2010年 沖縄篇:旧海軍指令部壕、ひめゆりの塔、平和祈念公園、cafe黄果報、ガンガラーの谷、カフェくるくま、ホテル沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ、いゆじ、ブルーシールアイスクリーム

結婚して初めて、夏に夏らしい旅行をすることができました。
行き先は、これまた夏らしく沖縄! ある日突然、夫が沖縄沖縄と云い出し、九州出身の割には私も行ったことがなかったためすぐに賛成。
初めての沖縄にワクワクドキドキしながらも、今回は入門編ということで本島だけに絞り、周ってきました。
帰って来たばかりですが、またすぐに行きたい気持ちで一杯です。

朝食

ホテル+航空券+レンタカーのツアーを利用し、早朝の便を選択。
朝早すぎて、空弁を販売するお店も登場ギリギリという有様で、辛うじてわたしは朝から万かつサンドを入手。
JALの熱いコンソメスープが染み渡ります。

JALといえば嵐JETも飛び始めましたが、私の利用した時間では残念ながらまだ羽田にはおらず、拝めなくて残念でした。

代わりといってはなんですが、富士山を拝みました。
空から見る富士山もなかなかいいものです。

すでに電子機器類が使えない頃、なんと虹を見ました。
しかも部分的な虹で、とても神秘的でした。
沖縄への期待もますます高まります…!

空港に着き、レンタカーの会社へバスで連れて行ってもらい、手続きを。そこで美ら海水族館の入場券を割引で購入し、いざ車に乗り込み出発。

南部戦線跡見学

旧海軍指令部壕(豊見城市)入場料420円。(ネットでクーポンがあることに今気づきました…これから行く方は是非チェックしてみてください。)
私は太平洋戦争について興味があり、南部の戦線跡は外すことはできません。
レンタカーの営業所からも程近いこちらから訪れることにしました。

1944年に沖縄の軍事拠点として作られたこの壕は、ほぼ手作業でつるはしを使って構築されたものだそうです。
じめっとした暗い壕は全体で500mあり、300mほどだけでも入り組んでいて精神衛生上にもここに篭って持久戦を続けていたらとてもじゃないだろうなと思われます。

中には手榴弾で自決した時にできた傷なども壁に生々しく残り、硫黄島からの手紙のとあるシーンを思い出しました。
そういえば硫黄島が米軍に堕ちてしまった為、日本へ攻撃しやすくなってしまったのでしたね・・・。

大田海軍中将の電報を読むと、日本は沖縄県のことをもっと心に留めておくべきだとの思いを強くしました。

喉が渇いたので沖縄っぽいものを飲もう!とGOKURIのパイナップル味を。
後でこれは全国販売されていると知りましたが、まあ、いいじゃないですか。

ひめゆりの塔(糸満市)資料館300円
ひめゆり学徒隊の犠牲となった方々のための慰霊碑にまず花を手向けて、資料館へ。
生存者の方々の証言ビデオは胸に迫ります。本当によくぞ生きていてくださり、こうしてつらい記憶を手繰り寄せて語ってくださったと感謝の気持ちで一杯です。

以前、ZEROの取材で嵐の櫻井翔くんは実際に壕に入っていたと記憶していますが、過酷な環境で物資も無く危険な状態だったことが容易に想像できるものでした。

平和祈念公園。
平和の礎を実際に見ると、こんなにも多くの人々が沖縄で亡くなられたのかと思うとまたここでも胸が痛くなりました。
だからこそこのような美しい場所に作られたことにほっとしました。

海に面した広場では噴水で小さなお子さんが笑い声を立てて遊んでいました。
平和なこの風景が当たり前であることの幸せを感じます。
この世の中には戦争をするどんな理由も存在しないと強く思いました。

昼食「ゆくいどぅるcafe黄果報(くがふ)」(南城市)

ラフテーサンドセット650円(飲み物付き)

朝からサンドウィッチばかり食べてますが、私はこれを選びました。
若い女性オーナーさんが焼いたパンで、ラフテーとハンダマのサラダを挟んでいます。
今日のパンはオレガノのパンで、生地自体にほんのり甘みがありとても美味しかったです。
付け合せにはパイナップル。
黄果報膳1,000円
夫はこちらを。
私も横からちょこちょこつまませてもらいました。ラフテー始め、どれも美味しかったです。
お庭で有機栽培した島野菜をふんだんに使っているのも納得です。

メニューのメモを。
主菜:ラフテーと季節野菜の付け合わせ
副菜:ハンダマ・パパイヤ・人参のサラダ、耳がー・サクナの和え物、もずく・いか・玉ねぎの和え物
汁物:アーサ汁
飯物:黒米入りご飯
プラス200円で飲み物付きとありましたが…夫の方にも飲み物が付いていました。

私はハーブティーをお願いしました。レモングラスとアップルミント。

夫はアイスでレモングラスとハイビスカスも入ってましたっけ?

