2016年 北陸篇:金沢駅鼓門、金沢21世紀美術館、つぼみ、近江町食堂、石川県立歴史博物館、兼六園、フルーツパーラーむらはた、喜はな、ホテル日航金沢、ファウンテン

朝食「東横イン 福井駅前」(福井県福井市)


宿泊した東横インでは簡単な朝食がサービスでついているとあり、記述もおにぎりとお味噌汁程度だった認識なので、虫抑えにちょいといただいて、さくっと移動してその先でちゃんと朝食を食べようという算段でした。
ラウンジに降りていくと、何やらいい匂いがしていて、思ったよりかなりしっかりと品ぞろえがありビックリ。
えー、そうなんですねえ。どうしよう。
で、思ったよりも多めにプレートに盛ってしまいました。これでも控えめにしたつもりではあります。
ソーセージとかミートボールとかマカロニサラダとかもありました。
おにぎりしかないと思っていたので2種類いただき、進んでいくと梅干し発見…!そして白ごはんもあった…!
これなら白ごはんに梅干しが私の中の正解。
いかなる時も、ビュッフェは一度全体を把握してから組み立てるべしという教訓を改めて心に刻みました。
パンもありましたが、米どころですしやっぱりごはんで行くべし。


福井駅からはサンダーバード 特急 ダイナスター5号で。
指定席を取ったけど、自由席でも十分だったかも?

金沢駅前(金沢市)


金沢駅に着き、駅前に出てすぐに目に飛び込んでくるのは、もてなしドームと鼓門。
TVでよく見かけるこちらは、実際に見てみると迫力があります。

形も面白く、ずっと見ていたくなります。

正面から見ても堂々たる、かつ優美な形。

荷物をホテルに預けて、北鉄バス一日フリー乗車券500円を購入し、とりあえず金沢周辺ルート右回りに乗って、兼六園下・金沢城バス停で下車。

結局、金沢城の石垣を見ながら、まず美術館へ行こうかということで、てくてく。

観光「金沢21世紀美術館」(金沢市)


展覧会ゾーンは10時からだったので、まずはチケットを購入しておきます。
一日フリー乗車券があると、1,000円のところ800円とお得です。
リュックは禁止なのでロッカーに預け、交流ゾーンと言われるフリーの部分を見て回ります。

このカラフルなのはTVで見ていても多分ぼーっと見てたからかよく判らなかったのですが、実際に中に入って角度を変えて見ると、「そういうことなのか」とやっと判りました。
ウサギみたいな椅子がかわいい。

空を切り取ったような天井。

アクセントウォール、こんな感じにしてみたいとすら思う。壁と同じテイストでペイントされている椅子もあり、それもかわいいのです。

そんなこんなで、展覧会が始まる前から建物ですでに楽しんでおりました。

10時に1番でするっと入場し、人々が展覧会の処へ直行するところ、私たちは無人の状態のスイミング・プールへ近寄りました。
これがあの…!と感動しつつ、『西京人—西京は西京ではない、ゆえに西京は西京である。』を鑑賞、続いてコレクション展『Nous ぬう』も。
その流れで、スイミング・プールの下の方へも行ってきましたよ。

うおおお、面白い。
私の中ではものすごく星新一を思い出すようなそんな感じの向こう側とこちら側。
もう一度上から見に行きました。

ただただ、面白い。
私は現代アートってよく判らないと思っていたのですが、この金沢21世紀美術館はとにかく楽しんでいけばいいよって言ってくれるような気がして、ほっとするやらうれしいやらな場所でした。
普段、滅多に買わないTシャツをミュージアムショップで買ってしまうくらい、楽しかったです。

次のお目当ての処へ移動するときに、金沢城惣構跡である、西外惣構を通りかかります。

説明の看板を見ると、外惣構は違いますが内惣構は二代目藩主前田利長が1599年に高山右近に命じて作らせたものだったとか。
歴史に疎い私は触れたドラマから少しずつ知るというお粗末な知識ですが、高山右近って斗真くんが演じてたあのキリシタン大名の人、金沢にもいたのですねえ。
『軍師官兵衛』を見ていた頃、確か右近のWikiも読んだ筈ですがすっかり忘れていました。
金沢にいたけど、家康が国外追放したのだというのを今度こそ覚えておこう。今2016年にあって、家康は内野聖陽さんで脳内に浮かんでおります。寺尾聡さんじゃないところが微妙に混ざってしまっています。

おやつ「つぼみ」(金沢市)


かき氷好きの夫の希望でこちらへ。
この日はとても暑く、私もかき氷を食べてもよさそうな日和でしたので生完熟いちぢくをオーダー。
真っ白ふわふわな状態で運ばれてきて、好みでたっぷりとシロップをかけながらいただきます。

いちぢくをダイレクトに味わう氷で美味しくクールダウンできました。
夫はあまおういちごのシロップです。

別盛なので、お互い交換してシェアが簡単にできます。
加賀棒茶も添えられているので、金沢らしさを堪能できます。
山の湧水をすべてのメニュー、お茶やお冷に至るまで使っているのだそう。
二人で2,000円行かない金額でした。

