長野:ホテルハーヴェスト蓼科

昼食


初めてのあずさ号に乗って、信州旅行に出掛けました。
お昼をまたぐので、駅弁を私は車内で買うことに。
ワゴン販売の方にリストを貰ってどうしようかなあと思ってたら、
夫が「これがいいんじゃない?」と決めたのがこの「信州あずみ野物語」1050円でした。
信州っぽいものが一杯詰まっていて、しかも味付けも濃くなくほどよくて美味しかったです。

安曇野産のお米を始め、安曇野産の牛肉での牛丼、無農薬栽培のレタス、舞茸の天ぷら、
信州りんごのワイン煮、ニジマスの南蛮、わさび漬、そして煮物。
なかなかいい駅弁でした。


夫は新宿駅でこちらの柿の葉寿司を購入。

信州に出掛けるのに何故、そちら方面の駅弁を選ぶのかが不思議ではありましたが、
食べたいもの重視だったんだなと理解する、押し寿司も大好きな西日本出身の私であります。
さば、さけ、あじ、たいの4種類あり、数もちょうど2個ずつだったので、半分ずつにして、
実は前述のあずみ野物語もきっちりシェアして食べておりました。
鮭が一番美味しかったねえと、二人の意見は一致しております。
どれも美味しかったんだけどね。

茅野駅に到着したら、空気がぴんと張り詰めたように冷たく感じました。
どれくらいの気温差が東京とあるかが実感できた瞬間。
駅の東側が最近びしっと再開発されているようで、綺麗な建物でした。
駅前広場には蒸気機関車が展示されていて、何となく撮ってみたり。

ホテルの送迎バスに乗って、目的地を目指しました。
正確には蓼科東急リゾートの中にあるホテルなので、
東急リゾートが茅野駅と往復で出しているバスでした。
実はどういう処なのかをあまり理解せずに出掛けたのです。

敷地内に入っても、林の中をどんどんバスは進み、行けども行けども着かない。
地図では見てきたけど、想像以上に広い場所で「すごいねえ」と夫と呟いておりました。
リゾートタウンの中でもバス停がいくつもあり、しかもホテルは3つあるらしい。
運転手さんに「ハーベストクラブにお泊りですか?」と尋ねられても、
「多分…」としか答えられず、結局運転手さんが確認してくださって、そのバス停で降ろしてくれました。

サイトや質問メールでは「ホテルハーヴェスト蓼科」としかなかったと思うのですが、
どうやらこの日の宿は「ホテルハーヴェスト蓼科アネックス」だったようでした。

室内


お部屋に入って広さに吃驚。
私たち二人では勿体無いくらいでしたがそれもそのはず、4人まで泊まれる広さのようでした。
このようにベッド周りは昼間でもこの薄暗さ。
固めのマットレスでこれはこれでぐっすり眠れました。

ベッドから見ると右手にキッチン、左手にリビングとなっています。

逆に見ると、右手に寝室、正面は玄関、左はバスルームとなります。

広いなあ。
回れ右するとリビング。

カウンターつきのキッチンが全室に完備されているそうです。

これがあるお陰で、ホテルの部屋がとても過ごしやすくなりました。
カウンター手前の棚の中はグラスやマグなど。

カウンターの内側はこんな感じ。

IHコンロが一口、右下にはオーブンレンジがあり、家庭的な過ごし方ができます。
鍋などの調理器具、食器の一式はそれぞれ525円でレンタルできるそうです。
何泊かするんだったらレンタルしたかも。
大きなプレート、スプーン、ナイフ、フォーク程度のカトラリーや、
やかん、電気ポットは備え付けられています。

カウンターの方から見るとこんな感じ。

部屋のリビングから見た外の風景。

あまり高原で過ごすことが少なかったので、こういう景色も見飽きない。

バスルーム


アメニティはサッパリとしています。

温泉に行く際は、室内のタオルやシャワーキャップを持っていくのを忘れないように。
でもシャワーキャップは温泉の洗面所にも置いていただけると嬉しいのになあ。

お風呂は家庭的。
温泉に行ってばかりでしたので、全然使いませんでした。
このアネックスは温泉「鹿山の湯」が連絡通路でつながっているので、
浴衣とスリッパで行けるのも気が楽です。

お茶(室内)


お部屋に用意されていたお茶菓子。
硬いウエハース系のお菓子は定番で好きですが、
さほど酸っぱくない梅干もお茶請けにいい感じ。
私たちは暢気に電車とバスで来ましたが、
はるばる運転してきたら梅干のお菓子ってまた一層いいんだろうなあ。

お茶で一服した後は早速温泉へ。
月替わりのお風呂は今月はりんごの湯とかで、
おびただしい数のりんごが露天風呂にぷかぷか浮いていて
いい香りを漂わせていました。
目の前をぷかぷか林檎が流れていくのが何だがファンタジー。
間引きして商品にならないりんごを使っているそうです。