雰囲気もよく、居心地のよいカフェでした。

ガンガラーの谷(南城市)

私が少し前に腕を火傷したため、海に入れないことが決まり、他に何かできるアクティビティをと見つけてくれたのがこちら。鍾乳洞などを探検できるガイドツアーです。
事前予約した上で、受付で一人2,000円を支払い、集合時間までこのケーブカフェという軽く飲み物などを提供するカフェで待機します。

やがて集合し、ガイドさんが最初の説明をしてくれます。用意された虫除けジェルをここで塗る間、点呼と何処から来たのかというやり取りを。次にこの谷の概要が紹介され、冷たいさんぴん茶入りタンブラーが配られ、いざ出発。

沖縄の気候が私が今まで認識していた日本とはまるで違い、植物の育ちも全く違うことにも驚きました。

信仰されている女洞窟と男洞窟も必見…デス。

ガジュマルの木を初めて見て、しかもジワジワと気根を使って移動していくのだと聞いて、そのパワーに圧倒されました。
木が移動するって思ってみなかったこれまでの人生だったから、衝撃も激しかったです。
20年後くらいにまたこの木がどの辺りまで移動しているかを、見てみたいなあ。

樹齢150年のガジュマルの前では、ガイドさんが参加者それぞれのカメラで記念撮影をしてくれるので、私たちのツーショット写真もありがたいことにここで確保することができました。
あんまり二人で撮ることがないのです。
生物達も当然住んでいて、葉っぱの裏にびっしり身を寄せ合っているカメムシとか、木の枝の上にひっそりと佇む?色鮮やかなトカゲとか。

大昔にはこの洞窟を住処にしていたかもしれない港川人の発掘現場など、貴重なものもたくさんあります。
11月には再調査で発掘が行なわれるそうですが、なんとこのガイドツアーはその様子も観ることができるそうです。
夫は昔、発掘のバイトもしたことがあるくらい発掘好きなので、出掛けていきそうな勢いです。

とても有意義で楽しい1時間半のツアーでした。

お茶「カフェくるくま」(南城市)


Twitterで沖縄大好きという方から何軒かカフェをお薦めしていただき、ルート的にもちょうどよかったのでこちらへ。
タイ人シェフがいるとかで、カレーがとても有名らしいし、お客さん達も押しなべてカレーを頼んでいるようでしたが、16時くらいだったため、私たちはティータイムを決め込みましたよ。

ここは外のテラスで、見渡す限りの美しい海と空をぼうっと眺めるのがよいですね。

私はスイーツセット700円。
ハイビスカスティー(アイス)に、ベークドチーズケーキ。

夫は、タピオカぜんざいとアセロラドリンク。

テラスは喫煙可なので、タイミングが合わないと煙に巻かれるので要注意です。
それにしても、海や空って青いんだねえ、としみじみ。
いくらでもぼーっとできてしまう、眺めのよさです。

この後は、ニライカナイ橋を経て、那覇市へ。
流石に街に入ると、車は渋滞していました。

ホテル「沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ」(那覇市前島)

今回は、ホテルを2箇所選びました。最初の2泊がこちらのフェリー乗り場に隣接したかりゆしアーバンリゾート。
基本料金に一人プラス7,500円(2泊分)必要ですが、その価値はありました。

車で来た場合には一度車寄せの方を通り、荷物を下ろしてから隣のとまりん駐車場に泊めて、てくてくと歩いてまたこちらの入り口から入るのですが、一瞬見失って通り過ぎてしまい、私たちは先にそのまま駐車場に入ってしまいました。
残念。

入り口にはシーサー風のオブジェがありました。そう云えば、沖縄では一般のお宅のみならず、事務所と見受けられる建物やマンションなどにもシーサーが鎮座しているのをよく見かけました。根付いてるんだなあ。

