2000年 イギリス篇 Sainsbury, Roman Bath, meringue cake

朝食

シリアルにジャスミンティー、林檎という簡単な朝ゴハン。
「英国式朝食」を普段から食べる家庭はそうないと聞いていたので、特に驚きも無く、それどころか常に7,8種類のシリアルが大きな箱(日本のサイズより遥かに大きい)で常備されていることにビックリして、毎朝どれにしようか選ぶのが楽しかったのです。
最初の頃は味を確かめるために割と単品で、後は自分で好きなようにミックスして使いました。
また、ミルクが濃くて美味しい!
Semi-skimmedとskimmed milkの2種類がいつも置いてありましたが。私は前者をいつも使いました。

Sueのお宅ではteaと云えばジャスミンティ。
いわゆる「紅茶」についてSueは「あんなに濃いのをよく飲めるわねぇ」と顔をしかめていました。
そのジャスミンティーは、私には決まってお湯呑みで出されます。
日本人だからお湯呑みがいいだろうと思われているようですが、それは80度くらいの温度で入れる日本茶に適した器であり、熱いジャスミンティーには取っ手付きのカップやマグのほうがいいと思うんだけど・・・。
3種類くらいのお湯飲みをとっかえひっかえ出してくれるので、まあいいかぁとそのまま頂いておきました。
この辺りきちんと説明すべきなのだろうか?と思いつつも。

Sainsbury

10時に車でSueと週に一度の買出しへ。
まずSueはJustineの為に3人がけのソファをLaura Ashleyで購入。
その後英国で有名なスーパーマーケットの一つ、Sainsburyで巨大なtrolley(cartは米語)いっぱいに野菜果物日用品乳製品瓶詰め缶詰ビール切花etc・・・・・積み上げていきます。
それぞれの売り場で食品についての解説をして貰います。レタス一つとっても数種類がありました。
楽しかったのはチーズ売り場とパン売り場。取り揃えられた種類が半端じゃなく多いし、多分そう高くないお値段でした。
パンはbreadがいわゆるローフ状のもので、rollsが小さなパンを表す別の単語だと知ったのも此処で。コーナーがちゃんと分かれているのです。

レジでは自分でベルトコンベアのような処に商品をどんどん乗せます。
自分たちの番がきたら、会計処理されてベルトに乗って流れてくる商品を、下手で待ち受けてせっせと袋に詰めていきます。
その量たるや圧巻でした。

昼食

みんな揃ってジャスミンティとクロワッサン。

クロワッサンを温めたのは、一年中決して火を落とすことの無いこのAGA!暮らしに根付いてるのですよ、やはり。
ハンドタオル、ティータオル(お皿を拭くのに使う)、果ては洗濯物まで(誰かのトランクスやらも平気でかかってた)乾かしてくれるのです。
日本の大部分の地域では絶対に蒸し暑くて使えないけど、英国の冷涼な気候の下では確かに一年中重宝するものですね。

処で。彼らの会話に全く付いていけない。ナチュラルスピードで早い・・・。ヒアリングに必死でした。
Julianは「心配しないで。こんな風に会話するものだというのを感じて欲しい」と云ってくれたのですが・・・。
前夜、私の話す英語が米語だと云われたことが少し思い当たってドキッとしました。

Roman Bath Museum

Bathと云ったらまずは此処でしょう。
Justine、Abby、Hamiltonと一緒に出掛けました。
Museum of Costumeとの共通券で£8.95。(一週間有効) ※アクティビティの費用は自分で出します。プログラム料金には含まれません。
日本語の音声ガイドを手に。ただみんなと一緒だったのでじっくり聞けなかったのが難点ですが。
かつての社交の場面を想像したり、ここに癒しを求めに来たりしたんだなあと思いを馳せることが出来ます。

guide book £3.75

AbbyがBootsでお買い物するのに付き合ってから、ローカルバスで家まで1人戻りました。
目的地を最初に云って、お金を支払うシステムですが、うまくバス停の名前を発音できず、Sueの書いてくれたメモを渡して何とか乗り込むことができました。
降りる時にはベルを鳴らすのですが、サテ、何処で鳴らしたものか?
と不安がってたら、運転手さんは「此処だよ!」と教えてくれました。親切が身にしみる異国の地であります。