散策


すぐ近くの蓼科東急リゾートホテルはクラシックな佇まい。
ラウンジには暖炉があり、その時には火は灯っていませんでしたが
なんだかデフォルトで香ばしい香りがしました。

沢があったり。

日が暮れてくるとホテルのそばの木の大きなシルエットがぐっと心に迫ったり。

夕食「蕎麦処 旬泉」(東急リゾートタウン内)

ホテルのレストランは予約制。
でもフレンチだったりイタリアンだったり。
信州初心者の私たちには、「季節的にも新そば食べたい!」という欲望が渦巻いておりましたので
17時の開店早々にドアを開けて入っていました。
お蕎麦屋さんやインド料理やもう一つの和食などのいわゆるテナントでは
予約が要らないので気楽です。

新蕎麦の前に新酒で乾杯。
米の美味しさがそのまま伝わるフルーティーなお酒です。
原酒で効き易いのでとチェイサーのお冷を持ってきて下さいました。
お冷も妙に美味しくて、それをいいことにお猪口でお酒は3杯も飲んでしまい、
かなり酔っ払いました。危ない危ない。


おしんこ盛り。
自家製でそれぞれの漬け方が違って工夫されていて、どれも絶品でした。
左端は、山芋を「かえし」に漬けた物。
お蕎麦屋さんならではの技ですよねえ。
次がセロリ、かぶ、大根、だっけ?
奥にはご当地の名産、野沢菜漬けもあります。


チキンロールは、お正月のおせち料理を彷彿とする味わい。


ワカサギの南蛮漬け。
これもいい具合に漬かっていました。

この辺で気づくのですが、保存の利くお料理ってことに感心しました。
正直この時期はリゾートとしてはシーズンオフですし、お客さんの想定も難しいことでしょう。
うまい具合にメニューを考えてるなあと思いました。
どれも美味しいので、天ぷらも食べたいなと思ったのですが、
すかさず限定10食のメニューである馬刺しを夫が見つけ、こちらを優先。

いいですな。
だからお酒も進むのよ。

お蕎麦フェーズになり、迷いました。
シンプルにざる蕎麦にして天ぷらを添えるか。
しかし、このメニューがあったらついつい選んでしまう…そう、鴨汁そば!

コクのある鴨汁につけてもなお、香りのよいお蕎麦にウットリしました。
夫は十割そばを。

お店の方もとても心地よい接客をしてくださり、
すっかりよい気持ちでお店を後にしました。

アネックスの温泉の処の通路が早く再開しますように。
あの通路を使うと、この建物にショートカットできるのに。

しかしながら外に出てみると、きゅーっと寒い。
しばらく星を見ていたのですが、時間が経つにつれてどんどん見えてくるのが面白いです。
道路を何か動物が横切るのを見ました。
きつね?たぬき?
そういえば、お迎えのバスの運転手さんが、「あそこに鹿がいますよ!」と
スポーツハウスのあたりのバス停で教えてくださいました。
普通に鹿が何か草を食んでいて、吃驚しました。
知らない世界が日本にはまだまだたくさんあるものだなあ。

すぐ隣のコンビニで色々買って、部屋へ帰宅。
完全に酔いはこの寒さでリセットされました。
よかったよかった。

夜お茶


コンビニで調達したデザート、八ヶ岳農場のバニラアイスクリーム263円。
八ヶ岳中央農場実践大学校の農場だそうで、間違いなく美味しい。
私が買ったのを一口貰うだけでよいと云っていた夫も、もう一口…と。

牛乳も何だか美味しそうなものがあったので、
一杯ずつのドリップタイプのものでもいいからコーヒー入れて、
カフェオレにしよう!ということになりました。
電子レンジがあるから牛乳も温められて、とても便利です。
こっくりと身体が温まるカフェオレになりましたよ。

空気が乾燥していたせいか?飲み物をやたら飲んでいました。
この他に飲んだものはJuice + Lifeでアップしています。

寝る前に再度、温泉で温まりました。



朝、夜明けの時間には起床。
ほんの一瞬のこのひとときにも見惚れてしまいます。
そして早速温泉にまた出掛けて、温まりました。
温泉とあらば、着いてから、寝る前、起きてすぐの3回入らないと気が済まない。
折角ですしね。
しゃっきりと目を覚まして、朝食に臨むのがまた格別なのです。

朝食「レストランラコルト」(東急ハーヴェストクラブ蓼科本館)


朝食会場は、リゾートタウン内の巡回バスで向かう小高い丘の上の別のホテルに。
車で来た人は好きに行き来できますが、私たちはバスに頼るしか。
八ヶ岳を望む見晴らしのよい窓際の席に案内され、ビュッフェに挑みます。

色々ツボな物がたくさんで、好きな部類の朝食ビュッフェでしたよ。
手前のお味噌汁にはなめことわかめがたっぷり
プレーンな味噌汁がポットにあり、具は好きに入れてよいスタイルです。
私がごはんをよそう間に夫が味噌汁を担当してくれていたのですが、
2種類あるネギの内、青い方をたっぷり入れてくれていました。
流石、我が夫、好みを判っている。