チェックインは座って落ち着いてできるのも嬉しいです。

思いがけず、プレミアムツインでした。
最近リニューアルしたのか、都会的なシックな色合いで統一されています。

ただ、建物自体は古いためか、部屋に戻ってくると一瞬独特の古い臭いがするのが残念でした。
お部屋はとても綺麗になっていたので、そこだけがどうしても…。

ベッドの足元に、TVなどのボードが。

その右手側には廊下、ミニバー、バスルーム。

ミニバー。

さんぴん茶のティーバッグなど、沖縄らしくて嬉しいラインナップ。
蛇口から出る水は、軟水と硬水をブレンドしたものでなんと手間の掛かっていることか。

冷蔵庫は空になっているので自由に使ってよいとホテルのサイトには記述していましたが、一通り冷えていました。
しかもホテルとは思えないくらいの良心的な価格設定。

勿論、オリオンビールも用意されていましたよ。

バスルームは両面の壁が鏡なので、広々として気持ちがよかったです。

椅子もあったので、長時間ドライヤーをしなくてはならない長髪の私にはありがたい。

プレミアムフロアのアメニティは、タルゴが用意されていました。

タラソテラピーで定評のあるブランドがふんだんに使えて、ラッキー。

部屋に居ながらにして、タラソテラピーを楽しめましたよ。

部屋から夕暮れを臨む。
沖縄だと特に海が見えて嬉しい。
ちょっと幻想的な感じもありました。
ここにいるだけでも時間が過ごせます。

夕食「いゆじ」(那覇市泊)

沖縄で魚を食べよう!とネットで見つけたこちらのお店。
予約していって大正解でした。

ご主人も個性的でとても面白かったです。

まずはもずく。こんな山盛りで立派なものが出てきました。
ザルそばのようにつゆにつけていただきます。素晴らしい前菜です。

夫はオリオンビール、私はうっちん茶で。

刺身5点盛をオーダーしようとしたら、二人だったら3点で十分だとご主人に云われました。
運ばれてきて、果たしてその意味が判りました。
二人で食べやすいように、種類を増やしてくれていたのでした。嬉しいなあ。

魚の種類を説明されたけど、当然全て覚えられる筈も無く。
しかしながらこの分厚さにまず度肝を抜かれ、食べてみると弾力があって、あるものは脂が乗り、またあるものは淡白な上品の美味しさがあり、目くるめく刺身天国に酔いしれました。

夫が予約の電話をした時に「珍しい沖縄のお魚が食べられると聞いたので…」と云ったら「珍しくは無いけど沖縄の魚だよ」と云われたとか。確かに私たちにとっては珍しいけど、これが沖縄スタンダードなのだろうな。筋が通ってて納得です。

メニューをあれこれ決める際、石垣牛も気になってオーダーしたら、「沖縄の人じゃないよね、牛なんて何処で食べても同じだから折角だから魚食べなさい。メニューを決めるコツは、できるだけ訳が判らない名前のを選ぶのがいいよ」と。
これまた道理なり。

で、塩焼きを食べたかった私は、ヤマトゥビをお願いしました。
すると2種類のお魚が出てきてこれまた嬉しい吃驚。
これまた身がふっくらと焼けていて、塩加減もよくとても美味しかったです。
ご主人の助言に感謝です。

夫はオリオンビールから泡盛にチェンジ。
この泡盛も1合どんとやってきて500円程度という嬉しい価格設定です。

更にツマミとなるものということで、わたチーズを。

これがなんと、クリームチーズに酒盗をトッピングしたもので、お酒を飲んでない私にも美味しいメニューでした。
私は殆ど飲まないのですが、酒の肴は大好物。
だいぶ横取りしてしまいました。

〆は、「沖縄前寿司」。
気になって何か尋ねたら、「普通の沖縄で獲れた魚の握り寿司よ。江戸前って云うでしょ、沖縄だから沖縄前」
成程、言葉遊びも巧みで面白い。
で、5点盛をうっかり頼んでしまいました・・・。5個くるのかと思い、私は2個、夫は3個くらいでちょうどいいよねなんて心積もりで…。

しかしこれまでのボリュームを考えたら、そんなことは無く、5種類×2人前がしっかり出てきました。
全て方言と、和名で説明してくれましたが、ヤマトゥビしか覚えられません。

ふとっぱらに分厚く削がれた刺身に、辛うじて酢飯が潜んでる、そんな迫力あるお寿司。ご飯も美味しかったなあ。

本当に引っくり返りそうなくらい美味しいものでお腹一杯になり、7000円しないお会計で引っくり返ってしまいました。

ご馳走様でした。夫は滞在時にまた行こうとしたくらい気に入っていました。勿論私も好きですが、短い滞在期間では色々行きたいので次回また沖縄に来たときのお楽しみとしてとっておくことにしました。

おやつ「ブルーシール Lick Bit国際通り店」(那覇市牧志)

紅芋ミックスソフトクリームは、私の。
ブルーシールってアイスクリームのイメージが強かったのだけど、ソフトクリームもあったんですね。
ミックスにしたけど、紅芋だけでもよかったかも。

さっぱりしていて美味しかったです。
遅い時間に空いてるの使い勝手がいいです。
フロートも沢山あり、組み合わせが無限にありそう。

夫は塩ちんすこう。
クッキークリームみたいなノリで、なかなかいいです。
沖縄っぽいのをとことん食べて大満足の一日目でした。