軽食

帰宅後、Sueが軽食を用意してくれていました。
トマトとレタスのサラダ(フレンチドレッシングで)、それからcheeseをアレコレ並べて進めてくれました。
BrieとStiltonを頂きました。
Brieは普段から食べていましたが、Stiltonを意識して食べるのは初めて。
England中東部の村名のこのチーズは、濃厚ですごく美味しい!!!
この日以来Stiltonが大好きになってしまいました。
何にでも使えるし、勿論こんな風にただ齧ってもいいし、パンやクラッカーにも乗せてもいいし。

お散歩&ガーデニング



Welsh border collieのJES(女の子)を連れてのSueお散歩に同行。
Ground floorのgardenへ出る戸から、3つの段々畑状の庭を抜け、物置小屋の扉の鍵を開けて私道のような外へ出ます。少し下り、だだっ広い敷地の門の鍵を開ける。そう、この敷地はご近所の、鍵を持つ人しか入れない場所。

リードも無く、JESはちゃんとついてくる、とってもおりこうさん。
敷地を出て、ご近所の庭庭を道すがら眺めつつ、花の解説など。
たまに「これは茂りすぎだわ。」とか「これは珍しいわ」とか云いつつ、枝を15cmくらいちぎっては収集していました。・・・いいのかな?
この時、orange blossomの甘い爽やかな香りを知り、英国にいる間そこかしこで嗅ぎまくりました。

家に戻り、その収集した枝たちを植付け用のポットに挿して、コレクションを増やすお手伝い。・・・いいのかなぁ?ホントに。
切り口を消毒してから柔らかい土に植え付けます。
沢山の植物がポットで育てられ、発根に成功したものは順次大きな鉢に植え替え、ある程度の大きさに育つと幾つかはcar boots saleで売りに出したり、彼ら自身の庭を彩ったりします。・・・いいんですよね?きっと!

夕食

Meringue cakeを作る。
ヘーゼルナッツのフレークの入った市販のメレンゲを、泡立てたdouble creamに砕いて混ぜ、お皿にケーキ型に盛ります。
Double creamは日本では生クリームといった処。
その上に皮をむいたpeachをくし切りにし放射状に並べて・・・・と云う処で。今日買った桃が全然甘くないことが発覚。
急遽同じく本日仕入れたcherry(日本だとAmerican cherryと云う処ですが、単にこう呼ばれていました)を使うことに。
その際、初めて見たのがstoner。
ペンチのような形をしていて、種をポンっと押し出して取り除く道具です。
左の写真は嬉々として種を取る私。
で、種を取り除き半分にしたcherryを、ケーキの上に並べ、先ほどの泡立てたdoble creamをコイル状に絞ります。
周りも隙間無くクリームを絞り、cherryを飾って、出来上がり!
プディングの時間まで涼しい処に置いておきます。

晩ゴハンは、パプリカのソテー。大きな肉厚の3色のパプリカを6つ切りにし、玉葱のスライスと共にソテーしたもので、味付けは塩を軽く振っただけなのですが、野菜の味がとても美味しい。
炒飯。ぱらりとしていてよかった。牛ミンチの煮物・・・何と云ったらよいのかよく判らないのですが、何処となく和風っぽい味。
小海老のボイル。新じゃがのボイル。じゃがいもが素晴らしく美味しいのです、甘味があって。
各自ディナープレートに好きなだけ取り分けるので、量の過不足が調節できて気が楽でした。
飲み物は水。Jugに入って冷蔵庫で冷やしているその水は、数日後に気が付いたのですが水道水でした。
一瞬、え?と思ったのですが、違和感無く飲んでたし全然平気になってしまいました。

プディングの時間に再登場したメレンゲケーキは大好評。クリームはお砂糖が入ってないので、見た目ほど甘くなく、ふんわりとお腹の中にやさしく収まります。
しっかりここでも私にはお湯呑み。

食後はfootball(Euro2000)を皆でTV鑑賞しながら、日本食の話、国民的スポーツの話などをしました。