2013年 神奈川篇:ホテルハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ

ホテル「ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ」(神奈川県足柄下郡箱根町)


箱根で泊まってみたいホテルが2つあり、その内の1つに泊まる機会がやって来ました。
処がその前夜に夫が体調を崩してしまい、私は今回は取りやめにしようと強く主張しました。
翌朝病院で処置をして貰うと、絶対に出掛けられないと思っていた体調がぐんと回復していて、お医者さんからも「食べられそうなものは食べても大丈夫。熱が下がったらお風呂も入って良い」と快復のお墨付きを頂き、それならばと無理をしない条件で出掛けることにしました。

2008年に初めてザ・箱根という旅行をして、箱根の東京からの距離感や独特の自然、温泉があることなどから大好きになり、いつか夫ともこの旅行を共有したいと思っていたので、何とか出発できたこともほっとしつつ、家に居た方がよかったのかと自問自答しつつロマンスカーに乗りました。
ホテルとロマンスカーがセットになったツアーで、朝早い時間に指定していたロマンスカーは既に乗れなかったのですが、指定を別途取り直しました。

箱根湯本の乗り換え時に時間ができたのでお土産屋さんをじっくりとみて、今度は箱根登山鉄道へ。
箱根フリーパスも一緒に買っていたので、ここからパスで楽楽です。
このスイッチバックもテンションが上がるのですが、気が付くとチラチラと白いものが舞ってくるではないですが。

強羅駅でお迎えの車を待つ間も、乗り込んだ車が坂道を上がっている間も、目に見えて雪が積もっていきます。
すごいすごいと驚くばかり。

とはいえ、夫も長距離移動で疲れたようでどうも熱が上がってきている様子…。
チェックインの際にホテルの方に色々と事情を説明し、夕食をアレンジしていただくことにしました。
たくさんのご配慮を頂き、心から感謝しています、ありがとうございます。

冒頭の写真のベッド、お互いのスペースも確保できて、しかも寝心地もよく、夫はとにかくぐっすりと眠ることができました。

そうそう、まずは玄関があり、靴を脱いで上がります。

この寛ぎの感覚がまずほっとしました。
館内は、こちらのサンダルで出歩いてよいのです。

館内用浴衣と丹前とサンダルでお風呂も食堂も行って良いとのことで「ホテルなのにいいんですか?」と驚いていたら「箱根という土地柄、そのようにさせていただいています」とスタッフさんもニッコリと。
日本的な過ごし方をしていいのもありがたいですね。

ブーツはホテル滞在中に要らなさそうなので、靴磨きサービスに出して、ピカピカにしていただきました。

部屋と窓の間にちょっと板の間があり、テーブルと椅子、ミニバーなどがあります。

板の間とカーペットの間の間にはガラス戸とカーテンがあります。
窓の外を見える状態にしたいので閉めませんでした。

デスクとテレビ周り。

そのまま視線を左にやると廊下。

ゆったりしてて嬉しくなります。
その廊下を玄関へ向かう途中にバスルーム。

手前にはクローゼットがあります。

洗面所もゆったり。

ミネラルウォーターがここに置かれているのも心憎い。
そして憧れのタオルウォーマーがあるのも嬉しいです。
お風呂も日本風に入れる造り。

シャンプーとか。

お風呂用の石鹸とか。

ああ、でも私はせっかくの部屋風呂には一度も入らず、大浴場の方ばかりに行ってしまいました。
まあ部屋風呂は温泉じゃないし、折角なら大浴場の方がいいけど、こっちもどうせならと思ってしまう貧乏性です…。
夫は熱があるうちはこちらをさっと利用していて、逆に助かりました。

お茶セット。

こちらにもミネラルウォーターがあり助かります。

窓際のテーブルセット。

こちらが有り難いディナーの場所となりました。

夕食


フレンチを予約していたのですが、朝も昼も食欲がなかった夫には無理そうだということで、彼のはキャンセルして雑炊をオーダーしました。
すると土鍋できちんとした出汁ですこぶる美味しそうな雑炊がやって来ました…!
ずっと食べていなかったことを差し引いても、さっきまで寝ていた彼が「美味しい美味しい」と8割方食べることができたのには驚きました。
とても美味しそうだったので、少し味見すればよかったなあと食い意地の張った私などは思った次第です。

さらに胃に優しい白身のボイルが温野菜とともに。

陰影が激しくて、写真がどうにもこうにもですが、こちらもたいそう美味しかったそうです。
デザートのフルーツ。

すべてが丁寧で、感動してしまいました。

さて私の方はといいますと…
まずはりんごのジュレ クリーム ビーツのグラニテで食欲を刺激されます。

前菜は選択することができ、キノコのテリーヌ クルミ添えにしました。

ジャガイモのエクラゼに乗った真鯛のコンフィは…

コキヤージュソースを張り、柑橘フルーツ ハーブを添えて。

エクラゼとはなんぞやと調べたら、押しつぶしたという意味だそうで、マッシュポテトということですね。
コキヤージュというのも調べたら貝という意味だそうで、そういえばコキールという言葉は何となく知っていましたので何となく関連付けて覚えられそうです。
なんせ知らないことの方が多いので、こうして一つ一つ覚えていくしかありません。

メインのお肉系で選んだのは、岩手県産ほろほろ鳥のロティ
春菊クーリー トリュフとほうれん草のラビオリ添え。

クーリーとはペースト状にした、料理に添えるもので、中央のほろほろ鳥の皮のパリっとした処にかかっています。
ほろ苦くていいアクセントです。

パンはハーブの香りがするパンなど。

私のフルーツはこのような感じで。

ルームサービスだとどうしても冷めてしまう部分もあるので、シェフが本当に供したい温度感ではなかったとは思いますが、それでもどれも丁寧な味付けで美味しかったです。
今度はふたりとも元気なコンディションでまたお邪魔したいなと思いました。

食後は夫は薬を飲んで再び眠り、私はコーヒーを飲みながらミュージックステーションのスペシャルを観る…。

観ようとしているのですが、雪のため中々テレビが映らないのです…。
これは駄目だ…ということで、食休みがとれた処で、2回めのお風呂へ出掛けました。


お風呂へ行く途中のリビングの廊下から。

寝たきりの夫にこの景色を見せてあげたいなと思って撮りました。
お風呂はいつもタイミングが人々とずれているのか、貸し切りに近い状態で入ることが出来ました。

いい香りが脱衣場全体に広がっていたり、こまめに清掃をしていたりと快適でした。
お風呂のお湯は熱くて好みでした。
身体の芯からホカホカに暖まりながら、中庭に降り積もる雪を眺めていました。

話が前後しますが、夕方の時間はリビングではフリードリンクのサービスがあります。
私は夫も寝ているし、行かなくてもいいかなと思っていましたが、到着後すぐのお風呂でかなり温まり、折角なので少し何か飲みたくなって2杯ほどフルーツジュースを頂きました。
一人だったのでスタッフの方が声を掛けてくださったりして、やっぱり何かと行き届いているという印象があり、気持ちも暖かくなりました。


加湿器を借りて湿度を保たせつつ。
CDが引き出しに入っていたので、静かに音楽をかけました。

BOSEのスピーカーで静かに穏やかに。
夜遅くには雪は降り止んでいました。

明日は熱が下がっているといいなあ。
前夜ほぼ眠ってないのもあり、私も23時過ぎにはコトンと眠ってしまいました。
とにかくやたらと寛げる部屋だったなあ。