました。こちらの香りもすばらしい。

後の二つは木のボードにディスプレイされています。手前は揚げたカダイフとグリンピース。

細いパスタのようなものがカダイフというのだそう。初めての食感、というか指でそっとつまんで口に運ぶまでも若干の緊張が走りますが、その対価は素敵にぱりぱりとしていました。その奥には、フォアグラと林檎。

贅沢なディナーの幕開けを知らせてくれます。ゼリーで包まれてまろやかな味わいでした。林檎の酸味もアクセントになりますね。
パンは、シェフのレシピで焼いてくれる薪窯のベーカリーのものだとか。

器の中に蕎麦の実?全体的に温められていて、パンがほんのりと温かい。
お次は、鮎。

最初にコースを説明いただいた際にもそんな風には聞いていたような気がするのですが、いざお皿が目の前に運ばれてくると、そのビジュアルが想像を超えていて驚きます。なんという仕事ぶりだろう…。キュウリのソースとか蓼のジュレとか、白いのはなんだったっけ。楽しくいただきました。
蕪のブラマンジェ。

これは実は蟹が使われているため、私には信州サーモンの冷薫と安曇野の山葵ソースの一皿に変更になっていました。

地元的なものを食べたい我が家的には、私のお皿の方に軍配が上がりました。ふふふ。やっぱりこういうのは嬉しいです。
ここで追加オーダーしたアスパラ2種がやってきました。まずはこのスタイル。

卵の黄身のソースが、大豆を敷き詰めたお重の上に乗っています。スタッフの方がこの卵の黄身をスプーンでアスパラにトッピングされたパルミジャーノチーズとよく絡めながら掛けていき…こんな感じに。

濃厚なソースにフレッシュなアスパラが絡まってなんとも官能的な一皿でした。
玉葱のポタージュ。

…からの鯛は、春菊やセリ、ミツバと共に。

鯛は勿論、香味野菜のかき揚げがまたいい感じ。そしていよいよ、信州プレミアム牛のシャトーブリアンです。

なかなか普段の暮らしでシャトーブリアンという単語と交わることがないため、折角のこの機会に奮発をしましたが、いやーよかったです。もうシンプルに、美味しいんですねえ。肉質も柔らかくきめ細やかで口の中でほどけるよう。
シェフの遊び心の“ビールと枝豆”。

ビールに見立てたのはなんとパインジュース。そして枝豆はマカロン。面白い。なぜか怒涛のおやつ攻勢。

金柑というタイトル。左側のメレンゲを割ってみると…。

中からとろーり金柑のシロップ的なものが姿を現しますので絡めながらいただきます。右側はアニス風味のオレンジのシャーベット。
最後はミニャルディーズ。

アガーで閉じ込めたさくらんぼ、ココナッツの柔らかい繊細なデザート、地元の花豆を大豆の粉で包んで焼いたお菓子、そしてオレンジをねっとりと煮詰めたお菓子。どれもこれもが全く異なる風味でものすごく楽しい。

夫はエスプレッソ、私は普通にホットコーヒーで締めくくりました。実に満足で満腹で倒れそう。
しかもこんな感じのフレンチを素足にスリッパで頂ける気楽さ。お客さんの半分は浴衣に半纏姿という寛ぎっぷりでした。
私はワインを飲んでいないので、4種のそれぞれのお料理への組み合わせ方については殆ど覚えていませんが、いずれもいい感じで夫は楽しんでいたようです。
その内の1杯は、ここから車で10分ほどにあるワイナリーのものだとか。

さて部屋に戻ると本当にお夜食が用意されていて、ひっくり返りましたよ。ここまでで口の中が甘くなっていたから、しょっぱいお夜食でちょっとすっきりしました。