2001/11/27

ほうれん草パンのサンドウィッチ



ほうれん草のパンのサンドウィッチ (ツナと卵のマヨネーズ和え、人参のマリネ)
カマンベールチーズ、ラ・フランス

茹でたほうれん草を固く絞り細かく刻んでパンに焼きこむと
ふわっと優しい緑色になります。
サンドウィッチにする時には彩りを考えて、
黄色いものと赤いものをフィリングに選ぶのは当然のこと。

色は、目で得る情報の中で形よりもとても印象に残るのではないでしょうか。
例えば夜の浅草を歩いたことがあった時。
その色合いは心が揺さぶられるような光景として
間違いなく刻まれました。

雷門をくぐり仲見世を見渡した瞬間、
シャッターの下りた店先に煌々と照らし出された浅草の光景の絵が
赤く縁取られて両脇にずっと向うまで続いているのが、
はっと胸に迫ってきました。

さらに進んでいくと、五重塔がライトアップもされずに、
ただこのあたりの灯かりでぼんやりと晒されていて。
木々の濃い緑をあしらいながら
漆黒の闇に浮かび上がる朱の、
美しく、恐怖さえ感じるような、ぞくぞくさせられる配色。

夢かうつつか計りかねる位にこの世のものと認識しがたく、
深い井戸の奥底を覗き込むかのような気持ちで
思い出すことがあります。
きっと写真に切り取る事は絶対不可能な、
フィルタのかかった大事な映像なのです。