2000年 イギリス篇 Sience Museum, Natural History Museum, London Transport Museum, Theatre Museum, Orangery

朝食

雨。I’m lucky with the weather!とTamiにずっと云ってたけど運も尽きたかな?
今朝はジュースでなくグレープフルーツと黄桃のシロップ漬けで目を覚まし、紅茶と英国式朝食のプレートを待つ。熱々の皿はナプキンを折り畳んで持たないと運べない。豊かでたっぷりとした温かい朝ゴハンを楽しむ至福のひととき。
いつもの朝、と思いきや、一つ隔てたテーブルに年配の日本人男性二人連れが来た。それよりも前に、昨日も居た多分インド人風のビジネスマンが向かいのテーブルには居るけど場にしっくりと収まっている。
二人連れはコーヒーをまず頼み、「Cooked breakfast?」と聞かれた際、「サニーサイドアップアンドベーコン」もう一人は「スクランブルエッグ」と答えていた。運ばれてきたのは、私たちが食べている英国式朝食ではなく、その言葉のまんまだった。「ははぁ、こりゃまたシンプルやねぇ、英国式っちゅうのは」
これでスタッフが不親切、と私には判断出来かねない。せっかくの朝ゴハンの時間、自分の為だけに使おうと思いつつ彼らが気になって仕方が無かった。<会社の女の子>にこのホテルが良いと取って貰ったが部屋が狭いし大したこと無いと云う感想(私たち<会社の女の子>はこんなホテルが大好きよ!)や、ツアー客がこういうホテルに詰め込まれているのであろうという推測(ツアー客はむしろアメリカっぽい大型ホテルに詰め込まれるであろう)など。
コーヒーのお代わりをする為にpleaseもthank youもなくポットを指差しあっちへってジェスチャーをした彼らに一瞬戸惑うスタッフ。なんだか高慢な印象を受けてしまう。
そして「彼女、日本人かな」・・・どき。果たして。「どっから来たの?」一瞬固まった。「ねえ彼女?」ややあって振り向いてみたがしばらくなんといったら良いのか言葉が出なかった。
御高く留まってるとか批判されても全然構わないけど、Excuse meってのも無く突然それが私に云われてるかどうか判らないし、失礼だと思ったので。
V&AでN氏に話し掛けられた時には「失礼ですが日本人の方ですか?」と切り出されたのでにっこり「はい、そうです」と答えられたのだ。Please, thank you, excuse me. この3つの言葉がどれほど人間関係を円滑にすることか、英国人家庭にたった3週間居ただけでもよく判ったし、日本でもそうありたいとひしと思っていた。
「日本語判らんのかな」「・・・いえ日本から来ました」「このホテルは自分で取ったの?」「そうです」etc. ちょっとうんざりした感じで答えていたら、向かいのインド人ビジネスマンが席を立ち、目が合ったのでお互い目礼を。
今日は早々に朝ゴハンを切り上げ、私も部屋へ帰る。が、もうお掃除中。下の居間で新聞読んで終わるのを待つ。と其処へまた例の二人連れ。他の日本人の年配の女性と談笑していた。男性達は仕事で来ているらしい。私を見つけるとやってきて「彼女、途中まで送って行くけど?」根は親切なのかもと思いつつ、途中までという中途半端な親切もどうよ?という突っ込みも頭をよぎり「いいえ、自分で行けますので結構です」とお断りした。
まあ、なんと云うか私はこんな人間です。

お掃除の済んだ部屋に戻ると一気に心がほぐれる。

持参してサイドテーブルにお留守番させていたクタクタスヌーピーがベッドに横たわっていたから!

10時ごろには雨も上がり、やっぱり私はお天気に関してツイテイル。

Sience Museum と Natural History Museum

どちらも【Go See Card適用】
左は阪神大震災の再現のコーナー。地震嫌いの私にもかなりの恐怖。その他宝石の数々、暮らしの水や、宇宙のことやすごく面白い。実はこの二つのミュージアム、合計で1時間半なんてとても侮っていたのだけど、処がどっこい見応えのある博物館です。
英国にテーマパークが無くても子供達はこのような処で楽しく学習しながら遊べばいいのよね。って云うか私がとても楽しめている。お子様連れにオススメ。

外観や内装はこんなに重厚な歴史的建造物。
でも中にはでっかい恐竜やら宇宙空間の中を行く長いエスカレーターがあったりで、その対比も興味深い。

たくさんの子供達が授業を此処で受けていました。楽しそう~。

Hayward Gallery

Embankment駅で地下鉄を降り、Hungerford Bridgeを渡ります。この橋は高所恐怖症の人にはオススメできない橋です。
肝心のギャラリーは展覧会の合間でちょうど休館中で残念。開いていれば此処もGo See Card適用できるギャラリーでした。