窓際に座れなくても、お手洗いには立つべきかと。

中庭の金沢城の惣構堀を見ることができます。
いい時間でした。

昼食「近江町食堂」(金沢市)


美術館で結構みっちりと鑑賞してやや疲れましたが、かき氷で復活すると、今度はお腹が空いてきました。
動線は合理的ではありませんが、近江町市場へバスで移動して昼食にすることにしました。
入ってすぐ、新鮮な牡蠣やエビをその場で剥いて食べさせてくれるお店があり、夫は早速牡蠣とエビをそれぞれ一つずつオーダー。
美味しかったみたいでよかったよかった。どちらももう私は食べられないので、こんな風に気軽に食べられる場があってありがたい。
しかしランチの場所選びは、最初難航しました。
海鮮丼だと私が難しい…一通り回って悩んだ挙句、最初に牡蠣を食べたお店の横のこちらの食堂へ。
融通もしていただけるとのことで、安心して入ると、2階の広間に通されました。
昭和5年創業だとかで、古い建物に歴史を感じます。
私はあれこれ迷いつつも、お刺身がメインの近江町定食1,820円。貝やエビカニがあれば、ほかのものに変えてもらえました。
お刺身もおいしかったのですが、やっぱりご飯も美味しいですねえ。
奥に見えるのは、夫の赤かれい煮680円に定食セット(小鉢、ご飯、味噌汁、漬物)380円をプラスして定食にしたもの。
赤かれいもふっくらと炊けていておいしかったです。
夫はホタルイカの酢味噌和えも。

ホタルイカを見かけるとずっとずっとここ数か月食べ続けている夫です。
私は残念ながら食べられなくなってしまいました…。でもイカはまだ大丈夫だから、ほかの各種イカにシフトします。

周りのお客さんたちは、圧倒的に海鮮丼を頼む人が多かったです。
好きなメインに定食セットを付けることができるシステムは、食堂と謳っているからこそだろうなあ。
私にはありがたいお店なので、またここに行くかも。

観光


近江町市場のバス停からまたバスに乗って、今度は県立美術館・成巽閣で降りました。
すると目に入ったのは、能楽堂の処にある洋風の建物。
近づいてみると、石川県庁舎石引分室。
旧陸軍第九師団司令部庁舎と旧陸軍金沢偕行社の建物でした。

想定より時間が押しているので、また今度来た時に中を見学させてもらおうということで、目的の石川県立歴史博物館へ。

いしかわ赤レンガミュージアムの名の通り、赤レンガが美しい建物ですが、こちらも旧陸軍の兵器軍だったところだそうです。
去年リニューアルされて、石川の歴史を学べるミュージアムになったとか。
こんな風にリニューアルした様子なども構造からみることができます。

こちらの入場料もバスのフリー乗車券で割引がありました。

私はあまり北陸と縁がなく過ごしてきたのですが、このあたりの歴史を学ぶことができて楽しかったです。
場所柄、朝鮮半島の影響も大きかったのですね。
かなり面白い博物館だと思うのですが、人がまばらでした。
会社の金沢出身の方からもここに行ったと伝えると「マニアックだねえ」と言っていました。
戦争に使われていた堅牢な建物が平和利用されている、というものに強く惹かれます。

ついこういうのは見入ってしまう、ちょっと懐かしい暮らし。

暮らしの手帖がさりげなく置かれていました。

ナスとそうめんの組み合わせって珍しいなあと思っていたら、金沢の夏のメニューなのですね。

兼六園へ。

テレビで必ず映る、ことじ灯篭とか。

根上松とか。

見どころがたくさんあって、実に楽しい。一日くらい時間があった方がいいかもしれません。
桜が咲いた後の実が結び始めていました。

季節の花も楽しめます。

梅も。

松の傷は、1945年6月頃、政府の指示で軍用航空機の燃料にするために松脂を採取したあとだそう。

戦争も末期ですが、もう本当にどうしようもない感じです。

日本最古の噴水とか色々ありますが、だんだん歩き疲れてきました。
おやつにしないともう駄目だ…。そんなわけで金沢城公園をビックリするほどただ通り過ぎて、おやつの場所を目指しました。

翌日巡る予定でもありましたし、今は正直ちょっとフラフラしてこれ以上観光は続けられませんでした。

おやつ「フルーツパーラーむらはた」(金沢市)


もともとは東京の文京区で大正初期に創業したという果物屋さんのフルーツパーラー。
私は5~9月限定のゴールドキウイパフェ900円。
キウイが完全に食べ頃で甘く豊潤で、アイスクリームもミルキーで、全てが疲れ果てた私の身体に作用して、一気に生き返りました。
夫は、プリンパフェ830円。

自家製プリンは昔ながらの固めのプリンで我が家の好きなタイプ。

私たちは最初からフルーツのパフェを食べる所存でいたので、ほかのメニューをあまり見ていなかったのですが、隣の女性が頼んだケーキを見てびっくり。
1カットがとても大きくゆったりしているのです。さらにはその大きさの割に安い。
金沢の人たちがうらやましい限りです。

