神奈川:横浜「ホテルニューグランド コーヒーハウス ザ・カフェ」


思い立ったら出掛けようと決めたので、この日はこれまたずっと行こう行こうと思っていた横浜のホテルニューグランドへ。

数十年前の春に広島から神奈川に引っ越す際、春休みでホテルがあまり空いておらず予備知識が全くないまま、こちらのホテルに宿泊した覚えがあります。びっくりするほど寒い雨だったことと、部屋のカップにソーサーが付いていて「おおっ」と思ったことが強烈に印象に残っています。ホテルが何だか素敵で、当時ビジネスホテルにしか泊まっていなかったのですが、自宅でもソーサーを使わなかったのに、ここではソーサーが付いてる…!というやたら衝撃を受けた次第です。それからカップ&ソーサーでお茶を飲むことにやたらハマったなあ。

で、その後関東で暮らす内、こちらのホテルのカフェは、シーフードドリアやナポリタン、プリン・ア・ラ・モードの発祥のお店だったことを知り、ホテルニューグランドにまたお邪魔したいとずっと思っていました。とは言いつつ中々その機会がなく、「ええい、カフェにだけでも行こう!」と思い立ったのでした。

横浜といっても石川町で降りるのは恐らく10年近くというご無沙汰です。当時はエビチリも食べた記録もありました…。中華街は春節の名残かな。

ニューグランドのカフェについたところ、名前を書いてしばし待つとのことでした。人気で満席なんだなあと思いきや、いざ30分ほどで呼ばれて席に案内されてみたら、とてもゆったりとした着席ぶり。というか私一人でこのスペースいいですかね…と申し訳なくなるくらい贅沢な空間でした。お陰で心置きなく寛げました。ありがたい。

シーフードドリアはエビのためもう私は食べられないので、自動的にナポリタンです。エビのアレルギーに気が付く前に来ればよかったなあ。こういうことからも思ったことはどしどしやっていかないと、後からでは叶わなくなることもあると実感しています。
空気が冷たい中を歩いてきたのでサラダではなくスープで温まりたい気分でしたので、クリームコーンスープでまずは始めました。

ホテルのコーンスープはいいですな。

そして冒頭のナポリタン。パスタは柔らかめ、ハムやマッシュルームなど具が多めで、トマトソースは深みがあって美味しかったです。ここ数年は喫茶店でナポリタンというパターンも多くなってきたので、なんというか本家に詣でたいという気持ちが強くなっていました。方々の稲荷神社に参っていましたが、京都伏見稲荷に参拝できた数年前の満足感と似ている感覚です。違うかな?

実はコーヒーも最初に持ってきていただいていました。

何故ならお代わり自由だからというのと、電車に揺られ、中華街を突っ切って歩いてきたので喉も乾いていたから。ナポリタンが終わった処でお代わりをお願いし、プリン・ア・ラ・モードを追加オーダーしました。ホテル開90年記念の特別なプリン・ア・ラ・モードもありましたが、とにかく私はこのデフォルトのものを。

美しい…!プルーンのコンポートも添えられているのも嬉しい。プリンは勿論昔ながらの固めので実に理想的です。生クリームもすこぶる美味しい。すべてがきちんとしていて、うっとりしながらいただきました。

接客もタイミングが素晴らしかったので、とてもよく目配りをしているのだなあと感じました。だからこそテーブルにお客さんを詰め込まずにゆったりしているのかな。今度は誰かと来て窓際の席を目指したいと思います。

結婚式も行われていたようで、こちらの階段はこの日は見るだけ。

今度いつかまた宿泊できる日を楽しみにしています。

神奈川県に住んでいた時の自分のお決まりのコースとしては、中華街からの元町商店街でウチキパンと元町ユニオンでした。ウチキパンは身動きもままならないほどのお客さんだったので今回は断念…。元町商店街はちょうどチャーミングセールでいつも以上に賑わっていました。

元町ユニオンに久しぶりに足を踏み入れてみますと、当時はワクワクしていた海外の食品のパッケージを眺めてももう見慣れてしまっていたのだと気が付きます。成城石井やカルディってすごいなあと思います。昔はこういうのに触れるお店が限られていたのですよねえ。本当に豊かな世の中になったなあと感じます。

さて、引き続き商店街を歩きます。最近実に物欲がなくなっており、むしろ物を処分することの方が多いくらいですので、この賑わいそのものを楽しんで歩いておりましたら、ポンパドールの店頭で足が止まりました。

今ではほぼ全国規模で見かけるこちらのパン屋さんは、元町が第一号店。折角ならパンを買って帰ろう!ということで「元町本店オリジナルセット」を購入しまして、ずっしりとしたパンを抱えて帰りました。

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