今度はWaterloo橋を渡って対岸へ戻ります。振り向くとIMAXシアターが見えました。
そしてこれは上流のほうを向いた写真。
ロンドンアイ、ウェストミンスター大聖堂、国会議事堂およびビッグベンが一度に視界に入ってきて、新旧ごちゃまぜの景色になっていました。ある意味イギリスらしい要素なのでしょうね。

London Transport Museum



【Go See Card適用】 お子ちゃまたちに混じっておねいさんもとっても楽しんでしまいました。
右上の1890年のTubeの展示物が最もお気に入り。Northern Lineの一部の車両なんかいいですよねぇ。車両のことをやはりcoachと呼ぶらしいのは、左上の馬車が重要な交通手段であったことの名残を強く留めています。

レトロな車両内部、そして美しい看板、好きなものがたくさんあるなあと思っていたらV&Aの分館だそうで、妙に納得。

此処のお土産やさんはとてもLondonチックでマグネットがいたくお気に入り。またロンドンにきたら、この中に入らなくてもお土産やさんだけでものぞきに来よう。

一旦コヴェントガーデンに出て、レモンのジェラート£1.20を食べて小休止。

Theatre Museum

【Go See Card適用】此処の人たちはとても気さくで親切で。面白かったのに巻きで見てしまい申し訳ない。
しきりにメーキャップを勧めてくれたのだけどこの後アフタヌーンティの約束があるのに、いきなりキャッツのメイクで現れたらいくら劇場博物館帰りでも相手の人は引くでしょう。「次来た時にはやってってよ~」「勿論ですとも」と答えて出て来ました。
Neal Streetへ向かい、The Tea Houseで紅茶をあれこれと仕入れます。日本人女性のスタッフがいて、日本人客の多さを容易に想像させます。私もだけど。紙のパッケージが可愛いのです、此処のはね。
それから更に歩いてるとチーズの山盛りに惹かれてつい入ったお店はNeal’s Yard Dairy。むせ返るようなチーズの濃厚な芳香にうっとりと眺めてると「何かお探しですか?」「有難う、見てるだけですので」晩ゴハンにどう?ってすごく思ったのですがこれからたっぷりアフタヌーンティすること考えたらどれくらい買ったらいいかわからないし、部屋にすごく匂いが充満しそうで。
「ちょっと味見してみない?」と若い女性のスタッフが2種類ほど切ってくれました。スティルトンがいい具合に青カビが混ざっていて「これすっごく美味しい!」彼女も一緒に食べながら「うーん、ほんとに美味しいわねぇ」と改めて自分の売っている商品に感動していました。こういう人から美味しいチーズを日々買いたい。
ご馳走様でした~。

Afternoon tea(Orangery)

オランジュリーは写真撮影禁止なので建物の前にて。シャンパンで少々酔っ払い。

V&Aでお友達になったN氏とアフタヌーンティ。The Grand Tea £12.95
シャンパン、サーモンとチーズの全粒粉サンドウィッチ(サーモンとても美味しい!)、トワイニングのイングリッシュブレックファストティ。スコンはたっぷりのクロテッドクリームとフレッシュブルーベリーを既にサンドしてサーブされました。こういうのってどうやって食べるんでしょう?上と下を別々にクリームとかつけながら食べたんだけど。そしてチョコレートケーキ、これも美味い。どれも質の高いフードで大満足。
テーブルとテーブルの間は広く開いていて、天井も高いし、明るい。実にゆったりとした午後のお茶が楽しめます。

お茶の後は、N氏を巻き込んでDeli hunt。Notting Hill Gateを回り、Kensington Church St.のアンティークショップを横目に冷やかしながら、結局はHigh Street Kensingtonのマークスに行ってしまいました。満腹だから今ひとつ選ぶのに真剣さが足りない。
そして体力にモノを云わせてHigh StreetをEarls Court Roadで左折、Cromwell Roadを東へ。Forum Hotelの前を通って驚きました、こんな大きなホテルだったのですね。10年ぶりに見ました、あれ以来全然此処通る事なんて無かったし。あの頃は何がなんだか全然判っていない2、3日だった。そうそう、Gloucester Rd.の駅ってこんな感じだったっけ等と思いつつ、私のプチホテルまで送って貰いました。
私もかなり歩いた日でしたが、N氏にも散々歩かせたかも。でも、どうもありがとう!

夕食

グリルチキンとクレソンのサンドウィッチ£1.80。
レモンミントと胡椒のクリーミードレッシングが爽やかでした。クレソンがかなりたっぷり目に入ってて身体にウレシイ。Whole grain
breadなのもね。
レモンカードヨーグルト49P。甘さの中にも柔らかい酸味がやはり疲れた身体に優しい。Nz産の林檎は30P。

明日の計画を練る。
どうやら1day travell cardを買った方がよさそうな展開。