夕食「喜はな」(金沢市)


ホテルに戻り、夕食を何処でとろうかとお互い案を出し合いつつ、私が惹かれた「古い旅館を改装した」というフレーズのこのお店にしようということになりました。
当日の予約ではすでに満席だったのですが、空き次第ご案内してくれるということで、15分ほどで折り返しの電話があり、いそいそ出掛けました。
2階の座敷でゆったりとした席で半個室みたいな仕切りもあり、これはいい感じにくつろげます。
夫はまずビール、私はジンジャーエールでお通し。
残念ながらアレルギー的に食べられないものが半分以上でしたが、食べられるもので判断するととてもおいしかったので、これからのお料理も期待できます。
そら豆の塩ゆでと金時草のお浸し。

最初「キントキソウ」と云ってしまってお店の方に「あ、キンジソウですね」と訂正され、もうジュニア野菜ソムリエは返上した方がいいかもと反省しました。独特のぬめりもいいですね。
そら豆の塩分がまた御馳走でして。体力的にも疲れてたんだなあ。
なんせ、前日は14.5㎞、この日は15㎞歩いてたしなあ。

加賀野菜と有機野菜のサラダ。

この土地のお魚が美味しいのは重々承知なのですが、後で必ず我が家で行う美味しかったもの振り返りで、1位を取ったのがこのサラダです。
一つ一つの野菜が美味しいし、ドレッシングというかソースがその野菜に合ったものがピンポイントに合わせられたりしていて、食べるたびに感動するのです。
私は外食のサラダでドレッシングまみれになっている野菜からドレッシングをそぎ落としたくなることもしばしばなのですが、これはむしろ鉢が綺麗になるように野菜で拭ってしまいたいくらいに好きでした。

刺身盛り合わせ。

「きときと造り盛り合わせ」とメニューに書かれていて、二人とも「きときとってなんだ?魚の名前?」「そういえば、会社の人が見慣れない魚の名前のものは地のものだから頼んどいた方がいいって」と見当外れの会話をしておりました。
でも一応確認してみようということで聞いてみたら「きときとって新鮮って意味です」と言われて、そうだったのかと一つ学びました。
大規模宴会も入っていたりして、お店の人がとにかくてんやわんや風で、お魚の名前を尋ねたらちょっと答えかねる感じの若い女性で、うーむまあいいや、なんだかおいしいしってことで落ち着きました。きときとでしたよ。
夫は地酒の飲み比べセットをお供に。

もずく酢もこの辺のものだったようです。

確か、笹かれいの唐揚げ。

カリッと揚がっていて、絶品でした。
段々お料理の出てくるペースが遅くなり、疲れた私は次第に眠くなってきました。
何処のテーブルにもお料理の遅延が起きているようなので、じっと待つしかありません。
治部煮。

今度は生麩のもっちりとした触感にうっとりとします。
お出汁もとても品がよく、好みの味でした。

しめは炙りサバの棒寿司。

本当はデザートの五郎島金時のブリュレが気になったのですが、いつ届くか判らないし、もうこの畳の上で熟睡しそうに眠く、この辺でお会計に。
1万円を下回るお値段でした。
金沢でまた来たいお店となりました。

金沢駅前を通り、夜の鼓門をしばし眺めます。

ホテル「ホテル日航金沢」(金沢市)


早期割60日前予約で食事なしにて二人で16,000円弱の価格にて。
入口もゴージャスだけど落ち着いた感じで、非日常を楽しめます。

私はこのソファがふわふわしていて好きでしたが、夫はその奥の革張りの一人掛けソファが気に入っていました。

チェックイン時に、朝食を今日中に予約すると2,700円が2,000円になるという提案がありました。
プランがたまたまついていないものだったのと、金沢で朝食も外食にするかどうかまだ読めなかったのですが、やっぱり折角初めて宿泊するホテルの朝食は楽しみたいということでお願いしました。
そしてお部屋。

デスク回り。

22階のお部屋だったのですが、ホテルのWifiが繋がらない。
スタッフの方に尋ねると、部屋の奥だと繋がらないらしく、一旦廊下近くまで来て繋げるとよい、というコツを伝授していただきました。でも部屋の奥のこちらのテーブルやソファあたりではWifiは不安定で、今後改善していただきたい処ですかね。

ミニバー。

ミネラルウォーターがあるのはありがたい。北陸の方のお水でした。
洗面所。

アメニティ。

バスルーム。

廊下。

おやつ「ファウンテン」(ホテル日航金沢内)


夕食でのおやつが叶わなかったので、まだ空いていたこちらのショップをのぞいてみると、おいしそうなケーキがまだいくつか残っていました。
私はバニーユという、バニラムースの赤にチェリーが入ったもの。
夫は、ガトーショコラと、やや飲み足りなかったのか、ピンチョス2点を。

こちらのペストリーブティックは、閉店間際だったため、30%オフという大変お得な価格になっていました。
いいなあ、職場か家が近所だったらいつも立ち寄りたくなるかも。