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歌舞伎座で、めでたい焼き


今日は朝から夕方近くまで、パンコーディネータの講座を受けて、
ぎりぎりなんとか夜の部の歌舞伎座に飛び込むことができました。

講座そのものもとっても楽しくて、その興奮冷めやらず、
鎌倉時代に急にタイムスリップです。
講座については、Bread + Life でぼちぼち書いてますので
合わせてそちらもごらん頂けると嬉しいです。

さて、秀山祭九月大歌舞伎ということで、まずはものすごく楽しみだった、
壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき) 阿古屋
阿古屋を玉三郎が演じます。美しい・・・。
岩永左衛門はかなりキュートでした。

この演目の見所を歌舞伎座のサイトで読んだときに、
昔々印象に残ったお店の名前の由来が判って、少々感動しました。

私は小学三年生の頃と、短大〜社会人にかけてお琴を習ってました。
その小学生の頃は近所のお琴の先生に習い、先生と懇意の業者さんから
お琴を購入したのですが、そのお店の名前が「あこや」だったのです。

そうか・・・!
遊君の阿古屋が苦しく切ない胸の内を抑えつつも弾き語る琴や三味線の
この演目にちなんで付けられたのか・・・。
玉三郎ってホント色っぽいなあ。
先日の俳優際でも白雪姫で素敵にお琴を弾いていましたが、
私は爪を付けるシーンの細やかな所作に目を奪われてしまいました。

琴爪は琴輪という牛革でできた指輪みたいなものにくっ付いていて、
その爪を指に固定させるために、指をちょっとなめてきゅきゅっと装着するのです。
で、私は無造作にぱくっとなめてたんですが、玉三郎は違いました。
そっと着物の裾で隠しながら、なのですよ。・・・おお。
なんという上品さ。そしてわが身を振り返り、恥ずかしい。
(演奏会など本気で爪が取れないようにするには、卵白を付けてました。
 仲間内で卵白係とか作ってたなあ、懐かしい〜 )

もうすっかりお琴は母の家でインテリアになってしまっていますが、
またいつか自分の楽しみのためだけに、ぽろんぽろんと爪弾きたいなあ。

そんなことを思いつつ、うっとりと玉三郎に見入っておりました。

二つ目は、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)。
恐妻家で大名の右京が、愛人花子との逢瀬を楽しむために、交渉の末、
一夜座禅を組むから邪魔しないで貰うよう約束を取り付け、
家来に身替りをさせて、とっとと花子の元へ行くも、
早々と妻にばれ、てんやわんやという狂言の歌舞伎カバーバージョンのコメディ。

以前、くしくも学生時代からのお琴仲間と4年前に観たことがありました。
あ、誰が演じたのかせっかくなら記録しておけばよかった。
今回、右京に団十郎、ものすごく滑稽ではまっていました。
お楽しみからの朝帰りの呆けた表情もよかったなあ。
玉の井には左団次で、これは愛人のひとつも作りたくなるような
いや〜な奥さんぷりが顔に出ていて面白いです。
玉の井のような奥さんにならないように、自分に戒めです・・・。
家来の太郎冠者には染五郎で、これもまた気の毒な滑稽な感じがよかった。

3つ目は、秀山十種の内 二條城の清正(にじょうじょうのきよまさ)。
肥後の清正のお話なので、九州繋がりだし関心を持って・・・と思ってたのですが、
一日の疲れも出てしまい、最初の2つは殆ど一足先に舟を漕いでしまいました。
あ、でも二条城での何やら食事シーンは、しっかり目が覚めて見ました。
最後の舟のシーンは、清正(吉右衛門)の迫力ある演技に、息を呑みました。
もっと前半観ていたら、思い入れもできただろうに・・・くすん。
ごめんなさい〜。

でも好みとしては、美しい女形が出てきたり、狂言をベースにした面白いものだったり、
というのもあるかもしれません。

双眼鏡を初めて持っていったので、細かい表情も衣装も、つぶさに観察できて
やはり便利ですねえ。
阿古屋の拷問グッズを持ってきたサル軍団の顔が、トラウマになりそうなくらい怖い。
段四郎の岩永左衛門の眉がくいっと動くのも、よく見えました。

また今回は、通しで観るのでイヤホンガイドを借りました。
細かく解説があるのが、いまだに歌舞伎ビギナーの私には、大切です。

歌舞伎のお楽しみの「かべす」(菓子、弁当、寿司)の内、今回はお菓子のみ。
ランチが思ったよりゴージャスで、お弁当という感じじゃなかったし、
私の歌舞伎師匠ねもさんのお薦めで、めでたい焼き\180をひとつ購入してみました。

今まで食べたどのたい焼きよりも、ぽってりと福々しいフォルム。
それもそのはず、紅白の丸いお餅が1つずつお腹に入ってるのですよ。
焼かれている様子もたいそう愛らしいので、歌舞伎座ではマストおやつかと。
これひとつで、さらに満腹でございました。
お土産用に5個入りなどもありましたよ。
ねもさん、美味しいおやつを教えて頂き、ありがとうございます。

めでたい焼きのように、みっちりと充実の一日でした。

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