2007/04/11

やさいたっぷり幕の内


月曜に義祖父が急逝し、兵庫へ火曜の朝の新幹線で駆けつけました。
お昼ごはんには、新幹線の改札を入った中で、
肉や魚を一切使わない野菜がたっぷりの幕の内を選んでみました。
25種類の野菜192gと、一日の目標摂取量を半分超えてるし、
五穀米と黒米のご飯だし、胃に優しい精進的なお弁当でした。
1000円なり。

配偶者は、珍しく春 らんまんと云う、春の旬の鯛やたけのこの炊き込みご飯。
こごみやタラの芽などのてんぷらや、わらびや椎茸などが入り、
おおよそ普段選ばないようなチョイスだったのは、神妙な心境のせいかもしれません。

同じく1000円なり。

実家に入り、お通夜から仮の初七日まであっという間でしたが、
とてもよいお葬式でした。
私は長男の長男の嫁とはいえ、暮らす場所が離れていることもあり、
数えるほどしか接することは無かったのですが、
義両親からは、祖父の誠実な人柄などを常に聞いていたので、
勝手に親しい気持ちになっていました。

急逝といっても、90を超える大往生、直前に体調を崩して入院するも
食事を完食し、これなら退院できそうなそんな勢いだったのが、急変。
近親者が駆けつけるのを待った15分後に、と云うことでした。
穏やかな顔を見ると、戦中戦後の苦労はあったにせよ、
充分に全うして旅立ったような安らかで清らかなものでした。

弔問客の規模が次第に判ってくるにつれ、
「エライとこに嫁に来た?」と内心驚きつつも
(別に資産家ではないけど…って私が云うことではないけど)、
こうして皆さんに駆けつけて頂き、また家族たちが温かく見送る姿勢に、
「この家に迎えて貰ってよかったなあ」と改めてしみじみ思いました。

すごく華奢な義祖父でしたが、遺骨になった姿を見て一同、驚きました。
太く立派で、足の小さな骨に至るまで綺麗な形に残っていたのです。
職員の方も「90過ぎてこんなに立派な方はまず見たことが無い、
お勤めさせて頂いて、云ったらなんですが、こんなに楽をさせて貰った方は他に無く、
今までの人生も節制されていて、きっと人にも気遣いをされてこられた方だと思います」
と、吃驚なさっていました。

骨にまで人生が表れるのか・・・。
今から間に合うだろうか、と我が身を振り返ってしまいました。

お寺さんで初七日を仮に済ませた後、「こんな時ではございますが」と
義父が、自分の長男の結婚報告を親類に行なってくれました。
結婚式をしなかったので、このような機会じゃないと集まることがないですし。
初めて会う親戚にも温かく声をかけて貰ったり、
お坊さんにもお祝いのお言葉を頂いたり。

また、東京ではすっかり終わっていたソメイヨシノが満開で、
はらはらと風に散るさまが、それはそれは見事な美しさでした。
「おじいさんに、花見させて貰ったねえ」と云いながら、
お通夜や告別式の後、それぞれに遠回りして桜の名所をみんなで巡り、
一生のうちに忘れられない桜の景色となりました。

ずっと見守っていた義両親や義弟は、これからしみじみと淋しくなることでしょう。
嫁の私は何もできなかったのですが、
できるだけ帰ったりして接していこう。
義祖父には改めて感謝の気持ちで送り出したいと思います。

この帰りには、京都散策をさせて貰いました。