6つに分けたプレートの右手前にある、なめこの蕎麦の実和えは、
売店で商品として売られていましたが、ごはんが本当に進みます。
根菜類や特産の寒天を使ったおかずが並び、どれも美味しかったです。

奥のお皿には、ペンネのクリームソースとか、バルサミコ和えのサラダとか、
ブロッコリーもニンニク風味だったりと、何だかイタリアンの風が吹いています。
そう、こちらはイタリアンのレストラン。
昨夜は「折角なので蕎麦だよねえ」と言い合っていた私たちでしたが、
リピートする時にはこちらもいいねえということになりました。
魅力的な味付けだったので、好きなタイプのイタリアンではないかと判りました。
夫が絶大な信頼を寄せたのは、

豆とツナの和えたものがすこぶる好みだったからみたい。
何処に行ってもツナ…のようです。
ある意味ぶれない男です。


お蕎麦があったのでついつい。
やっぱり少しはつるっといっときたいなと思いまして。

全体のラインナップを見渡して、「和食だ!」と方針を決めたのですが、
オニオンスープとジャムも気になります…。
でも何だかパンは要らない。
…という訳で。

オニオンスープは各々、そしてプレーンなパンを一つだけ温めてシェアし、
ジャムを食べるということにしましたよ。
青りんごの青さが気になりますが、真ん中の花梨ジャムは珍しいので食べてみたかったのです。
ブルーベリーの粒粒感もリアルでよかったです。

ここまでくればもうそろそろしめてよいでしょう。

デザートフェーズに入ります。
スチューベンがあったのが嬉しかったです。
我が家はスチューベン好きで、ことさら夫が気に入っており。
果物はシェアして、コーヒーやヨーグルトは各々で。
コーヒーマシンでエスプレッソがあったので、おいしい牛乳を加えて
コクのあるカフェラッテに仕上げます。
私はエスプレッソのボタンに気づかず普通にコーヒーにして牛乳を加えていたのですが、
カフェラッテに仕上げた夫が羨ましくて、
食後に再度私も真似しました。
こういう処に夫はよく気が付くと云うか、私が気づかないと云うか。
この他に飲んだものはJuice + Lifeでアップしています。



私が写りこんでしまいましたが、景色も実に素晴らしいご馳走。
外を眺める為にはディナーよりランチや朝食の方がいいのかも。

私たちの宿泊しているホテルからここまで歩くと30分くらいとのことで
全然歩けない距離ではないし、逆だともっと楽だとは思いましたが、
ちょうどバスが来たので飛び乗って部屋へ戻りました。

食休みしながらチェックアウトまで過ごした後、荷物を預けて
茅野駅行きのバスの時間まで散策をしました。
膨大な敷地内には、本格的なトレッキングコースもあるのですが
装備もありませんし、時間も限られているので、タウン内の軽い小径を歩きます。


東急リゾートの下にはからまつ池があり、その周りをぐるりと歩きます。
池の写真は今ひとつだったので、ここでは割愛…。

鹿が本当に普通に居るんだなあというのが判る、鹿のフンがそこかしこに。

食べ物の写真を載せている同じページ内に尾篭で申し訳ございませんが、
あまりにコロコロテカテカしているので、可愛いなあと思って思わず撮りました。

連日の好天で、散策し甲斐もあります。
つつじの小径を登ろうとしていたら、間違ってからまつの小径を登っていたみたいで
一旦からまつ池に戻り、「これか!」と思う細い道を見つけて
改めてつつじの小径を進みました。
茂みを若干掻き分けるような感じで、ちょっとだけ冒険気分。
身体もぽかぽかと温まり、いい運動になりました。

茅野駅行きの送迎バスに乗り、改めてこの敷地を出るまでの道のりの長さにも
「東急凄い」と感心しながら揺られていました。
こういうリゾートタウンに来たのが初めてだったので、
今回は下見ね、なんていいながら来ましたが、
次はもっと有効にリゾートを満喫しようと思います。

昼食「本手打ちそば 更科」(長野県茅野市)


山菜五目そば980円。
最初はあれだけ朝食を食べたのでお昼はいいよねなんて話してたのに
私が風邪っぽくなってきたのと、やっぱり蕎麦だよねってことで、
駅から近いこちらのお店でお昼ご飯にしました。

ざる蕎麦系のほうがいいなとは思ったのですが、
どうしても風邪っぽくなってきたので、熱いおつゆのお蕎麦にしました。
具沢山で美味しいお蕎麦でしたが、蕎麦自体がプツプツとかなり短く切れていました。

夫は三重そば1200円。
メニューにボリュームありと書かれていましたが、
とろろ、なめこ、大根おろしと味が変わって食べやすそう。
元気だったら絶対こちらの方がより蕎麦を味わえる気がします。

お土産類を購入し、あずさ号に乗って東京に戻りました。
距離もちょうどよいし、避暑地としても人気が高いのもうなずけます。
いつになるか判りませんが、
次回はレンタカーでもっと自由に動くことも今から考え中です。