2004年 福岡篇:ソラリア西鉄ホテル朝食、プラザホテル天神、お茶の樹

朝食「トランスブルー」(ソラリア西鉄ホテル ラウンジ)

和風な取り揃え方をした朝食ビュッフェ、何故ならあまりパンに興味がもてなかったから。
お粥で決めようと思いましたが、うっかり納豆を取ってしまい。しょうがないなあとご飯もお代わり。明太子とか高菜とかね。ただ、がめ煮は、冷凍野菜使ってて、すが立ってるのが否めず、残念。
紅茶でふうと一息ついて朝ごはん終り。


チェックアウトし、郊外の昔の実家のあった辺りへ向かうべく、フロントでバスの時間を調べて貰います。今夜泊まるホテルにそのまま直行し、荷物だけ預けようと思ったら、ついでにチェックインの手続きだけして、身軽になってバス停へ。
私の実家のあった辺りへのバスは、なかなか来ない。やっときたバスに乗り、窓からキョロキョロ辺りを見回します。うわー、此処、こんな風に建て変わってしまったんだ、とか、この店は相変わらずこのままなんだ。。。とか、周りへの興味は尽きません。

目的地の辺りで降りて、元実家の前をそーっと歩き。住んでる方、申し訳ございません。こんなことって、凄くよくないことですが、ずーっと、夢ででたらめな実家周りとかがよく出てきて、なんだか今どうなってるんだろうって好奇心が押さえられなかったのです。20年近く住んだ家を出て10年以上、私の実家でなくなってからも10年経ちますが、今も人の気配が感じられてほっとしました。
言い訳だけど、ある意味私の中での供養のような感じ。有難うございました。

昼食「カフェスマイリー」(福岡市西区姪浜)

サンドウィッチランチ
仲良しの従妹(姉)と姪浜駅前で待ち合わせ。
姪浜でカフェをたまたま見つけていたので、此処もいいなーと思ってたら、彼女が連れてきてくれたのがなんとそのお店でした。ママ友が経営しているとかで。そのママ友の経歴を聞いて、私はとても感動し、励まされる想いでした。
是非お会いしたかったのだけど、この日は残念ながら叶わず。いつか、きっとお会いできるかな。地域にとても根付いたカフェのようで、大変羨ましい限りです。勤務先近く、というより住んでる地域に欲しいタイプのカフェ。
サンドウィッチは、水菜や鶏肉、ゆで卵など、見た目にはよく判らないかもしれませんが具沢山。野菜のコンソメスープ付き。デザートには、紅茶とチーズケーキを。
従妹ともしばらく会わなかった間のあれこれをずーっと笑いや驚愕を織り交ぜつつお喋り三昧。そして子供を預けているため、あっという間に時間になり、またしばしのお別れ。


藤崎駅で彼女と判れ、私は高取商店街から西新へ向かってぶらぶら歩き始めました。昔何度もぶらぶらした場所。商店街もかなり様変わりしていました。リサイクルショップ増えた?
通りすがりにロマンティックな小物をたくさん置いているお店を見かけて入って行き、アンティークな雰囲気のピアスを一つ買いました。

リヤカー部隊のおばちゃんたちは健在で懐かしい感じ、でもパチンコ屋さんが増えたような気がしてならない、西新。事前にちょっと検索してたら、私の好きだった横丁は「おもしろ21」という名称だったのをつい最近知りました。ストロベリーフィールズ、という喫茶店は、通りかかった時にドアが開き、今も若い子の賑やかなお喋りがどっと流れてきました。学生の頃、此処でデートしたかったんですよねえ、ふふふ。一応実行しましたけど。

西新岩田屋ってすっかり違うビルとしてお店が入っているんですね~。
懐かしいラーメン屋さん「しばらく」は移転してしまったようで、見つけられませんでしたが、本気で探そうと思えば人に聞いたりして探せたのにね。「しばらく」は最近東京の、水天宮とか人形町の辺りに支店を出しています。とんこつラーメンが食べたくなるとお邪魔する、東京のオアシスの一つです。
裏通りをそのままぶらぶら、と云うには相当な距離を歩いてることに気付いてはいたんだけど、何故か歩き続けてしまい、唐人町でくたくたになり、天神方面に向かってバスに乗りました。
ホテルにも近いし、大名の中央区役所前で降りて、目に留まった日本茶カフェの文字に惹かれて入りました。

お茶「お茶の樹」(中央区大名2丁目)

お茶の樹オリジナルセット。懐かしい八女の煎茶¥525。
入ってすぐ、煙草の煙がしたので、むむ?と思ったので、外に向いたカウンターの椅子に荷物を置きながら、何処に座ろうかと店内を見回していました。お店の方が寄ってきたので、「喫煙席はどちらですか?」と変な質問の仕方をしてしまい「こちらでも大丈夫ですよ」との答えに慌てて「いや、煙草の煙を吸いたくないので」と。
その時私が居た側、お店に入って右側は一応禁煙、左が喫煙のようですが、背後の大テーブルではすぱーっと豪快に喫煙中の女性が。うーん、微妙。
そのままカウンター席に着き、こちらをオーダー。お茶菓子は豊富な選択肢から悩みに悩んで、人気だという芋羊羹をセレクト。

オーナー風の方が運んで下さり、喫煙者を断るのが何かと難しいので申し訳ない、と云うようなことを云い、バーナーで炊いてるほうじ茶を少し掻いて行きました。
茶器も可愛いし、お湯は南部鉄瓶で沸かしていて気遣いが感じられるし、インテリアも明るい木の色が基調になったすっきりしていて素敵なカフェなのに、この一点だけがどうしても残念でなりません。
八女茶そのものは美味しいのに本当に残念。実は、福岡は中国からお茶が伝わった土地。いつも眺めて育った背振山に初めて茶が12世紀に植えられて、日本の茶の文化が始まったのです。

プラザホテル天神(福岡市中央区大名)

シングル7,100円に朝食840円をつけて計7,940円。
以前泊まったプラザホテルプルミエとは姉妹ホテル。部屋の鍵を貰って入ったら、ビジネスホテルのような感じでややそっけなく、室内はプルミエの方がずっといいなあと思いました。アメニティも淋しい感じ。
窓は、ガラスの外側は、扉が更にあり、外は見ないでね、と云う前提のよう。

エントランスがシックでカッコいい印象なので、お部屋に入った時の印象のギャップがやや淋しい気持ちに。
ベッドの頭側のところにあるのが、バスルーム。


それはそうと、歩き疲れて疲労困憊。足がクタクタなのは云うまでもなく、肩が兎に角凝って頭痛すらしていました。マッサージを受けないことにはこのまま倒れてしまいそう・・・。ネットがすぐ使えない状況って不自由だ。2年前の記憶を頼りに、ソラリアに続くINCUBEのビルへ。このビルは気をつけないと迷子になってしまう。
あった、ボディケア&フットケアのセラ。予約無しで今すぐ受けられると聞いて安堵し、全身のベーシックベッドコース60分¥6,300を受けます。90分ってのもあったけど、担当してくれる人が私に合うかどうか判らないしね。
奥まったベッドで身軽な恰好に着替え、気さくな感じのスタッフさんが担当してくださり、マッサージが始まります。んん?いい感じかも。Tさんも私の身体に触って大層驚いて、「頭痛いでしょう?」「そうなんです。今からラーメン食べようと思うのに、これでは具合が悪くて食べられそうになくて・・・」
マッサージして貰ってる間、こんなにお喋りしたの初めてです。大体ぼーっと夢うつつになってヨダレ垂らしながら寝たりするんだけど、方言交じりに話も弾み。心身ともにリラックスできました。90分にしてもよかったなあと、後悔。
スタッフさんはまだ施術したりない様子でしたが私が「これならラーメンが食べられそうです」とお礼を云うと安心したよう。今度またいつ来れるか判らないけど、貴女でお願いしたいです。

何処でラーメン食べようかなあと思案。天神コアの紀伊国屋で立ち読みして、なんとなく背中を押して貰った実感を得て、子供の頃よく親に連れられてきた、ビブレの地下の名代ラーメン亭に行く。時間も時間で、ビルに入ってるからか、お客さんもポツリポツリ、だけど、370円で割りとスタンダードなラーメンが未だに食べられるのが凄い。
カフェの喫煙にはうるさいけど、ラーメン屋さんの小汚さには寛容な私。

適当に通りすがりにソフトクリームなんて食べて閉まり始めた天神地下街を歩く。無性に閉店した後の地下街の雰囲気が好き。

地下街の中央インフォメーションの近くの旧岩田屋の処から地上に向かって階段を上がっていくと、女の子の歌声が聴こえてきました。こういう街で歌ってる人に殆ど足を止めたことがないんだけど、彼女の声とフレーズがとても印象的だったので思わず止まって聴き入ってしまいました。私の他には、大人が3,4人、女子高生風が5人ほど。
その時の私の胸にわーっと迫ってくる歌詞に涙がじわじわと溢れてきました。曲が終わると、TVっぽいカメラを構えた男の人が「今の、もう一回やってくれないかな?」とリクエストし、期せずしてその曲をまた聴けることに。その人とは別にずっと一人の男の人もカメラを回していました。
アンコールにこたえてくれた彼女に、最後にみんなで拍手。女子高生たちがわーっと近寄ってって、彼女に色々質問をしていて、彼女は「ゆい」(正式な表記の仕方は不明)といい、17歳とか。うわ、若い!
私も、自主制作のCDとかそういうのはないのかと尋ねた処、今その準備中でこれから制作する予定なのだとか。残念、欲しかったけど。「頑張ってね!期待してるから!」と私はその場を去りました。
いつか聴こえてくると良いなあ。

今日も一日色々あったなあ、とばったりと眠りに就きました。